PRIDE OF LIONS『UNBRIDLED』

トビー・ヒッチコック<Vo>と元SURVIVORのジム・ピートリック<Key/G/Vo>によるメロディック・ロックの8作目。

『DREAM HIGHER』(2023年)以来、約3年ぶりのアルバムです。

ジミ・ジェイミソン期のSURVIVOR(代表曲に映画『ロッキー4』の主題歌「Burning Heart」)のように情熱的な歌メロが展開。

PRIDE OF LIONSは、

  • 「Born To Believe In You」(2004年『THE DESTINY STONE』収録)…DEF LEPPARD「Love Bites」(1987年『HYSTERIA』収録)のようなスタート

  • 「Carry Me Back」(2020年『LION HEART』収録)…SURVIVOR「Eye Of The Tiger」(1982年『EYE OF THE TIGER』収録:Voはデイヴ・ビックラー)をスローにしたような始まり

といったように、名曲を思わせるアプローチがあるのも魅力ですが、今回はVAN HALEN → KISSというアツい幕開けです。

「Unbridled」「Edge Of Forever」

「Unbridled」はスタートのギターがVAN HALEN「Eruption」(1978年『VAN HALEN』収録)のようにエキサイティングで、00:57からはKISS「Shout It Loud」(1976年『DESTROYER』収録)のように展開。

トビーのソロ「Two Hearts On The Run」(2021年『CHANGES』収録)00:00~のようでもあります。

「Edge Of Forever」は「The Tell」(2017年『FEARLESS』収録)のような骨太な演奏の中で哀愁メロディが進行。

低音域による歌い始め(声の響きも抜群) → 徐々に音域を上げて中音域によるサビ(歌に絡まる高音域の泣きのギターも◎)への流れが見事です。

「1000 Long Goodbyes」「What The Whole World Needs To Know」「I’ll Be Your Rock」

「1000 Long Goodbyes」はテンポ良く展開していき、曲名を歌う00:06~が魅力的。
サビでは低音と高音が絶妙にブレンドされ、悲哀さとアツさを兼ね備えたメロディが秀逸です。

「What The Whole World Needs To Know」はバラード。
サビで高音域を強調するアプローチが効果的で、突き上げる01:10~ → 音域を下げて伸ばす01:24~がたまりません。
終盤の04:01~ではそれまでより長く伸ばすのですが、これがまたいい具合に涙腺を刺激します。

「I’ll Be Your Rock」は骨太な演奏の中で透明感のある歌が進んでいきますが、サビで歌声が細くなるのが特徴的。
全体的に「Lion Heart」(『LION HEART』収録)に通じるメロディ展開です。

「Hell Or High Water」「Ride The Lightning」「Lose Like A Winner」

「Hell Or High Water」は歌の合間のストリングス(00:40~)がいいテイストで、よりスケールが大きくなるサビが高品質。
高揚感が増す03:13~もすばらしいです。

「Ride The Lightning」ではキラキラした演奏の中でエモーショナルな歌が舞い、音域を下げて曲名を歌う03:00~が心地良く浸透します。

「Lose Like A Winner」は哀愁漂う演奏でスタートし、歌と共に本編に入るスタイルが最高です。
「Hell Or High Water」では歌とストリングスでしたが、「Lose Like A Winner」では歌と泣きのギターで交互に魅了。
泣きの刻みともいえる02:53~も個性的です。

「I Can See In The Dark」「I Can’t Let Go」「A Mighty Noise」

「I Can See In The Dark」は「Lose Like A Winner」の泣きに耽美的アプローチを加えた曲調。
サビではノスタルジックでありながらも胸が高鳴るようなメロディが魅力的です。

「I Can’t Let Go」は湿り気のあるギターを軸に進行し、サビでは少し間隔を置きながらの情熱的な歌メロが特徴的です。
02:39~の高音域もアツくていいですね。

「A Mighty Noise」は最初はゆっくりですが、サビで加速。
ポジティヴなメロディがアルバムの締めにぴったりで、曲名の「Noise」を伸ばす01:35~では安堵感に包まれます。

『ロッキー3』『ロッキー4』

PRIDE OF LIONSを聴くと、SURVIVORつながりで『ロッキー3』と『ロッキー4』を観たくなります。

アルバムの音源と映画に使われている音源が微妙に違っているのも特徴ですので、映画も一緒に楽しみましょう。

2026年は『ロッキー4』日本公開40周年でもあります。

『ロッキー3』

本編の始まりとエンディングに「Eye Of The Tiger」が使われていますが、映画のヴァージョンではサビの終わりにトラの咆哮が聞こえます。

また、アポロとのトレーニング・シーン(01:03:37~)での音楽が「Eye Of The Tiger」のインスト・ヴァージョンになっています。

『ロッキー4』

シリーズで唯一、ロッキーのテーマが流れない作品。

オープニングに「Eye Of The Tiger」、ロッキーたちがロシアに向かうシーンに「Burning Heart」が流れますが、映画の「Burning Heart」は、アルバムの00:01~00:20~がカットされています。

また、「Man Against The World」(1986年『WHEN SECONDS COUNT』収録)も元々は『ロッキー4』のサウンドトラックに収録される予定でしたが、最終的にはカットされました。

『ロッキー4』のシーンを思い出しながら「Man Against The World」を聴くのもありですね。

トビーのソロのおすすめ曲

『MERCURY’S DOWN』(2011年)の「Strong Enough」の始まりがちょっと「Eye Of The Tiger」っぽいです。

高音域で切ないメロディが舞う「Let Go」、ドラマティックなバラード「One Day I’ll Stop Loving You」も感動的ですね。

あとTREATファン(特に2026年日本公演に参加された方)は以下も聴きましょう。

「Forward」(2021年『CHANGES』収録)は「One Minute To Breathe」(2025年『THE WILD CARD』収録)、「I Should Have Said」(『MERCURY’S DOWN』収録) は「Papertiger」(2010年『COUP DE GRACE』収録)を思わせ、公演で演奏されたアタマ2曲がリンクします。

おまけ

  • バンド名がPRIDE OF LIONS
  • SURUVIVORの代表曲に「Eye Of The Tiger」

ということで2026年7月7日、多摩動物公園に行ってライオンとトラを撮ってきました。

まずはライオン。
朝一番(10:00)のライオンバスに乗ることができました。

トラは13:00頃。
座ったり、歩いたり、結構動いていました。

そして14:30頃、もう一度ライオンのエリアに。
この時は展望エリアから見ましたが、みんなゴロゴロしてました。

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