GRAVE DIGGER『BONE COLLECTOR』

クリス・ボルテンダール<Vo>率いるドイツのパワー・メタル・バンドの22作目。

2023年に元ORDEN OGANのトビアス・カースティン<G:2008年『VALE』から2017年『GUNMEN』までプレイし、2020年までORDEN OGANに在籍>がGRAVE DIGGERに加入しました。

トビアス加入後は、

の3曲をリリースしていますが、アルバムは初となります。

2025年はバンド結成45周年。

拳を振り上げる系のワイルドなパワー・メタルが本作でも貫かれており、冒頭のタイトル曲「Bone Collector」から快調に飛ばします。

クリスの野性的なヴォーカルも健在。

クリスの次にバンド在籍期間が長いイェンス・ベッカー<B>もエキサイティングなプレイでサウンドを支えます。

「Bone Collector」から「Killing Is My Pleasure」までの構成が特にすばらしいです。

「Bone Collector」~「Kingdom Of Skulls」

「Bone Collector」は不気味なSE → スネアの連打(00:21~) → 疾走の流れ。
ガッツあるVoで曲名を区切りながらのサビが特徴的で「collector」1語も「co」「llector」と切り離します。

「The Rich, The Poor, The Dying」も引き続き疾走。
曲に宿る荒っぽさが気分を盛り上げてくれます。
サビは「Bone Collector」同様、力強いです。

「Kingdom Of Skulls」はイェンスのベースがガキガキしていてエキサイティング。
クリスの歌メロも勇ましく、サビの後にいったん止まる01:21~に引き寄せられます。

「The Devil’s Serenade」

00:06~がRAGE「The Crawling Chaos」(1995年『BLACK IN MIND』収録)00:05~のようです。

MICHAEL SCHENKER GROUP「Into The Arena」(1980年『THE MICHAEL SCHENKER GROUP』収録)が大好きなので、00:57~の歌詞も耳に残ります。

「Killing Is My Pleasure」

迫りくる00:19~がかっこいい。
そして00:19~にクリスのVoが乗る00:40~に燃えます。

その後のサビでメロディックになる構成もいいですね。

「Riders Of Doom」

01:04からのVoが勇壮で魅力的。

どっしりと進んでいきますが、03:12からはそれまでの曲調からは考えにくい展開。
トビアスがちょっと泣きの入ったフレーズを放ちます。

「Made Of Madness」

メランコリックで切なく始まるバラード…かと思ったら00:27から疾走。

00:52~のイェンスのベースもグリグリしていて心地良いです。

サビ(01:27~)はメロディよりも力強さとブルータルさに重点を置いています。

「Forever Evil And Buried Alive」

ドカンと始まりメタリックに展開。

低音域で程良くメロディックな00:39~が曲調にハマっています。

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