奇才デヴィン・タウンゼンドによる2024年ソロ。
2022年の『LIGHTWORK』以来となります。
本作は三部作の1作目。
『THE MOTH』『AXOLOTL』と次の2作もタイトルが決まっているようです。
様々なタイプの曲の中で極上のハーモニーを伴ったメロディが舞います。
1曲目の「PowerNerd」が疾走曲というのも大きな魅力ですし、予想外の展開をみせるラスト「Ruby Quaker」も最高。
楽曲もアルバム全体の構成も練られていてさすがです。
全曲をたった11日間で書いたらしく、こんな濃密な曲をよく短期間で作れるなあと感心しちゃいます。
もしかしたら次の2作品の曲もほとんど出来上がっていて、早いペースで次作がリリースされるかも。
「PowerNerd」
ピッとして静止 → ガツンとした演奏の中、デヴィンが力強く曲をコールして攻撃開始。
勢いよく進む中で01:09~のメロディが心地良く響きます。
「Falling Apart」
スローでヘヴィ。
ギンギンする00:04~が刺激的。
女性Voによる00:41~が美しく、デヴィンが歌う00:48~に高揚感が増します。
曲名を伸ばす01:16~もアツいです。
「Knuckledragger」
ゲーム音でピコピコのスタートに笑顔になり、リズミカルでゴージャスな00:06~にワクワクします。
サビ(01:04~)ではグルーヴィな演奏の中でダイナミックな歌メロが伸びます。
「Gratitude」
00:00~のハーモニーがとてもきれいで、これがサビになります。
幻想的で浮遊感があり、サビに行くまでのソフトなヴォーカルもすばらしい(特に低音が響く00:31~が◎)。
「Spirits Will Collide」(2019年『EMPATH』収録)に通じます。
「Jainism」
00:57~のメロディが素敵で、熱量が上がる01:16~がまたいい感じ。
02:31~、03:50~、03:56~、04:06~にも力が入ります。
美しさと攻撃性を兼ね備えたデヴィンならではのナンバー。
「Regulator」(1997年『OCEAN MACHINE: BIOMECH』収録)がフワフワした感じです。
「Glacier」
00:05~にドキッとします。
00:07~のメロディも劇的で緊張感に満ちています。
00:51からソフトになり、優しさあふれる01:06も素敵…と思っていたら、01:27からハードに。
02:17~でスリリングさが増してシンフォニックになったか思ったら、02:38~でまた静かになります。
静と動の切り替えが特徴的です。
「Ruby Quaker」
別世界にワープしてきたかのようなラスト・ナンバー。
明るく楽しく進行…ですが、02:48からは想定外の展開(前兆は02:07~)。
デヴィンらしいですし、STRAPPING YOUNG LADにも通じます。
そして03:36から元に戻り、最後は「PowerNerd」のコールで締めます。