STORY OF THE YEAR『A.R.S.O.N.』

アメリカのバンドによる7作目。

5作目『THE CONSTANT』(2010年)以降は、

  • 『WOLVES』(2017年)
  • 『TAKE ME TO THE PIECES』(2023年)

とリリース間隔が空いていましたが、『TAKE ME TO THE PIECES』以来、約3年ぶりのアルバム・リリースとなります。

2025年はBLESSTHEFALL『GALLOWS』にダン・マーサラ<Vo>がゲスト参加していました。

ダンのVoは切迫感があり、スクリームとクリーン・ヴォイスをうまく使い分けます。

メロディそのものもすばらしい。

脳天直撃系のギターを放ちながら、郷愁感のあるパートも取り入れる演奏も聴きごたえ満点です。

曲の長さは「I Don’t Wanna Feel Like This Anymore」が約3分半と最長ですが、緊張感あふれる展開のナンバーが目白押し。

「Fall Away」にジャコビー・シャディックスが<Vo:PAPA ROACH>がゲスト参加しています。

「Gasoline (All Rage Still Only Numb)」

ポコポコした音の中で歌声(これがサビ)がエコーしてスタート。
子供のような00:07~がいい響きです。

00:11からダンのヴォーカルと共にアグレッシブな本編に入り、サビではグルーヴ感が増します。

1回目のサビ前にはなかった01:13~の切ないメロディもいい挿入パート。

バスドラが連打する01:48~もエキサイティングさが増してかっこいいですし、00:07~の歌声を再度響かせるエンディングもいい締め方です。

「Disconnected」

渋い演奏 → サビの一部でスタート。

00:12から刺激的なギターと共に本編に入りますが、ダンの歌が入ってからは、

  • 郷愁Vo(00:23~) → ドコドコ(00:48~) → テンポが上がって曲名を伸ばしながらのメロディアスなサビ(00:59~)

の流れを踏みます。

減速と加速のアプローチが秀逸です。

01:12~で出だしの歌が登場しますが、サビ全体を通して聴くと軽く突き上げてくれるメロディです。

弾力性が増してのバスドラ連打(02:12~) → ノスタルジックな音像に包まれながらの02:24~も聴きごたえがあります。

「See Through」

エネルギッシュでありながも程良くポップ。

最初は歌もギターも抑え気味ですが、サビでメロディが心地良くなります。
歌声の伸ばしが特にいいですね。

サビの終わりのドドンに気合いが入り、01:06~はドラムのドコドコが刺激的です。

ドドンと共にハードになる01:44~はギターがエキサイティング。

ダンの音域が下がって静かになる02:03~もいい緩急です。

「Fall Away」

ジャコビー・シャディックスが<Vo:PAPA ROACH>がゲスト参加。

ゲームのような音に始まり、ガッツがあってヘヴィな演奏に入ります。

歌はジャコビーのラップで始まるのですが、これが新鮮。

その後、ソフトでメロディアスなVo → スクリームを絡めながらのエネルギッシュなサビへの流れを踏みます。

徐々に盛り上げていく構成がすばらしいです。

スクリームと共に放たれる02:11~のフレーズもかっこよく、02:22~もいい突っつき具合。

02:26~で唐突に引いて終える構成も見事です。

「Into The Dark」

リズミカルでヘヴィな演奏にスクリームを基調としたVoを乗せて進行。

00:28からは演奏がゆがみ始め、ヴォーカルはクリーンな声でメロディアスになります。
演奏と歌の純度が対照的なのが面白いです。

サビは心地良い響きを伴わせてのノスタルジックな歌メロ。

01:11~の音量低めのギターがALTER BRIDGE「Disregarded」(2026年『ALTER BRIDGE』収録)00:23~のようです。

「Halos」

本編に入る前の00:15~のスクリームに燃えます。

サビは良質なメロディと共にノリ良く進行。

01:09~の響きもいい刺激です。

以下の構成も上質。

  • スクリーム(01:40~) → ノスタルジックなVo
  • スクリーム(01:50~) → ヘヴィな演奏 → ソフトでありながらも少しずつ熱量を上げていくVo
  • スクリーム(02:26~) → 高音域フレーズを展開させてからのギター・ソロ

スクリームがいい転換点になっています。

「Good For Me / Feel So Bad」

刺激のある演奏でスタートしますが、クリーン・ヴォイスでダンが歌い始めると、演奏がゆがみ始めます。

00:23~がいいスパイス。

サビでは中音域による良質メロディが展開し、一瞬スクリームを交える00:56~にテンションが上がります。

より気分が高まる01:52~もいいメロディで、ここでも02:02~の一瞬スクリームが効いています。

「I Don’t Wanna Feel Like This Anymore」

メランコリックに始まり、スクリームと共にノスタルジックかつハードな演奏へと突入します。
00:17~の歌声がいいですね。

サビはノリ良く展開しそうな雰囲気ですが、意外にも減速。
スローな中で郷愁感を誘う高品質なメロディが進行していきます。

2回目のサビの後のスクリーム(02:07~)にも燃えますし、その後の演奏もスリリング。

ノスタルジックな歌声とスクリームを効果的に交えながらエンディングに向かうダンのパフォーマンスも圧巻です。

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