THE FERRYMEN『IRON WILL』

  • マグナス・カールソン<G/B/Key>
  • ロニー・ロメロ<Vo>
  • マイク・テラーナ<Ds>

によるプロジェクトの4作目です。

前作『ONE MORE RIVER TO CROSS』(2022年)の延長線上となる劇的メタルで、琴線に触れるメロディを要所要所に配置。

マグナスのソングライティングのセンスが光ります。

タイトル曲「Iron Will」のようにサビの前にアクセントをつける手法もうまいですし、バラード「Dreams And Destiny」も感動的。

儀式を取り入れた「The Darkness That Divides」も面白いです。

音作りはこれまでの作品とは異なっていて、ドラマティックさを維持しながらも硬質な音像となっています。

「Choke Hold」

物悲しく劇的なイントロ → 回転力のあるメロディックなギター(00:33~)にKO。

サビでは切ない極上メロディが進行します。

最後のサビが終わって00:33~に戻る構成(05:29~)もすばらしいです。

「Iron Will」

00:15~やサビ(01:17~)が「No Matter How Hard We Fall」(2019年『A NEW EVIL』収録)のサビ(01:11~)に通じます。

00:15~は始まった瞬間刺さりますし、サビは01:01~でいったん引いてからの展開が秀逸です。

「Adrenaline」

シャープでメロディックに進む中、00:11~、01:13~、03:44~の躍動感あるキーボードがいいアクセント。

エネルギーをチャージ気味で中音域中心のロニーの歌唱がハマっています。

「Darkest Storm」

00:12~が後半強調されます。

00:37~の弾力性のあるベースが心地良く、サビ(01:14~)ではそれまでより厚みが増して、高品質な歌メロが展開します。

03:05からは弾力ベース+哀愁ギター。

03:55からは00:12~がより前面に出ます。

「Dreams And Destiny」

静 → 動のバラード。

美しい演奏 → 鼓動(00:03~)にドキッとします。

ロニーのソフトかつ緩急をつけながらの歌唱が絶品で、音域を一瞬上げる00:20~なんかは本当にうまい。

00:30~のキーボードも染みます。

02:21~からはロニーが伸びやかなVoで魅了。

ギター・ソロの始まり(03:02~)は名曲「Hunt Me To The End Of The Road」(『ONE MORE RIVER TO CROSS』収録)03:32~に通じます。

「The Darkness That Divides」

儀式で始まるメロディック・メタル。

00:40~のマイクのドラムがエキサイティングで随所で効果的な役割を果たします。

01:05~で気分を高めて、サビで加速する構成もアツい。

儀式再び(02:54~) → ギター・ソロ(03:14~) → ドラム連打も見事な攻めです。

「Mind Games」

00:20~のシンフォニック+ザクザクな演奏に惹かれます。

一瞬演奏が止まってサビに入る00:50~がかっこよく、ロニーの音域が上がりそうで上がらない歌メロが特徴的です。

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