HELLOWEEN『GIANTS & MONSTERS』日本盤CDデラックス・エディションの紹介記事です。
『HELLOWEEN』(2021年)以来4年ぶりのアルバムで、下記7人編成になってから2作目となります。
- アンディ・デリス<Vo>
- マイケル・キスク<Vo>
- マイケル・ヴァイカート<G>
- カイ・ハンセン<G/Vo>
- サシャ・ゲルストナー<G>
- マーカス・グロスコフ<B>
- ダニ・ルブレ<Ds>
このラインナップでまた音源を聴けるのはうれしいです。
『HELLOWEEN』同様、CD2枚組デラックス・エディションもリリース。
ボーナスCDの内容はスタジオ曲+バラード「Into The Sun」のヴァージョン違い3曲となっています。
<本編>
- Giants On The Run
- Savior Of The World
- A Little Is A Little Too Much
- We Can Be Gods
- Into The Sun
- This Is Tokyo
- Universe (Gravity For Hearts)
- Hand Of God
- Under The Moonlight
- Majestic
<ボーナスCD>
- Out Of Control
- Into The Sun (Andi Solo Version)
- Into The Sun (Michi Solo Version)
- Into The Sun (Acoustic Version Duet)
リリース日:2025年8月27日
デラックス・エディションの仕様
前作『HELLOWEEN』の完全版は、
- 豪華メディアブック仕様
- 4曲入りボーナスCD付き
- 特製イラストシール(全7種のうちランダムで1枚)
- ポストカード
でしたが、『GIANTS & MONSTERS』デラックス・エディションはボーナスCDに加え、
- 見開き紙ジャケット
- ブックレット①(英語の歌詞)
- ブックレット②(メンバーからのメッセージ、解説、歌詞対訳)
という内容。
ステッカーやポストカードはなしとなっています。
『GIANTS & MONSTERS』本編
- Giants On The Run
- Savior Of The World
- A Little Is A Little Too Much
- We Can Be Gods
- Into The Sun
- This Is Tokyo
- Universe (Gravity For Hearts)
- Hand Of God
- Under The Moonlight
- Majestic
『HELLOWEEN』は共作曲が1曲(アンディとサシャによる「Best Times」)でしたが、今回も共作曲は1曲のみ。
1曲目「Giants On The Run」がアンディとカイの共作でそれ以外は個人が書いています。
キスク作曲のナンバーはなし。
マーカス作曲のナンバーはボーナスCDに収録されています。
アルバム本編の流れとしては、
- 前半4曲が絶品
- 中盤以降もなかなか
- ラスト2曲は前作のほうが上
といった感じです。
「Giants On The Run」
アンディとカイの共作。
ヴォーカルはアンディ → カイの順です。
歌い出しが「Fear Of The Fallen」(『HELLOWEEN』収録/アンディ作曲)に似ています。
そしてサビから疾走。
カイの歌は02:41~で「Out For The Glory」(『HELLOWEEN』収録/ヴァイカート作曲)の時と同様、インパクトがあります。
メロディックなギター(03:12~) → 静かになってカイの歌(04:29~はGAMMA RAYのよう)→ ギター・ソロも聴きごたえがあり、カイの歌メロがかなり充実しています。
「Savior Of The World」
ヴァイカート作曲の疾走チューンをキスクが歌うという最高のシチュエーション。
7人体制以降のヴァイカートの曲の中では一番の出来です。
01:07~に気分が高まり始め、サビではだんだん音域が上がっていきます。
歌声もメロディも極上で、徐々に突き上げる系のギター・ソロもすばらしい。
速度を落とすエンディングはTOBIAS SAMMET’S AVANTASIA「Wastelands」(2010年『THE WICKED SYMPHONY』収録/キスクがゲスト参加)の04:16~を思わせます。
