モンゴルのメタル・バンドによる3rd。
- 低音域のヴォーカル
- 「フッ!」「フッ!」と間隔を置きながらの力強いかけ声
- 民族楽器を取り入れながらのどっしりとした演奏
が特徴的です。
THE HUは、
- 2020年にMETALLICA「Sad But True」(1991年『METALLICA』収録)
- 2021年にMETALLICA「Through The Never」(『METALLICA』収録)
- 2024年にIRON MAIDEN「The Trooper」(1983年『PIECE OF MIND』収録)
をカヴァーしていますが、特に「Sad But True」の影響が感じられます。
MEGADETHのテイストがある「Horsemen」「The Real You」も魅力。
「Horsemen」以降は特に盛り上がります。
また、HAILSTORMのリジー・ヘイルやFROM ASHES TO NEWのダニー・ケースなど、ゲストとの共演曲も多いTHE HUですが、今回はNOTHING MOREのジョニー・ホーキンスが「Lost Soul」で歌っています。
「Warrior Chant」
壮大な中「フッ!」「フッ!」として始まり 00:35~でリードVoが入るとびよ~んとなるのが独特。
打楽器が入るとMETALLICA「Sad But True」のような爆発力を伴って進行します。
THE HUの「Sad But True」はオリジナルより悲壮感を強めたイントロが特に秀逸です。
「Lost Soul」
NOTHING MOREのジョニー・ホーキンス<Vo>が参加しています。
ジョニーの声はスリムで高音域、そしてエモーショナル。
低音域のTHE HUとの対照的なパフォーマンスが生きていてメロディもすばらしいです。
曲はジョニーのリードVoでスタート。
そして00:17~でハッとさせられ、躍動感のある本編に突入していきます。
挑発的な00:41~が特にかっこいい。
ジョニーと共演したこの「Lost Soul」は配信のみの収録となります。
「The Men」「Echoes Of My Father」「Shadow」
「The Men」は「Warrior Chant」のようにスローでヘヴィ。
01:06~にワクワクさせられ、01:11からヒュルヒュルっとしたスリリングなフレーズが舞います。
「Echoes Of My Father」は、「Warrior Chant」の冒頭のように広大な大地を連想させ、01:31からは少し曇った感じのスケールの大きい歌メロが印象的。
04:34~の低音声もいい響きですね。
「Shadow」はリズミカルになった「Sad But True」といった感じで、煽ったような唱法がハマります。
02:06~がまたいい刺激で「The Men」01:11~のようなインパクトです。
「Horsemen」
曲名からMETALLICA「The Four Horsemen」(1983年『KILL ‘EM ALL』収録)のようなナンバーを期待しちゃいますが、曲調はMEGADETH+「The Four Horsemen」でないMETALLICA。
00:31~のMEGADETHのような刻みにゾクゾクさせられます。
減速して弾力性を加える02:10~もかっこいい。
そして02:16からはダイナミックなドラムが迫ってヘヴィになり、ここでも「Sad But True」のようになります。
「Greed」
00:05~がBLIND GUARDIAN「Bright Eyes」(1995年『IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE』収録)00:03~のようです。
渋さを漂わせながらハードに展開していき、雄大でありながらも切なさも感じられるサビがとても魅力的。
痙攣しながらの02:12~も独特で、始まりに一瞬泣きが感じられます。
ヘヴィで儀式的な03:08~ → 適度に暴れる03:26~もエキサイティングです。
「The Real You」「Grey Hun」
「The Real You」は00:02~がIRON MAIDEN「Different World」(2006年『A MATTER OF LIFE AND DEATH』収録)00:02~に通じます。
民族的テイストを強めたMEGADETHといった感じで、シャープでアグレッシヴな曲調が最高です。
「Grey Hun」は00:04~がMETALLICA「Whereever I May Roam」(『METALLICA』収録)00:03~のようで、00:12から「Bad Seed」(1997年『RELOAD』収録)00:24~のように進行。
リズミカルでいい感じに突き上げるサビがとても魅力的です。
「Universe」「Second Face」
「Universe」は8分台の大作。
曲調に変化はなくスローに進行するのですが、キラキラする00:33~が意外かつ素敵。
本編では、清涼感がありながらも薄暗いメロディ、04:32~の悲哀フレーズ+勇壮な歌が魅力的です。
「Universe」の後は明るくグルーヴィな「Second Face」でアルバムを締めます。
霧島関もお気に入り
私は相撲も好きなのですが、THE HUは大関・霧島関のお気に入り。
2回目の優勝(2023年11月場所)の時、NHK『サンデースポーツ』に出演した際のインタビューで「取組前にTHE HUを聴いて気分を高めている」といった趣旨の発言をしていました。
どの曲がお気に入りなのか興味深いですね。
ちなみに初優勝をしたのは2023年の『LOUD PARK』幕張公演の日(当時の四股名は霧馬山)。
会場でKREATORが始まる前に取組結果を確認したのをよく覚えています。
いったん大関から陥落するも、2026年5月場所から大関に復帰。
大関再昇進後の今が一番強く、それこそTHE HUのような重量感と安定感が感じられます。
もしかしたら、『HUN』のリリースも、稽古へのモチベーション、今場所の好成績につながっている要因の1つなのかもしれません。