W.E.T.『APEX』

WORK OF ART、ECLIPSE、TALISMANのそれぞれの頭文字がプロジェクト名のメロディアス・ハード・ロック。

『RETRANSMISSION』(2021年)以来約4年ぶりとなる通算5作目で、以下のラインナップで制作されています。

  • ジェフ・スコット・ソート<Vo:TALISMAN>
  • エリック・モーテンソン<Vo/G/Key:ECLIPSE>
  • マグナス・ヘンリクソン<G/Key:ECLIPSE>
  • ロバート・サール<G:WORK OF ART>
  • アンドレアス・パスマーク<B:ROYAL HUNT>…前作『RETRANSMISSION』から参加
  • ジェイミー・ボーガー<Ds:TALISMAN>…今作から参加

『RETRANSMISSION』は楽曲が粒ぞろいの傑作でした。

本作でも高品質なメロディが展開されていきます。

ジェフの表現力豊かなVoはさすがの一言で「ジェフがゲスト参加したECLIPSE」とも表現できる「Where Are The Heroes Now」があるのもうれしい。

アルバムはエリックがプロデュースしています。

「Believer」

ザクザクとしたオープニング曲。

テンポは異なるものの、サビはGIANT「I’m A Believer」(1989年『LAST OF THE RUNAWAYS』収録)に通じ、同時にTHE GHOST INSIDE「Secret」(2024年『SEARCHING FOR SOLACE』収録)もリンクしてきます。

「What Are We Fighting For」

00:00~のエネルギッシュなギターがかっこよく、Voは伸びやか。

「What」と「Are」を切り離してから曲名を歌うサビに気分が高まり、02:39~の高音域ギター・ソロにも胸が熱くなります。

「Love Conquers All」

音域を下げながら曲名を歌う00:47~が胸に響くパワー・バラード。

01:09~のノスタルジックなコーラスもすばらしく、02:14~のギター・ソロがまた涙腺を刺激します。

「Where Are The Heroes Now」

ECLIPSE「Saturday Night (Hallelujah)」(2021年『WIRED』収録)のよう。

歌い出しはエリックで00:38からジェフが追いかけてきます。

サビも極上メロディでジェフ(01:09~) → エリック(01:23~)の順で魅了。

両者を際立たせるアプローチが効いています。

「Breaking Up」

哀愁メロディがテンポ良く進行するサビが魅力的。

02:38からはVoの音域と対照的に突き上げる系のギター・ソロが進行します。

03:06~の中音域フレーズもすばらしいです。

「Pay Dirt」

ゴージャスなコーラスと共に「How Far To Babylon」(『RETRANSMISSION』収録)のようなメロディが展開するサビが魅力的。

01:55~や03:07~の加速パートもうまく取り入れます。

「Stay Alive」

ECLIPSE「One Step Closet To You」(2023年『MEGALOMANIUM』収録)のような始まり。

00:51~のハーモニーが絶品で、優しく突っつく01:16~も魅力的です。

02:09からは泣きのギターがドライな音質で奏でられます。

「Day By Day」

サビが快感。

テンポ良く曲名を歌い、その後共感性の高いメロディ展開していきます。

ギター・ソロもいい感じに体を温めてくれます。

タイトルとURLをコピーしました