『PERSONA NON GRATA』(2021年)から約4年半ぶりとなるアルバム。
『SHOVEL HEADED KILL MACHINE』(2005年)、『THE ATROCITY EXHIBITION… EXHIBIT A』(2007年)、『THE EXHIBIT B: THE HUMAN CONDITION』(2010年)の3作品でリードVoを務めていたロブ・デュークス<Vo>復帰後初の作品です。
攻撃的なサウンドとロブの骨太ヴォーカルが見事にマッチしていて、特に前半5曲が充実。
「3111」はBLACK SABBATHのように始まりスラッシーに疾走するという最高のオープニングです。
「The Changing Me」はHYPOCRISYのピーター・テクレンとの共演で、EXODUS+HYPOCRISY的な絶品ナンバー。
アルバム・タイトル曲「Goliath」にはバイオリン奏者のKatie Jacobyが参加しています。
「3111」
BLACK SABBATHのような重いギターでスタート。
特に00:52~は「War Pigs」(1970年『PARANOID』収録)00:32~のようです。
そして01:21からシャープになり、01:31からロブのヴォーカルとともに攻撃開始。
バイオレントに吐き捨てる01:49~がかっこよく、ザクザクしながらも怪奇さが増す03:02~にも引き込まれます。
「Hostis Humani Generis」
マシンガンのような00:00~に燃えます。
これが結構繰り返され、00:41から疾走。
その後、ブレイクをちょっと長めに置いてロブのヴォーカルが入り、01:38からロブの攻撃性が増します。
ガキガキし始める02:11~も刺激的。
03:02~でノイジーなギターが被さり、リード・ギターに流れていく構成もエキサイティングです。
最後は再びマシンガンで締めます。
「The Changing Me」
HYPOCRISYのピーター・テクレンが参加。
メロディックな00:00~ → 爆発力のある00:02~に圧倒されます。
00:00~はピーターが参加していることを意識するとHYPOCRISYのように聞こえます。
だんだんヒステリックになる01:53~がEXODUSらしさ全開で、その後のサビ(02:16~)がまた最高。
邪悪かつキャッチーなメロディがすばらしく、始まった瞬間ゾクッとさせられます。
04:50~もいい引きで、その後は暴虐的に進行。
ここは「そういえばEXODUSの曲だっけ」と不思議な感覚に包まれます。
「Promise You This」
鋭いギターとドラムのみによる交互の攻めがキマッていて、ドコドコする00:34~にテンションが上がります。
01:41~がいい突き上げで、その後のキャッチーなサビがまた心地良い。
サビが終わってからのギターもいい伸ばしでその後のソロも緊張感があります。
ソロ最後のドラムの加速(03:37~) → 連打もエキサイティングです。
「Goliath」
ロブ期1作目『SHOVEL HEADED KILL MACHINE』(2005年)の「Deathamphetamine」に通じるスタート。
バイオリン奏者のKatie Jacobyがゲスト参加しています。
スローでヘヴィに進行していきますが、ロブのテンションが上がり、ドラムがドンドンする02:07~がいいスパイス。
ドライなギター・ソロ(02:33~)も特徴的で02:50からKatieのバイオリンが加わります。
よりミステリアスになる展開がすばらしいです。
『PERSONA NON GRATA』の「Prescribing Horror」のような位置付けです。
「Violence Works」
00:00~のベースとギターがいい刺激。
間隔を置いてギターを鳴らす00:09~が特徴的で、弾力性が増す00:45~に胸が高鳴ります。
ロブは適度に荒っぽい唱法でこれがリズミカルな曲調にマッチ。
曲名をコールした後(01:54~)にグイグイさせて、その後ソロに流れていく構成にも引き寄せられます。
「The Dirtiest Of The Dozen」
高音域リード・ギターと共に疾走開始。
鋭いリフと共にパワー・メタルっぽいフレーズでの攻めがかっこいいです。
01:54からロブのヴォーカルがややメロディアスかつ勇ましくなり、サビでは荒々しく進行。
攻撃性の強弱のつけ方が秀逸です。
- ベースが前面に出る03:00~
- エモーショナルな03:18~
- 冒頭のパワー・メタル風な04:07~
とだんだんテンションを上げていく構成もさすがですね。
エンディング直前のロブのヴォーカルにメロディックなギターを被せるスタイルも見事な締め方です。