通算12作目。
ジャコモ・ヴォーリ<Vo>加入後では3枚目となるアルバムで、
- 『THE EIGHTH MOUNTAIN』(2019年)
- 『GLORY FOR SALVATION』(2021年)
に続く作品となります。
『THE EIGHTH MOUNTAIN』から始まった三部作『THE NEPHILIM’S EMPIRE SAGA』の完結編です。
壮大なメロディック・メタルの中でパワフルかつエモーショナルなメロディが展開。
特にジャコモとロビー・デ・ミケーリ<G>のパフォーマンスがすばらしく、要所要所でパンチの効いた攻めを仕掛けてきます。
前作の「The Kingdom Of Ice」がチラつく「Whispers Of Doom」のようなアプローチもうれしいですね。
「Vanquished By Shadows」は16分の大作。
こういったナンバーの4曲目への配置にバンドの攻めの姿勢が感じられ、曲も全体的に悪くはないのですが、『THE NEPHILIM’S EMPIRE SAGA』の大作の中では『THE EIGHTH MOUNTAIN』の「March Against The Tyrant」や『GLORY FOR SALVATION』の「Abyss Of Pain II」に軍配が上がります。
「Challenge The Wind」
壮大なサウンドを伴ってバスドラ連打を軸に進行します。
サビ(01:37~)は力強さと優しさが同居する高品質メロディで、ジャコモの「wi~~nd」が印象的。
ロビーのギター・ソロ(03:07~)もエネルギッシュです。
「Whispers Of Doom」
「Challenge The Wind」より低い音域でのVoで進んでいき、シリアスな雰囲気が漂います。
01:43~が「The Kingdom Of Ice」(『GLORY FOR SALVATION』収録)の01:40~(「The Kingdom Of Ice」で一番いいパート)。
ギター・ソロ(02:45~)は高音域でのプレイが光ります。
曲のオープニングに回帰する04:23~も見事です。
「The Bloody Pariah」
スネアの連打を絡める(01:12~) → 安堵(01:28~) → 徐々に突き上げるメロディ(01:38~)の流れが秀逸です。
02:59~のギター・ソロはVoに重ねての始まりにドキッとなり、ソロ自体も最高のフレーズ。
「Whispers Of Doom」同様、曲の出だしを再登場させる攻め(04:15~)も効いています。
「Kreel’s Magic Staff」
00:00~が真夜中を連想。
サビ(01:41~)では切ないメロディが上質なハーモニーと共に繰り広げられます。
キュートでほのぼの(03:26~) → ギター・ソロ(03:43~)もいい流れ。
そして04:05~、04:17~が最高です。
「Diamond Claws」
ジャコモの声1本で伸びる01:04~が突き上げながらも切ない高品質なメロディ。
ハーモニーを伴った02:09からは気分が高まります。
02:51からのギターがまたすばらしく、01:04~同様、アッパー気味でありながらも哀愁があります。
「A Brave New Hope」
気分を盛り上げる01:03~ → 加速しての01:11~がすばらしい。
ギター・ソロはピロピロ(02:23~) → 悲哀(02:37~)の流れを踏みます。
いったん音域を下げる03:43~もうまいアレンジです。
「Mastered By The Dark」
02:10からスケールの大きいメロディが約1分続きます。
ギター・ソロは中音域(02:54~) → 高音域(03:16~)の攻めが見事。
ラストにふさわしい曲調ではあるものの、エンディングは意外にもあっさりしていますが、これはこれでいい締め方です。