WAYSTED『SAVE YOUR PRAYERS』(1986年)でも歌っていた実力派シンガー、ダニー・ヴォーン<Vo>を中心とするハード・ロック・バンドの6作目。
『REACH』(2016年)以来、約9年半ぶりのアルバムです。
ダニー以外のメンバーは下記で、このラインナップでは初のアルバムとなります。
- ハリー・スコット・エリオット<G>
- クリス・チャイルズ<B:THUNDER>
- ジョニー・ディー<Ds:元WAYSTED/現DORO>
- ゲド・ライアンズ<Key:元TEN>
曲構成が練られていて、表現力の高いダニーのパフォーマンスもさすが。
ダニーの歌は場面によってはゲイリー・シェローン<Vo:EXTREME>のように聞こえ、「Higher Than High」「Harleys & Indians (Riders In The Sky)」ではハーモニカも堪能できます。
他の演奏パートも充実していて、特に「We Rise」のキーボード → ギター・ソロは最高です。
「Higher Than High」
高すぎないテンションで気分を高めてくれるメロディ展開が秀逸です。
サビでは魅力的なメロディが伸びて、ハーモニーも高品質。
02:09~のダニーのハーモニカもキマッていて、その後にギターを伸ばすところがまたかっこいいです。
「Starts With A Feeling」
きれいなアコースティックのイントロ → 哀愁ギターを軸としたエレクトリックな演奏への流れがたまりません。
ダニーはソフトに歌い始め、少しづつハードさを加味させていく唱法で、これが見事にハマっています。
ダニーの歌声が伸びて高音域ギター・ソロに流れていく02:35~も素敵ですし、3回目のサビの03:25~もいいひねりです。
「Bad For Good」
始まりにワクワクさせられ、本編ではガッツのある歌と演奏が展開していきます。
サビではリズミカルになり、演奏パートの始まり(02:27~)はAC/DC「Back In Black」(『BACK IN BLACK』収録)02:49~のよう。
キャッチーな03:33~もすばらしく、エンディング間近というところに曲作りのうまさを感じます。
「We Rise」
「We rise」と「We fall」を極上ハーモニーで繰り返すサビが最高です。
冒頭に書いたキーボード → ギター・ソロは02:17~。
ほのぼのさせた後に涙腺を刺激する構成に脱帽です。
ソロが終わった後にドラムとヴォーカルのみ → エレクトリックな演奏に戻る構成もいいアクセントのつけ方です。
「Donnowhuddidis」
つまづき気味の00:00~が特徴的で、その後は心地良いピアノを響かせながらリズミカルに進行します。
謎めいた歌メロが展開する中、02:03~が貴重。
緊張感が緩むメロディにスーッとします。
「Harleys & Indians (Riders In The Sky)」
躍動感のあるナンバー。
貫禄ある低音Voの中、歌声が伸びる00:36~が魅力的です。
01:10からダニーのハーモニカが入りますが、ハイライトは03:06~。
- 「1, 2, 3, 4」のかけ声 → 加速 → ハーモニカ・ソロ
というエキサイティングな流れをみせます。
「Hit Me Where It Hurts」
ダニーのヴォーカルが場面によってEXTREMEのゲイリー・シェローンを思わせる旨を冒頭で書きましたが、この曲で特にそれを感じます。
ダニーのエネルギッシュなVoでかっこよく、00:45~でいったんグルーヴィなパートを前面に出して、メロディックかつダイナミックなサビに移る構成が最高です。
00:45~をアレンジさせた01:49~ → ギター・ソロにもテンションが上がります。
「The Picture」
バラード。
切ない歌メロの中、一瞬音域を上げる00:41~がきらりと光ります。
01:00からエレクトリックになり、ノスタルジックかつ感動的なメロディが展開。
03:26~もすばらしいですね。
うとりさせられながも気分が高まっていきます。
12曲目にはピアノとダニー歌によるヴァージョンを収録。
サビのメロディもアレンジされていて、音域を抑える唱法にセンスを感じます。