スウェーデンのドラマティック・メタル・バンドの14作目。
前半と後半が特に充実しています。
EVERGREYは2曲目にキラー・チューンが多いのですが、
- 2019年11作目『THE ATLANTIC』の「Weightless」
- 2021年12作目『ESCAPE OF PHOENIX』の「Where August Mourns」(ギター・ソロが絶品)
- 2022年13作目『A HEARTLESS PORTRAIT: THE ORPHEAN TESTAMENT』の「Midwinter Calls」
に引き続き本作の「Misfortune」も最高の出来。
しかも「Where August Mourns」を思い起こさせるというのがまたうれしいです。
「Cold Dreams」にはヨナス・レンスケ<Vo:KATATONIA>とSalina Englund(トム・S・イングランド<Vo/G>の娘)が参加。
こちらはKATATONIAワールドに「Eternal Nocturnal」(『ESCAPE OF THE PHOENIX』収録)を組み込ませたような構成がすばらしいです。
その後の「Our Way Through Silence」がまたヤバい。
歌も演奏も充実の涙腺刺激系メロディアス・ナンバーです。
「Falling From The Sun」
ヘンリク・ダンハーゲ<G>が刻むシャープなリフがかっこいい。
サビ(00:45~)では演奏が耽美的になりトムの歌声が程良く伸びます。
ギター・ソロは特に02:50~が心地良く浸透し、その後の02:57~がまた美しいです。
「Misfortune」
始まった瞬間ドキッとします。
「Where August Mourns」をスローにしたような感じで進み、サビ(00:50~)では「Save Us」(『A HEARTLESS PORTRAIT: THE ORPHEAN TESTAMENT』収録)のように勇ましく展開。
02:09からはヘンリクがややドライな音質でエモーショナルに迫ります。
トムの歌メロに哀愁度が増す02:59~もたまらないです。
やはり2曲目はキラー・チューン!
さすが!
「To Become Someone Else」
静(00:00~) → 動(00:58~) → 静(02:15~) → 動(03:31~)の切り替えが秀逸です。
00:58~はリフがかっこよく、02:15~はダークでありながらも神聖な空間を醸成するリカルド・ゼンダー<Key>のプレイが見事。
衝撃音を加える05:25~もいいアレンジです。
「The Night Within」
ポワポワする00:00~が独特。
トムは高音域付近も含めながらの緩急をつけたパフォーマンスです。
ダイナミックでリズミカルなメロディが心地良い。
それまでとは異なるオーラでキリキリするギター・ソロ(02:26~)、トムのVoに絡まるヨハン・ニーマン<B>のベース(03:14~)もいいですね。
「Cold Dreams」
KATATONIA+EVERGREY。
トム(00:18~) → ヨナス(00:26~)の順番を基本としながら進み(詳細はミュージック・ビデオで確認できます)、サビ(00:52~)ではメランコリックで美しい歌が繰り広げられます。
ここで聞こえてくるのがおそらくSalinaの声。
02:17からは「Eternal Nocturnal」っぽくなり、ブルータルなVoも加わります。
「Our Way Through Silence」
極上メロディアス・ハード・ロック。
厚みのある演奏の中で最高級のメロディが舞います。
共感性が高く、そして切ない…。
リカルドのキーボード(02:44~/トムのVoももちろん最高) → ヘンリクのギター・ソロ(03:09~)を初めて聴いた時は本当に泣きそうになりました。