2026年からEPもレビューすることにしました。
オリジナル6曲+カヴァー1曲で構成されるミニ・アルバムです。
クリス・ロバートソン<Vo/G>は『CELEBRATE』のリリースを実験的と述べています(ソースはBLABBERMOUTH.NET)。
- 今は新しいものが以前より早いペースで求められている時代
- アルバムだと2年に1枚のペース…ファンは長く新曲を待たなければならない
- 出来上がった曲は、アルバムに固執せずにリリース
- そして反応をみる
待たせない工夫とスピード感が求められる時代への対応がすばらしいと思いました。
クリスのコメントだけでなく『CELEBRATE』の楽曲からもバンドが創作意欲に満ちていることが伝わってきます。
オリジナルも高品質でカヴァーも抜群のアレンジ。
曲構成も練られていて緊張感に満ちており、フル・アルバムに近い満足感を得られます。
「Celebrate」
00:13~にワクワクさせられます。
クリスが歌っていない時に組み込ませているのですが、このアレンジがミステリアスさを際立たせます。
サビでは曲名を伸ばしながらの唱法が独特で、メロディも魅力的。
曲名を歌う前の以下もいい仕掛けです。
- つまずき気味(02:29~) → 曲名
- ドラム連打(02:57~) → 曲名
「Neon Eyes」
クリスのヴォーカルに続く「Oh, Lord」(00:29~)がフワッとしていて心地良いです。
そして00:48からクリスのヴォーカルにエフェクトが入り、爆発力が増します。
ギターも刺激的で最高。
段階的にテンションを上げていく構成が秀逸です。
サビは「Celebrate」同様、曲名の伸ばし方が特徴的。
02:24~の演奏パートは、よりノイジーかつ混沌としながら進行します。
「Caught Up In The Up Down」
「Bad Luck & Hard Love」(2014年『MAGIC MOUNTAIN』収録)のように始まり、スローかつヘヴィに進行します。
そしてクリスの歌メロは「White Trash Millionaire」(2011年『BETWEEN THE DEVIL & THE DEEP BLUE SEA』収録)のよう。
重さが増した「White Trash Millionaire」といった感じで最高です。
ベースが強調され、適度にドラムが少し暴れる2番もエキサイティングなアレンジで、ライドシンバルを響かせる02:13~も心地良いです。
曲の最初で過去の名曲①がちらつき、その後過去の名曲②がリンクするというパターンがこの後も続きます。
「I’m Fine」
過去の名曲① → ②の2つめ。
「In My Blood」(『BETWEEN THE DEVIL & THE DEEP BLUE SEA』収録)のような渋い始まりです。
00:11~がとてもいいフレーズ。
クリスの歌が入ると「You Can Have It All」(2023年『SCREAMIN’ AT THE SKY』収録)のように進行していきます。
特に歌い出しの00:22~にそれを強く感じます。
サビを歌い終わった後に再度00:12~を持ってくる攻めもうまい。
絶妙のタイミングで湿り気のあるギターが心地良く浸透してきます。
演奏と歌のスケールが大きくなる02:14~もすばらしく、特に02:30~のクリスの伸びに気分が高揚します。
「Deep」
曲のタイトルどおり、深みのある曲です。
クリスの歌に味わいがあり、ちょっと力を込める00:16~、エフェクト声00:22~がいいアクセント。
そして厚みのあるサビが展開します。
ノスタルジックなギター・ソロ(02:13~)も見事。
ここからは「Peace Is Free」(2008年『FOLKLORE AND SUPERSTITION』収録)のようは雰囲気が強くなります。
「What You’re Made Of」
過去の名曲① → ②の3つめです。
「Such A Shame」(『BETWEEN THE DEVIL & THE DEEP BLUE SEA』)のようにドコドコし始め、その後はスローかつヘヴィに展開。
エフェクト声と共にグイグイ迫ってサビに移る構成がエキサイティングで、サビは00:47~が「When The Rain Comes」(『SCREAMIN’ AT THE SKY』収録)を思わせます。
そして00:50~は低音域。
緩急をつけた攻めが効果的です。
加速01:50~ → ギター・ソロの流れにも燃えます。
「Don’t You Forget About Me」
SIMPLE MINDSのカヴァー。
オリジナルのリリースは1985年です。
BON JOVI「Something To Believe In」(1995年『THESE DAYS』収録)のような「Hey, hey, hey, hey」が印象的ですが、このBLACK STONE CHERRYヴァージョンは「Hey, hey, hey, hey」がゴージャスになっていて、エコーのかかり具合が絶品。
演奏にも厚みがあって、かなりかっこいいアレンジになっています。
THEORY OF A DEADMANのタイラー・コノリー<Vo/G>がゲスト参加。
02:07~のリードVoがタイラーになります。