スウェーデンのメロディック・デス・メタル・バンド、5thフル。
EPもこれまでに4枚リリースしていて直近では、
- 4thフル『DESCENT』(2023年8月18日)
- EP『THE FORGOTTEN』(2023年12月1日)
- 本作『DEATH ABOVE LIFE』(2025年10月3日)
という流れになります。
ダークでドラマティックでギターはザクザク。
アルバム・タイトル曲「Death Above Life」のようにキリキリした音も魅力の1つです。
ニクラス・カールソン<Vo/G>のヴォーカルもパワフルで、
- グロウル…トミ・ヨーツセン<Vo:AMORPHIS>
- クリーンVo…チャック・ビリー<Vo:TESTAMENT>
を思わせるかっこよさです。
バンドは『LOUD PARK 25』で初来日します。
「Inferna」
約6分40秒。
アルバム収録曲の中で最長です。
グロウルで進んでいき、サビではスケールの大きいクリーンVoが展開。
02:16の低音ヴォイスもいいアクセントで、ここから劇的さが加味されます。
03:37からはエキサイティングな連打。
クリーンVoが伸びて切なさも漂わせる05:09~もすばらしいです。
「Bloodhound」
ジリジリしたギターが刺激的です。
クリーンVoはなし。
メロディックなパートもなし。
グロウルを軸にカオスに進行します。
02:02~は一緒に拳を振り上げましょう。
「Inside The Waves」
ニックがサビをメロディアスに歌ってスタート。
やはりチャック・ビリーっぽいです。
本編に入ると突っつくような演奏。
グロウル → サビで出だしの歌メロという流れを踏みます。
サビ前の控えめな泣きのギター(00:51~)がいいテイストです。
「The Tales Of War」
ダークで切ない音像でスタートし、ニクラスの目が覚めるようなグロウルと共に本編へと突入します。
適度な加速を絡めながらのシャープな曲調がかっこよく、Voはグロウル → サビでクリーンVoが重なるというスタイル。
クリーンVoのメロディが魅力的でグロウルと見事なコンビネーションをみせます。
2回目のサビの直後にくるギター・ソロも刺激的。
速度を上げて連打で畳みかけるエンディングにも燃えます。
「Hydra」
ズシンズシンとしながらもリズミカルに刻まれるギターがかっこいい。
どっしりと進行していきますが、02:25~の突進パートがいいアクセントになっています。
悪魔的に曲名をコールする03:43~も不気味さを際立たせます。
「Nerve」
クリーンVo主体で疾走。
グロウルは準主役的な役割です。
やはりクリーンVoがチャック・ビリーっぽく聞こえます。
暗黒空間でのTESTAMENTといった感じ。
グロウル(02:35~) → ギター・ソロ(ダークでありながらもエネルギッシュ) → クリーンVo → ギター・ソロ(泣き)の流れが圧巻です。
「Death Above Life」
中毒性の高いアルバム・タイトル曲。
爆発力のあるドラム(00:25) → 記事の冒頭でも触れたキリキリしたギターが最高にクールです。
これが曲の軸となり、何度も何度も繰り返されますが、全然飽きません。
03:38~がまたすばらしい。
劇的になり、04:19あたりからギターがだんだんラウドになります。
「Neural Collapse」
00:00~のギターがかっこいい。
重みがあって鋭いです。
ザクザクした中でのグロウル → クリーンVoがハマっています。
01:26からは「Bloodhound」同様、一緒に拳を振り上げましょう。
摩訶不思議かつ不安定な音質で迫るギター・ソロ(02:50~)もツボです。