2度目のWINGERライヴ体験は2007年。
復活第1弾アルバム『IV』(2007年)リリース後のツアーでRATTと一緒でした。
WINGERは14年ぶり、RATTは約10年ぶりの来日公演。
「1回だけじゃ物足りない」と思い、大阪、東京、横浜の3公演に行きました。
出演はWINGER → RATTの順。
WINGERはアンコールなし/約70分のショウでした。
『IV』からは、アルバムの中で特に高品質の「Your Great Escape」と「Generica」が選ばれ、まとまりのあるセットリストとなっていました。
【来日メンバー】
キップ・ウィンガー<Vo/B/G/Key>
レブ・ビーチ<G/Harmonica>
ジョン・ロス<G>
ロッド・モーゲンスタイン<Ds>
公演日/会場
- 2007年11月5日(月):大阪・なんばHatch
- 2007年11月8日(木):東京・Shibuya O-WEST
- 2007年11月9日(金):神奈川・横浜BLITZ
客入りは、
- 大阪…約7割
- 渋谷…ソールドアウト
- 横浜…ソールドアウトではないもののほぼ満員
といった感じでした。
開演前
BGMはPRIMAL FEAR『NEW RELIGION』(2007年)でした。
PRIMAL FEARは2007年12月3日(月)から来日公演を行っていますので、そのプロモーションでかかっていたのだと思います。
セットリスト(3公演共通)
Blind Revolution Mad
Easy Come Easy Go
Your Great Escape
Down Incognito
Hungry
Miles Away
Rainbow In The Rose
Generica
You Are The Saint, I Am The Sinner
Headed For A Heartbreak
Can’t Get Enuff
Madalaine
Seventeen
『WINGER LIVE』(2007年11月27日リリース)の曲順入れ替え/短縮版となっています。
日本公演での演奏スタイルも基本的に『WINGER LIVE』と同じ。
キップはインカムなしのパフォーマンスでした。
- Blind Revolution Mad…1993年と同様、SE → エレクトリック・パートでスタート。演奏には安定感があり、キップの歌も全く問題なし。曲本編はアルバム・ヴァージョンよりも少し短くアレンジされていた
- Easy Come Easy Go…2曲目に登場するとは意外。セット終盤にプレイされると思っていたので「Easy Come Easy Go」と気付くまで時間がかかってしまった。アルバム・ヴァージョンよりもグルーヴィな演奏がかっこよかった
- Your Great Escape…キップの声によるカウントでスタート。『IV』の中でもエネルギッシュなナンバーで03:30~の高音はライヴでも圧巻。アルバムでは「Disappear」につながっていくが、ライヴでは「Down Incognito」へ
- Down Incognito…「Your Great Escape」からつながる形でスタート。アルバム・ヴァージョンのハーモニカの始まり方ではなかったので、気付くのに少し時間がかかった。意外なアプローチだが、面白い変化球。02:55~は公演日ごとに「Osaka!」「Tokyo!」「Yokohama!」と変えていた
- Hungry…『WINGER LIVE』未収録だが、日本では5曲目に演奏。1993年でもプレイされていなかったのでうれしい選曲。カウントなしでアルバムどおりに歌い始めるキップがすごいと思った
- Rainbow In The Rose…キップはこの曲と「Generica」では座ってキーボードをプレイ。「Hungry」に続きこの曲も生演奏初体験。01:22~ではレブの歌のうまさが際立っていた
- Generica…『IV』の後半のハイライト・ソング。アルバム同様、トーキング・モジュレーターのソロがかっこよかった
- You Are The Saint, I Am The Sinner…彼らの演奏のレベルの高さがうかがえる曲。03:19~は1993年にはなかったアレンジで「巧すぎ」という言葉がぴったり。圧倒された
- Seventeen…最後のサビ(03:25~)が「35」に変わっていて、横浜では少し笑いも。グルーヴ感を前面に出す締めくくり方がかっこよかった。キップは最後に「Stay tuned for RATT(RATTも楽しんで)」と言っていた
終演後はRATTに向けてボルテージを上げていくBGM。
MÖTLEY CRÜEの「Girls, Girls, Girls」や「Dr. Feelgood」など、公演日によって選曲を変えていました。
渋谷ではキップが「Great audience」と拍手
渋谷では「Rainbow In The Rose」の演奏前にキップが私たちに向かって「Great audience」と言って、拍手をしていました。
キップの1stソロ『THIS COMVERSATION SEEMS LIKE A DREAM』(1997年)の時には、横浜・みなとみらいのレコード店でインタビュー+アコースティック・ライヴが行われたのですが、その際も「日本のファンは注意深く音楽を聴いてくれている。だから好きなんだ」と言っていました。
日ごろから日本のファンに対して好印象を持ってくれているのが、渋谷公演のこの行動にも表れているのだと思いました。