『TALVIYÖ』以来約4年半ぶりのアルバム。
後半は減速気味なのですが、前半が充実しているので満足度は高いです。
1曲目「First In Line」から疾走し、次の「California」でさらに加速。
そして3曲目「Shah Mat」も疾走。
聴いててうれしくなります。
同じ速さで攻めるのではなく2曲目でスピードを上げるというのがいいですね。
「Dark Empath」は「The End Of This Chapter」(2001年『SILENCE』収録)から始まった「Caleb Saga」の曲。
- 「The End Of This Chapter」(2001年『SILENCE』収録)
- 「Don’t Say A Word」(2004年『RECKONING NIGHT』収録)
- 「Caleb」(2007年『UNIA』収録)
- 「Juliet」(2009年『THE DAYS OF GRAYS』収録)
- 「Til Death’s Done Us Apart」(2016年『THE NINTH HOUR』収録)
- 「The Last Of The Lambs」(2019年『TALVIYÖ』収録)
上記の中では「The End Of This Chapter」「Don’t Say A Word」が特にクオリティが高いですが、「Dark Empath」は過去最高レベル。
ミドルテンポを基本としつつ、疾走パートも組み込ませながら極上メロディで展開します。
「First In Line」
キラキラと快走する中、哀愁ある声質のトニー・カッコ<Vo>の歌唱が映えます。
サビ(01:29~)では良質メロディが長時間続くからうれしいです。
音域が下がる02:58~がまた絶品。
トニーの力強い「black hole!」と共にきらびやかになる03:25~もかっこいい。
03:37~のヘンリク・クリンゲンベリ<Key>の音像に少しほのぼのします。
「California」
さらにスピードアップ。
トミー・ポルティーモ<Ds>はバスドラ連打。
若々しくてエネルギッシュな曲調にワクワクします。
サビ(01:08~)での透明感のあるメロディ → 01:14で音域を下げるという展開に心を打たれます。
子供の声が絡む02:55~も素敵。
03:15~のつかみどころのないキーボード+始まったと思ったらすぐ終わるコーラスも個性的です。
「Shah Mat」
シリアスで耽美的に始まり00:25からエレクトリックな演奏と共にミステリアスな女性コーラス。ここだけですばらしいです。
そして00:55から疾走し、01:22からは清涼コーラスが被さる高品質メロディ。
暗雲が垂れ込み始める(01:54~) → キラキラ/シャカシャカ(02:06~) → 女性コーラス再びという流れがまた見事です。
さらに02:39からはトニーの最高級のVo。
04:03で曲の出だしに戻り次の「Dark Empath」へつながります。
「Dark Empath」
「Caleb Saga」の曲。
00:06~にハッとさせられます。
「The End Of This Chapter」の00:28~でも笑っていましたが、今回は00:11で笑い声。
00:14からのメロディが早くも最高でしかも長時間続きます。
トニーの「So,」(00:55~)→ ムードのある歌唱もすばらしく、ここでもメロディにうっとり。
エフェクトがかかった声ではじまるサビ(01:52~)もにもドキドキします。
神聖さが加わる03:14~や、「Perfect I!」(04:06~) → 演奏パート → コーラス(04:26~)もいい構成。
トニーのVo1本 → コーラスが加わる04:59~にもやられます。
「Cure For Everything」
クールダウン…かと思いきや00:11から疾走。
勢いある曲調の中でトニーの堂々かつ伸びやかなVoが光ります。
01:33からはジリジリし始め刺激的に。
02:07~はキーボードと一緒に歌いましょう。
名曲「The Last Amazing Grays」(『THE DAYS OF GRAYS』収録)の05:04~っぽくなる03:16~もうれしいです。
「Angel Defiled」
ダークでメルヘンチックな00:00~がインパクト大。
トニーはやや挑戦的な歌い方で「ハッ!」(00:46~)や「ハッハッハ~」(01:36~)もハマっています。
サビ(01:08~)や03:20~の演奏パートなど、00:00~を軸に曲を発展させる攻めがうまい。
全体的に「X Marks The Spot」(2014年『PARIAH’S CHILD』収録)のような雰囲気が漂います。