「A Little Is A Little Too Much」
アンディが作曲。
「Hey Lord!」(アンディ作曲)にダイナミズムを加えたような曲調です。
キーボードが「If I Could Fly」(アンディ作曲)を思わせるのも興味深く、02:30~の低音Voもいいアクセントとなっています。
「We Can Be Gods」
カイが作曲。
「Angels」(『HELLOWEEN』収録/サシャ作曲)の倍速的に始まり、疾走します。
サビではピアノがいいテイストとなっていて、前向きな気持ちにさせてくれる歌メロが絶品です
バックVo+ギター・ソロの03:58~もいい構成。
HELLOWEEN復帰後にカイが書いた曲の中ではこれが一番です。
「Into The Sun」
アンディ作曲のバラードでキスクとアンディがヴォーカル。
「Forever And One」や「If I Could Fly」(いずれもアンディ作曲)を思わせます。
ライヴでは「Forever And One」をキスクとアンディが歌っていて、オリジナルとは違う魅力がありますが、それがソングライティングに影響したのかなとも思えます。
03:08~は「Indestructible」(『HELLOWEEN』収録/マーカス作曲)の03:39~に通じます。
「This Is Tokyo」
アンディが書いた日本へのリスペクト・ソング。
2025年6月13日に先行公開されました。
「Mass Pollution」(『HELLOWEEN』収録/アンディ作曲)をメロウにした感じで、トライバルになって低音のギター・ソロに入る構成もかっこよく、ギター・ソロは始まった瞬間刺さります
歌詞に「六本木」「乾杯」「渋谷」が登場。
全世界のHELLOWEENファンがアンディの日本への思いを共有することになるので、こういったナンバーを書いてくれたアンディには感謝の気持ちでいっぱいです。
「Universe (Gravity For Hearts)」
キスクが歌う8分半の疾走チューン。
2025年7月25日に先行公開されました。
アルバム収録曲の中で最長。
「キスクの高音の歌声を伸ばすパフォーマンスはやはり一級品」と感じます。
03:16~は「Out For The Glory」(『HELLOWEEN』収録/ヴァイカート作曲)06:05~を想起。
先行公開時はヴァイカート作曲と想像していたのですが、書いたのはサシャでした。
「Hand Of God」
こちらもサシャ作曲。
ゆっくりした曲調の中で哀メロが展開していきますが、特に02:08~がおすすめです。
エモーショナルなフレーズで魅了し、その後速弾き。
そして再度02:29からじっくり聴かせます。
「Under The Moonlight」「Majestic」
前作『HELLOWEEN』は、
- ヴァイカート作曲「Down In The Dumps」
- カイ作曲「Orbit」「Skyfall」
で締めていましたが、今回もヴァイカート作曲 → カイ作曲です。
「Under The Moonlight」はヴァイカートが書いた明るいナンバー。
キスクが歌っているので「Rise And Fall」(1988年『KEEPER OF THE SEVEN KEYS PART II』収録/ヴァイカート作曲)をミドルにシフトしたような感じでもあります。
ラスト「Majestic」はカイ作曲。
8分の長さで「Skyfall」よりテンポを落として進行します。
パワフルで悪くはないのですが、エンディングがちょっと物足りなく感じました。
アルバム終盤は『HELLOWEEN』に軍配が上がります。
ボーナスCD
- Out Of Control
- Into The Sun (Andi Solo Version)
- Into The Sun (Michi Solo Version)
- Into The Sun (Acoustic Version Duet)
「Out Of Control」はマーカスが書いた曲。
「Final Fortune」(2007年『GAMBLING WITH THE DEVIL』収録/マーカス作曲)系統のナンバーでゴージャスなカイの歌メロがハマっています。
マーカスの曲は本編に入らなくてもかっこいい。
「Find My Freedom」もそうですね。
『GAMBLING WITH THE DEVIL』本編未収録ですが、「この曲で本編を締めくくったら、さらにかっこいいアルバムになったのに」と思えるようなすばらしさでした。