VANDEN PLAS『THE EMPYREAN EQUATION OF THE LONG LOST THINGS』

ドイツのプログレッシヴ・メタル・バンド、11作目。

『THE GHOST XPERIMENT – ILLUMINATION』以来、約3年半ぶりのリリースとなります。

歌も演奏も高品質で充実の内容。

重厚な音像の中で切ないメロディがあちこちでキラリと輝きます。

演奏中心でなかなかVoが始まらない「The Empyrean Equation Of The Long Lost Things」(Voが始まったら始まったで最高の歌メロ)、極上メロディを伴ってミドルテンポで攻める「My Icarian Flight」のアタマ2曲が特にすばらしい。

「The Sacrilegious Mind Machine」では一瞬『北斗の拳』になります。

ラスト「March Of The Saints」は約16分の長尺曲。
「長さを感じさせない大作」とまではいきませんが、随所に魅力的なメロディを配置していて、最後の最後まで聴かせる構成が見事です。

アレッサンドロ・デル・ヴェッキオが今作からキーボードをプレイしています。

「The Empyrean Equation Of The Long Lost Things」

ヴェッキオの物悲しいピアノ(00:00~) → ステファン・リル<G>の泣きのギター(00:44~) → スリリングな演奏(01:25~)の流れを踏んで、02:54からちょっとゆがんでダークでミステリアスになります。

歌が入るのは04:07からで聞こえてきた瞬間ドキッとします。

歌い終わった後のギター(05:04~)がまたすばらしいです。

「My Icarian Flight」

00:14~の哀愁ギターにやられます。

そして00:35~のヴェッキオの耽美的なキーボード+アンディ・クンツ<Vo>の切ない歌が絶品(アンディの歌は全パートが最高)。

グリグリする01:38~やゴロゴロ/モヤモヤする02:41~もうまいアレンジです。

刺激的な演奏(03:10~) → ギター・ソロ(03:26~) → 高音域のVo(03:46~)では気分が最高潮になります(ヴェッキオのキーボードが通り過ぎる04:07~がまた◎)。

「The Sacrilegious Mind Machine」

『北斗の拳』は05:10~。

クリスタルキング「愛をとりもどせ!!」(『北斗の拳』のオープニング曲)の始まりに通じます。

「They Call Me God」

静 → 動(03:33~)の展開。

曲調の許容範囲内で速弾きを絡めながらのステファンのプレイがすばらしい。

アンディのVo(04:33~) → エフェクトVo(04:57~)の展開や曲名を歌う05:23~も見事なメロディです。

「March Of The Saints」

約16分。

JUDAS PRIESTのような演奏 → 哀愁メロディ(00:45~/アンディのVoとヴェッキオのキーボードが見事)の流れを見せます。

そして01:31~に気分が高まります。

03:24~は潤いがあって音質も旋律も素敵。

歌の音域が下がる09:13~は想定外の極上メロディです。

10:47から歌声にエフェクトが入り、「The Empyrean Equation Of The Long Lost Things」の04:07~が再び訪れます。

演奏がフェードアウトしながらエンディング…かと思っていたら、14:25からヴェッキオのピアノが入ります。
切なく美しい…。 

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