通算10作目。
フローア・ヤンセン<Vo>加入後3枚目の作品です。
マルコ・ヒエタラ<B/Vo>脱退後初のアルバムでもありますが、本作での男性Voはトロイ・ドノックレイ<イリアン・パイプ/ロー・ホイッスル/ブズーキ/バウロン>。
ソフトで響きのいい低音ヴォイスで魅了します。
『ENDLESS FORMS MOST BEAUTIFUL』(2015年)、『HUMAN. :II: NATURE.』(2020年)に続く三部作の完結編となる本作。
濃密で劇的です。
「The Antikythera Mechanism」では、曲の中間にそれまでとは違う展開を持ってきて引き込ませる手法が冴えますし、長尺曲2曲(9分半の「An Ocean Of Strange Islands」と8分の「Perfume Of The Timeless」)が高品質なのもうれしい。
特に「Perfume Of The Timeless」までは、フローア参加後の作品の中では一番の充実ぶり。
そしてラストの「Lanternlight」にジーンときます…。
「Yesterwynde」
序曲。
神聖な雰囲気で進んでいき、01:22から「The Greatest Show On Earth」(『ENDLESS FORMS MOST BEAUTIFUL』収録)01:55~が少しちらつきます。
01:48からフローアがソフトな声で堂々と歌い始めます。
「An Ocean Of Strange Islands」
王道シンフォニック・メタル。
00:00~が名バラード「Our Decades In The Sun」(『ENDLESS FORMS MOST BEAUTIFUL』収録)00:00~、あるいは「The Eyes Of Sharbat Gula」03:24~に通じます。
高揚感のあるフローアのVo(02:11~) → 哀愁ギター(02:32~)がたまりません。
03:01~は「Dark Chest Of Wonders」(2004年『ONCE』収録)02:30~のよう。
04:04~のコーラスや、04:25~のメルヘンチックなフローアも魅力的です。
本編終了後(07:10~)はイリアン・パイプが壮大な音に包まれるです。
「The Antikythera Mechanism」
ACCEPT「Metal Heart」(1985年『METAL HEART』収録)00:27~に通じるフレーズでスタート。
00:39~のトロイの歌にうっとりさせられます。
が、00:59からは突き上げる系。
03:08~の転換点は「Tribal」(『HUMAN. :II: NATURE.』収録)02:57~を想起させます。
04:04~の不気味な語りや、引っ張る04:36~もいいアプローチです。
「The Day Of…」
『HUMAN. :II: NATURE.』の「Harvest」や「How’s The Heart?」系統。
子供の声による00:42~が素敵です。
「Perfume Of The Timeless」
民族的に始まり、01:18~で「Our Decades In The Sun」や「The Eyes Of Sharbat Gula」のようになります。
02:24からは「Nemo」(『ONCE』収録)のように進行しますが、サビ(03:25~)で躍動感が増します。
05:33~の畳みかけは「Pan」(『HUMAN. :II: NATURE.』収録)03:16~をより混沌させたような展開。
スリリングです。
「Lanternlight」
切ないバラードで三部作を締めくくります。
00:07から静かに低音域で歌い始めるフローアがすばらしい。
02:25からはトロイがそーっとハモります。
03:22から壮大になり(03:59~は圧巻)、04:07から再びソフトに。
トロイのVoが前面に出る04:41~も02:25~と対照的でいい効果です。