英国のPRAYING MANTIS。
ジョン“ジェイシー”カイペルス<Vo>が歌う作品としては『LEGACY』(2015年)、『GRAVITY』(2018年)、『KATHARSIS』(2022年)、に続き4作目となります。
4曲目はRAINBOWでおなじみの「I Surrender」(ラス・バラード作曲)。
PRAYING MANTISは、
- デビュー作『TIME TELLS NO LIES』(1981年)制作時に「I Surrender」をレコーディングしたものの未発表
- 代わりに「Cheated」をシングルでリリース
といった経緯がありますが、今回ジョンのVoで収録されることとなりました。
アルバムは、この「I Surrender」以降が特に充実しています。
「Defiance」
センチメンタルな00:00~にやられます。
そして00:10からティノ・トロイ<G>が泣きながら追いかけるというヤバい展開。
ジョンの歌に重なって始まる01:23~のプレイもエモーショナルで見事です。
ジョンの太い声による優しい歌メロが光ります。
「I Surrender」
ジョー・リン・ターナーが歌うRAINBOW版(1981年『DIFFICULT TO CURE』収録)もすばらしいですが、こちらも高品質。
ジョンの野太い声がカチッとハマっていて、ティノのギター(00:55~)はRAINBOW版より湿り気が増した感じです。
RAINBOW版はフェードアウトして終わりますが、PRAYING MANTIS版は03:31からのジョンの「I surrender」と共に躍動感が増します。
かっこいい締め方です。
「Forever In My Heart」
00:05~の哀愁ギター+ピアノが染みます。
00:21~のクリス・トロイ<B>のベースラインもいいですね。
そして00:35からジョンが「Clo~se to me~」と感動的なメロディを歌い、以降この「Clo~se to me~」がいい感じに繰り返されます。
02:39からは歌より音域を上げてのティノのギター・ソロ。
エモーショナルなフレーズが刺さります。
「Give It Up」
サビでの「Give it up」が最高にかっこいい。
適度にガッツがあって安堵感を伴ったアレンジが絶品です。
一緒に軽く拳を振り上げましょう。
「Nightswim」
「さすがトロイ兄弟」のインストゥルメンタル。
ティノが浸透度の高いメロディックなギターを奏で、クリスは随所で魅力的なベースを響かせます。
少しミステリアスになる02:04~もいいアクセントです。
「Standing Tall」
リズミカルでノスタルジック。
00:20~のポコポコが新鮮で、00:36~のフレーズがたまりません。
ジョンも曲調に合ったメロディをかなりかっこよく歌います。
歌声が伸びる(03:53~)→ ギター・ソロもアツい流れ。
エンディング付近(04:43~)での「Hey!」に気が引き締まります。
「Let’s See」
ガツンとキラキラ → ウェットな感覚で快走。
ジョンの「Le~~t’s see」(00:52~)がいいメロディです。
ティノのギター・ソロは02:52から始まりますが、特に03:05~が充実。
03:29~のクリスのベースもクールでトロイ兄弟の段階的な攻めが効いています。