MICHAEL MONROE『OUTERSTELLAR』

『I LIVE TOO FAST TO DIE YOUNG!』(2022年)に続くマイケル・モンローのソロ作品です。

11作目。

2015年8作目『BLACKOUT STATES』以降は同じラインナップで制作されています。

  • 『BLACKOUT STATES』(2015年)
  • 『ONE MAN GANG』(2019年)
  • 『I LIVE TOO FAST TO DIE YOUNG!』(2022年)

  • マイケル・モンロー<Vo>
  • スティーヴ・コンテ<G>
  • リッチ・ジョーンズ<G>
  • サミ・ヤッファ<B>
  • カール・ロックフィスト<Ds>

自身の得意とする音域を把握し尽くしていて声にも張りがあるマイケルのパフォーマンスは圧巻です。

要所要所で存在感を示すサミのベースも魅力の1つ。

今回はサミのベースとマイケルの歌がGUNS N’ ROSES「It’s So Easy」(1987年『APPETITE FOR DESTRUCTION』収録)を思わせる「Rockin’ Horse」で幕を開けるので余計テンションが上がります。

マイケルのハーモニカとサックスも堪能できます。

想定外のミステリアスな「Painless」にも拍手ですし、7分40秒のラスト「One More Sunrise」もすごい。

「One More Sunrise」にはHANOI ROCKS『BACK TO MYSTERY CITY』(1983年)でもプレイしていたモーガン・フィッシャー<Key:元MOTT THE HOOPLE>がゲスト参加しています。

「Rockin’ Horse」

00:03~のサミのベースがGUNS N’ ROSES「It’s So Easy」のようです。

さらに低い音域でやや挑発的に歌う00:37~が独特。
ここも「It’s So Easy」に通じるものがあり、「easy」を繰り返すアクセル・ローズ<Vo>がちらつきます。

サビではゴージャスなバックVoが重なり、その後にマイケルのみのヴォーカル。
このマイケルのみのパートががいい刺激になっています。

「Shinola」

適度にエネルギッシュなギターを軸に展開。

マイケルのヴォーカルには切れ味があります。

曲名を歌う前のかけ声(00:36~)がいい感じにアツい。

01:50~の歌メロも魅力的で「Rockin’ Horse」同様、音域を下げての攻めが効いています。

「Black Cadillac」

カオスな雰囲気で始まり、00:12からドライな音質によるエモーショナルなギターが被さります。

力を抜いたマイケルの唱法が独特で00:56からはゴージャスなバックVo。
それまでの歌い方からは考えにくいクールな歌声でメロディそのものもすばらしいです。

通常の声による吐き捨て(02:02~) → エフェクト声もいい構成ですし、その後の高音域ギター・ソロもいい刻みです。

「When The Apocalypse Comes」

和やかな曲です。

マイケルは「Black Cadillac」に続き特徴的な歌い方。

ゆるくて優しい歌メロが魅力的です。

ささやかに顔を出すサミのベース(00:52~)もいいテイストですし、02:13~のギターも適度に気持ちを上向かせてくれます。

「Painless」

予想外のハイライト・ソングです。

シリアスな雰囲気で始まり、00:24からはハードになりながらも泣きを含めながら進行。

その後マイケルが歌い出すのですが、ミステリアスなメロディが見事にハマっています。

サビでは「P;ainless」の「less」で低音で強調し、その後衝撃音(01:28~)。
ここは特にすばらしく、初めて聴いた時は思わず「おお…」と声に出してしまいました。

2回目のサビに1回目とは異なる効果音を配置するアレンジもさすが。

グルーヴィになって(03:36~)、オープニングの雰囲気に戻すエンディングも見事です。

「Newtro Bombs」

『I LIVE TOO FAST TO DIE YOUNG!』の「All Fighter」「Pagan Prayer」のよう。

上記2曲は『I LIVE TOO FAST TO DIE YOUNG!』でもハイライトとなっていたので、こういったナンバーがあるのはうれしいです。

ガッツあるかけ声とマイケルのエネルギッシュなリード・ヴォーカルが見事にマッチ。

特に低音域が強調されてよりパワフルになる00:24~がかっこいいです。

サイレンのような01:17~もスリルが増しますね。

「Disconnected」

冒頭のガキガキしたサミのベースが心地良いです。

マイケルがややソフトに歌い始め、サビではダイナミックなバックVoと共に突き上げながら進行。

だんだん音域が上がっていくギター(02:09~) → 1回のみの安堵感のある歌メロ(02:24~) → サビに戻る構成も聴きごたえがあります。

エンディング(03:08~)の声かけもマイケルならではのかっこよさです。

「Precious」

マイケルの歌とブイブイ言わせる刺激的なギターが見事な化学反応。

00:28からダイナミックなバックVoが絡み、曲名を伸ばすサビでさらにテンションが上がります。

すばらしい。

ちょっと溜める01:38~で「この後かっこいいギター・ソロがきそう」となっていたら、聞こえてきたのはハーモニカでした。

ハーモニカが始まった瞬間「おお!キター!」となりますし、予想以上に長時間「Dead, Jail Or Rock ‘N’ Roll」(1989年『NOT FAKIN’ IT』収録)00:11~のようにエキサイトさせてくれるので、もう最高です。

「Pushin’ Me Back」

ノリが良くてメロディアスな演奏にワクワクします。

歌はマイケルにしては音域高め。

サビは「I Live Too Fast To Die Young」(『I LIVE TOO FAST TO DIE YOUNG!』収録)を思わせ、リズミカルで心地良いメロディが展開します。

哀愁ギターにドライなギターを重ねる演奏パート(01:51~)もいいですね。

「Glitter & Dust」

プツプツとしたノイズをちらつかせながらアコーティックを軸に進行。

00:56からドドン!となり、エレクトリックになるのですが、このドドン!がいいですね。
歌メロも魅力的で適度にドラマティックさを加味させるアプローチが素敵です。

02:18~のギター・ソロも高品質。
特に02:30~が心地良く浸透します。

「Rode To Ruin」

マイケルの歌い出し(00:14~)にグッときます。
ノスタルジックな演奏とマッチしていて、即効性がすごいです。

郷愁を感じさせながらも力強いバックVo(00:29~) → ガッツのあるサビもすばらしい流れ。

減速して哀愁ギター(01:58~) → 再度加速してドライな音質によるギター・ソロ(02:13~) → 手拍子

を経てサビに戻る構成も練られていて見事です。

「One More Sunrise」

モーガン・フィッシャー<Key:元MOTT THE HOOPLE>がゲスト参加。

7分40秒ある濃密な曲です。

静かな演奏とマイケルのソフトなVoでスタート。

01:04からエレクトリックになり、マイケルの音域も上がります。

歌声を緩める02:39~がいいですね。
メロディに安堵感があります。
 
2回目の安堵メロディの後は、モーガンのキーボード → マイケルのサックス。
「Precious」ではハーモニカでしたが、この「One More Sunrise」ではサックスで魅了してくれるマイケルです。

04:29からだんだんテンションが上がっていきますが、その後もすばらしい。

モーガンのピアノを絡めながら、静 → 動をうまく盛り込ませています。

エンディングに向けての06:43~にも引き込まれます。 

お見事!

タイトルとURLをコピーしました