MYRATH『KARMA』

チュニジアのドラマティック・メタル・バンド、6thフル。

KAMELOTのような劇的サウンドの中に異国情緒あふれる演奏を絶妙に組み込ませています。

KAMELOTのナンバーを1曲挙げるなら「One More Flag In The Ground」(2023年『THE AWAKENING』収録)。
このようなタイプのナンバーをエキゾチックかつテクニカルにした感じです。

「Words Are Failing」(← キラー・チューン!)のように想定外の展開をみせるナンバーもあり。

濃密な曲構成がすばらしいです。

「Heroes」にはKAMELOT「Karma」(2001年『KARMA』収録)に通じるアプローチが少々。
今回のMYRATHのアルバム・タイトルと一緒というのがまた面白いです。

バンドのツアー・メンバーでもあり、アルバム制作にも携わってきたケヴィン・コドフェール<Key:ADAGIO>が今作から全曲でキーボードをプレイしています。

「To The Stars」

シャカシャカする中、アニス・ジュイニ<B>のベースがかっこよく響きます。

力強い「Hey!」もいいですね。

02:17からはケヴィンのエキサイティングなキーボード・ソロ。

音もユニークです。

「Into The Light」

THE FERRYMEN「One More River To Cross」(2022年『ONE MORE RIVER TO CROSS』収録)のようなスタート。

ザヘル・ゾルガティ<Vo>がいい感じに間隔をあけながら熱唱を繰り広げます。

02:34~の演奏パートでは悲壮感 → ピアノの流れがすばらしい。

特に03:25~のケヴィンのピアノは圧巻で、モルガン・ベルテット<Ds>のドラムもいい感じに暴れます。

「Candles Cry」

グルーヴ感を強めた「Believer」(2016年『LEGACY』収録)といった雰囲気。

言葉数多めでリズミカルに進行するサビ(01:10~)が心地良く、01:19からトーンを変えて響かせる声にもドキッとします。

03:39からエンディングに向けてテンションを上げていくマレク・ベン・アルビア<G>のプレイも見事です。

「Words Are Failing」

「Into The Light」に似た感じで始まるキラー・チューン。

00:22でケヴィンのキーボードがきらめいてザヘルがムードあるVoを聴かせます。

歌メロ全てがすばらしく、サビ前(01:20~)で少し引っ張るところがまたいい。

そしてサビ(01:24~)ではダイナミックかつ気を引き締めるような絶品のメロディが展開します。

上述の想定外は03:09~。
混沌としていて見事な変化球です。

「The Wheel Of Time」

飛び跳ねるようなリズム隊が独特です。

ザヘルはプカプカした歌い方(00:12~) → メロディックなサビ(01:02~)でカチッとハマるというスタイル。

マレクのヘヴィなギターが被さってスリリングさが増す02:29~、03:21~の浮遊感ある哀愁フレーズもさすがのアレンジです。

「Temple Walls」

ノリの良さを維持しながらもどっしりと進行し、サビ(00:47~)では突き上げるVoが間隔をおいて展開。

02:23からの演奏パートではケヴィンのコロコロしたピアノとマレクのエモーショナルなギター・ソロが光ります。

「The Empire」

劇的でありながら不吉なキーボード(00:27~)が印象的。

サビ(01:21~)では00:27~とは対照的なドラマティックな演奏をバックに切ない歌メロが進行します。

そしてサビの直後に再度00:27~。
現実に引き戻される感じがいいですね。

エンディングも00:27~です。

「Heroes」

00:00~のドラムの連打にキリッとなります。

00:32~、01:16~のキーボードがKAMELOT「Karma」の世界観に通じます。

「ここから演奏パート。用意はいいか」的な02:30~ → マレクのギターがゴリゴリ(02:37~) → メロディックなギター・ソロ(02:52~)の段階的な攻めも最高。

最後はザヘルが歌い出しのVoで力強く締めくくります。

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