アメリカのプログレッシヴ・メタルコア・バンドの通算7作目。
J.T. Cavey<Vo:TEXAS IN JULY>が参加してからは5作目になります。
変則的な演奏の中でJ.T.の骨太グロウルとJesse Cash<G/Vo>のクリーンVoが見事なケミストリーを起こします。
TEXAS IN JULYでは攻撃性を維持しながらの勇壮なメロディが特徴的ですが、ERRAではJesseがスリムな声で幅広い音域で魅了。
激しさと美しさが同居した構成が見事です。
クリーンVoのみの「black cloud」も魅力の1つ。
規格外の高品質メロディによる畳みかけに圧倒されます。
「stelliform」
連打を絡めた演奏とJ.T.の骨太グロウルで進行していき、00:40から少しゆるめのJesseのクリーンがエフェクト声で入ります。
とてもいいメロディ。
ギターが伸びる01:18~もいい刺激です。
02:07からは通常のクリーンVo(ここもメロディが絶品)が伸びて、その後絶妙のタイミングでグロウル。
そして一瞬間を置いて02:27から吠えながら連打という燃える展開です。
03:01からはエフェクト声 → 通常の声で高音域の流れを踏みますが、これもすばらしいです。
「further eden」
歌はエフェクトのかかったクリーンVo(00:23~)でスタート。
「stelliform」のアプローチを継承しています。
歌メロそのものも魅力的でうっとりしていると、00:46から絶妙のタイミングでグロウル。
サビはクリーンVo主体で進行していき、アクセント的にグロウルを加えるスタイルがキマッています。
演奏は特に01:15~、02:44~のギターが刺激的。
アブノーマル度を2段階で高めていく攻めが見事です。
「gore of being」
変則的な連打を軸とした演奏がスリリングです。
グロウル → クリーンの流れも見事にハマっていて、サビでは高音域の切ないメロディが展開。
サビの終わりに加わるグロウルがまた効果的です。
グロウルが分厚くなる02:26~の展開もエキサイティングで、静かになる02:56~がまた美しくすばらしいです。
「black cloud」
絶品のメロディアス・チューンです。
グロウルはなし。
ソフトなクリーンVoで進んでいき、サビでは最高級の高音域メロディが展開します。
「gore of being」よりも音域が高く、そして切ない。
そして00:51からはエフェクトのかかった低音域Vo。
緩急のつけ方がすばらしいです。
01:57~のブ~ンとなるギターもちょっとした変化球になっていて、その後も、
- 優しさあふれる02:07~
- 絶品のハーモニー(02:17~)
- 極上ギター・ソロ(02:33~)
の流れで魅了します。
「cicada siren」
出だしのヘヴィな演奏がALTER BRIDGE「Tested And Able」(2026年『ALTER BRIDGE』収録)を思わせ、グロウル → サビでクリーンVoが加わるスタイルで進行します。
01:22~のゆるいクリーンVoがいいテイストで、01:56~、02:31~もすばらしいメロディ。
クリーンVoが緊張をほぐしてくれます。
「Tested And Able」同様、出だしのヘヴィな演奏を終盤に再度配置して曲を締めます。
「echo sonata」
歌い出しのクリーンVoが幻想的。
00:35からは音域が上がり、00:46から音量低めでグロウルが加わるのですが、この音量低めなのがいいですね。
エモーショナルなアプローチと攻撃性の力加減がうまいです。
01:03からはグロウルが前面に出て、ギターもよりエキサイティングに。
重量感が増す02:31~もズシンズシン響いて心地良いです。
エフェクトのクリーンVo(03:02~) → 切ない演奏もたまりません。
「spiral (of liminal infinity)」
郷愁的で浮遊感のある中でソフトなクリーンVoが響き渡ります(00:13~)。
00:51からグロウルで進行しますが、
- 音量低めでグロウルがエコー(01:17~)
- 高音域のサビ
という絶品の展開をみせます。
サビでは00:13~のメロディが高音域で進行。
「black cloud」のような極上メロディです。
静かな演奏パート(02:11~)→ 透き通ったクリーンVo → グロウルもうまい盛り上げ方です。
ラスト3曲
「i. the many names of god」と「ii. in the gut of the wolf」がつながっていて、単独で「iii. twilight in the reflection of dreams」が始まります。
- 「i. the many names of god」…ゴリゴリしたギターを軸とした変則的な演奏。Voはグロウルのみ
- 「ii. in the gut of the wolf」…グロウル主体でシャープかつバイオレントに展開。後半にクリーンVo
- 「iii. twilight in the reflection of dreams」…メランコリックな中、クリーンVo
といった感じで進みますが、アルバム全体でみると「spiral (of liminal infinity)」までのほうが充実しています。