LAMB OF GOD『INTO OBLIVION』

『OMENS』(2022年)以来、約3年半ぶりとなるアルバムです。

1曲目「Into Oblivion」の爆発力がハンパない。

爆風でLAMB OF GODワールドに吹き飛ばされます。

重厚でブルータルな演奏の中でランディ・ブライ<Vo>の乾いた声による特徴的なヴォーカルが展開。

攻撃性の維持を念頭に置きながらも、場面によって力を弱めたり、ヒステリックになったりと 強弱をつけたパフォーマンスが見事です。

IRON MAIDEN「The Number Of The Beast」(1982年『THE NUMBER OF THE BEAST』収録)のように始まる「The Killing Floor」、「Resurrection Man」(2020年『LAMB OF GOD』収録)+「Dich」(『OMENS』収録)のアプローチで魅せる「Blunt Force Blues」も刺激的です。

「Into Oblivion」

爆発力のあるスタートです。

ランディの歌い始め(00:42~)が迫力満点で、00:57~のため込んだような唱法とシャープなギターも特徴的。

サビではガッツのあるかけ声で曲名をコールします。

2回目のサビ後の衝撃音(02:16~)もスリリングです。

「Parasocial Christ」

バスドラ連打と共に疾走し、00:11からは速度を落としながらもアグレッシヴさを維持。

音は小さめなのですが要所要所でのライドシンバルの響きが心地良いです。

ちょっと突進する01:26~もいいアクセント。

ランディのシャウト(01:57~) → 高音域ギター・ソロの流れもエキサイティングです。

「Sepsis」

ジョン・キャンベル<B>のノイジーでガキガキしたベース(00:04~)がかっこいいです。

ヴォーカルは、

  • 邪気に満ちていながらも不安定(00:20~) → ヒステリック(00:35~)

な唱法がハマっていて、00:39~のギターが刺激的。

01:50からは加速しそうな雰囲気にワクワクさせられ、01:54からスネアのカウントと共に突進します。

ランディのスクリームが伸びてドカンとなる02:42~も重量感満点です。

「The Killing Floor」

IRON MAIDEN「The Number Of The Beast」のような始まりにワクワクさせられます。

本編に入るとバスドラ連打と共に鋭角的に進み、00:37から突進。

00:49~でギターが伸びて、ヒステリックかつパワフルなサビへと流れていきます。

サビ後のドラム連打(01:04~)もいい刺激で、2回目のサビ前は「The Number Of The Beast」風のギター。
異なるフレーズを伸ばす攻めがいい変化球です。

ジリジリ途切れながらのギター(02:05~) → 低音ボイス → 連打 → ランディの「Go」と共に演奏パートに流れる構成も見事です。

「El Vacío」

メランコリックに始まり、ヴォーカルは低音域のクリーンで進行。

00:55からは歌声に浮遊感が加味されます。

そして01:23からハードに。

ランディはアグレッシヴでありながらも切なさを漂わせ、01:30からヒステリックになります。

段階的にテンションを上げていく唱法が見事です。

「Blunt Force Blues」

本編前の音声(00:19~)がいいアクセント。

本編に入ると、

  • 連打+「Resurrection Man」(『LAMB OF GOD』収録)00:22~のような警告音的ギター(00:32~)
  • 「Dich」(『OMENS』収録)のようにギターがキーン!となってパワフルなサビに流れていく構成

にエキサイトさせられます。

01:13~もいい刺激ですし、サイレンが鳴り始める02:15~もスリリング。

ドラムの連打と低音ヴォイスを絡めながらの展開がキマッていて、「The Killing Floor」のようにランディの「Go」と共に進んでいく02:44~にも引き寄せられます。

「Bully」

THE RAVEN AGE「Parasite」(2023年『BLOOD OMEN』収録)のようなイントロに即効性があります。

そしてそのイントロの余韻を引きずりながら疾走する00:16~がかっこいい。

本編では速度を落としますが、ランディのアグレッシヴなヴォーカルと00:53~の連打がエキサイティング。

サビでは力強くキャッチーなメロディが展開していきます。

02:59からは再び00:16~。
もう一度加速させるタイミングが秀逸です。

「A Thousand Years」

出だしの骨太ベース+カウベルが心地良い。 

「Sepsis」のような骨太ベースですが、「Sepsis」よりクリアな音質で進行します。

ヴォーカルは低音で不安定 → ヒステリック。
これも「Sepsis」でみられた攻めです。

「Sepsis」は疾走パートがありましたが、この「A Thousand Years」はなし。

ドドンドンドンドン(02:27~)→ ゆがんだ声 → 怪しいギター・ソロがいい構成です。

2026年1月に新譜をリリースした2組との共演曲

LAMB OF GODは、『INTO OBLIVION』より2カ月前に新譜をリリースしたMEGADETH、KREATORとも共演しているので、以下も一緒に楽しみましょう。

「Wake Up Dead」(2022年)

『OMENS』の半年前にリリースされたMEGADETHのカヴァーで、デイヴ・ムステインも参加。

ヴォーカルはデイヴ → ランディで、オリジナルに忠実でありながらも、ランディの歌が加わるとカオスさが加味されます。

特に02:25~のランディは最高です。

「State Of Unrest」(2023年)

『OMENS』の4カ月後にリリースされたKREATORとの共演曲。

音質はクリアで、ヴォーカルは短い間隔でランディ → ミレ・ペトロッツァの順に展開していきます。

サビ(00:36~)はKREATOR『KRUSHERS OF THE WORLD』にも『INTO OBLIVION』にも通じる勇壮なメロディ。

00:40~はミレですが、ミレが参加したTOBIAS SAMMET’S AVANTASIA「Book Of Shallows」(2019『MOONGLOW』収録)02:56~のようです。

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