MYRATH『WILDERNESS OF MIRRORS』

チュニジアのドラマティック・メタル・バンドによる7作目。

KAMELOTのような音像に民族的要素を取り入れたサウンドが魅力のMYRATHですが、本作でもそれが堪能できます。

「Until The End」にはAMARANTHEのエリーゼ・リード<Vo>がゲスト参加。

「Breathing Near The Roar」はザヘル・ゾルガティ<Vo>の歌い出しがKAMELOTの「Ashes To Ashes」(2012年『SILVERTHORN』収録)のようですし、子供の歌声を取り入れた「Les Enfants Du Soleil」も濃密です。

「Les Enfants Du Soleil」を聴いた後は、曲のタイプは異なりますが、子供たちと共演したKAMELOT「Burns To Embrace」(2018年『THE SHADOW THEORY』収録)も聴きたくなります。

「The Funeral」

壮大で神秘的な幕開け。

00:27からリズミカルになり、本編では明るい雰囲気によるスケールの大きい歌メロが展開します。

04:16からは威厳のある歌声も加わり、04:28からは高音域ギターと歌で魅了するのですが、ここの引っ張り方がすばらしい。

最後はピアノをキラリとさせながら終えます。

「Until The End」

AMARANTHEのエリーゼ・リード<Vo>がゲスト参加。

バイオリンが魅力的な躍動感のあるナンバーで、サビではスローになって、2人の歌が伸びます。

ピアノとエリーゼのみになる02:28~がいいアクセント。

静かに終わりそうになるもそうなはらず、再度アグレッシヴになる03:39~もエキサイティングです。

ミュージック・ビデオ(MV)もおすすめ。

レコーディング風景を見ることができ、ザヘルとエリーゼが向かい合って歌う姿が印象的です。

最後はエリーゼがザヘルにジャンピング・ニーをしています。

「Breathing Near The Roar」

始まりの歌メロがスリリング。

00:21~のザヘルの歌い出しが、曲調は異なりますがKAMELOT「Ashes To Ashes」(『SILVERTHORN』収録)00:22~のようです。
声の響きもかっこよく、切ないピアノと見事にマッチ。

本編では劇的で骨太な演奏の中で勇壮なメロディが展開していきます。

「Les Enfants Du Soleil」

子供の歌声でスタート。

00:19からザヘルが歌い出しますが、神聖な子供の声とザヘルの低音Voが見事なコンビネーションです。

哀愁ギター(03:12~) → 衝撃音(03:50~) → 再度哀愁ギター(04:04~)もすばらしい。 

ドラマティックさに緩急をつけながらの濃密な展開に圧倒されます。

04:48から子供が再び登場。
ザヘルの歌は00:19より音域高めで進行するのですが、ここのメロディもすばらしいです。

上述の↓も聴きましょう。
子供たちの歌声が前面に出る04:56~が特にすばらしいです。

「Still The Dawn Will Come」

民族的かつグルーヴィなスタートがかっこいい。

「Merciless Times」(2011年『TALES OF THE SANDS』収録)のようです。

ザヘルは中音域で歌い始め、サビでは高音域。

切ない歌メロの音域が進行するにつれてどんどん上がっていきます。

そして、サビの終わりのブルータルな01:42~がそれまでと対照的でいい効果。

2回目のブルータルな声(03:07~)の後に冒頭に通じるかっこいい演奏パートを持ってくる構成もさすがですし、04:18~の高音域ギターも刺さります。

「The Clown」

冒頭のヘヴィなギターと躍動感のあるキーボードにワクワク。

ザヘルは切なさを漂わせながらの歌メロで、サビ前に歌声をゆるくする唱法がいい緩急となっています。

02:10からはドコドコしながら儀式的に進行し、03:31から再度ハードになりますが、ハードになる前(03:15~)に冒頭のキーボードを配置するところがニクい。

これからの展開に期待を持たせながら徐々に気分を盛り上げる手法が秀逸です。

「Soul Of My Soul」

バラード。

切なく静かなパートを含めながら、劇的な演奏の中で感動的なメロディが伸びていきます。

1回目のサビが終わった後に悲壮感を漂わせる01:35~が効果的。

より壮大になる02:53~もうまい盛り上げ方です。

「Edge Of The Night」

00:00~のポコポコがいい響き。

不思議な魅力に包まれた音で癒しながら、サビでは勇壮な声を絡ませながらパワフルに進行します。

ポコポコ(02:24~) → グルーヴィ(02:38~) → ギター・ソロ(02:56~)もいい流れで、癒しと盛り上げの後に哀愁フレーズで魅了するスタイルがキマッています。

「Through The Seasons」

異国情緒たっぷりの中、ストリングスを効果的に駆使しながら、リズミカルに進行。

サビ前のやや早口気味のザヘルの歌が特徴的で、サビでは高揚感のあるメロディが展開します。

高音域になる02:05~やアグレッシヴな声(02:21~)もいいスパイス。

民族的かつジリジリ(03:41~) → ストリングス(04:03~)も聴きごたえがありますし、リードVoではなくあえて演奏パートにする04:40~もいい変化球です。

KAMELOTを思わせる旧譜の曲

「Breathing Near The Roar」の歌い出しがKAMELOT「Ashes To Ashes」のようでしたが、以下の曲もKAMELOTを思わせる場面があるので、こちらも比較して楽しみましょう。

「Beyond The Stars」(2011年『TAILS OF THE SANDS』収録)

01:07~が「The Human Stain」(2007年『GHOST OPERA』収録)01:05~のようです。

「Heroes」(2024年『KARMA』収録)

00:32~、01:16~が「Karma」(2001年『KARMA』収録)のような雰囲気です。

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