KISSIN’ DYNAMITE『BACK WITH A BANG!』

ドイツのハード・ロック・バンド、8作目。

前作『NOT THE END OF THE ROAD』(2022年)は高品質の曲が満載でしたが、今回も傑作です。

特にすばらしいのがハネス・ブラウン<Vo>。

低音域~中音域を主軸としつつ、高音域も要所要所に交えていて、これが見事にキマッっています。

自分のパフォーマンスが映える、あるいはチャレンジしがいのある音域を知り尽くしたうえでの熱唱で、堂々とした歌いっぷりが見事です。

アタマ3曲がエネルギッシュということもあり、作品全体にスピード感があるのも魅力の1つ。

楽曲そのものも濃密です。

あと面白いのが「Queen Of The Night」。
GHOSTのような曲調にワクワクします。

「Back With A Bang」

「No One Dies A Virgin」(『NOT THE END OF THE ROAD』収録)のような勢いあるナンバー。

徐々に音域が上がる「Oh」→ 高音域の「yeah」で本編がスタート。

いったん止まる(00:45~) → サビに胸が高鳴ります。

ギター・ソロ(01:57~)もシャープでエキサイティング。

音域低めの02:29~がまたすばらしいです。

「My Monster」

00:42で気分が高まり始め、サビ(00:49~)でドライヴ感が増します。

この構成が絶品で、サビではノリ良く魅力的なメロディが長い間継続。

挑発的な声が迫る(02:56~) → ヘヴィな演奏(03:06~)も刺激的です。

「Raise Your Glass」

ドコドコと心地良くスタートします。

高音域でのサビ(00:32~)がアツく、歌詞には6曲目のタイトル「The Best Is Yet To Come」も登場。

01:03~、ギター・ソロ(01:59~)ではノスタルジックさが加味され、低音Voによる02:43~は「Back With A Bang」02:29~のような効果があります。

最後のサビでちょこっと音域を上げる03:10~も見事な変化球です。

「Queen Of The Night」

00:02~がGHOST「Spillways」(2022年『IMPERA』収録)のよう。

しかも、このフレーズを軸として進行していくのだから最高です。

重厚な演奏とハネスの威厳のあるVoが最高にクールで、サビ(00:39~)では極上の歌メロが展開(00:51~の「Oh, Oh」も◎)。

エモーショナルなギター・ソロ(01:49~)やドンドン(02:04~)もハマっています。

「The Devil Is A Woman」

ハードでどっしりとしたナンバー。

00:21~が「Operation Supernova」(2012年『MONEY, SEX & POWER』収録)の声ヴァージョンといった感じで面白いです。

「Operation Supernova」ではトリッキーな演奏が特徴的でしたが、この「The Devil Is A Woman」では声で惹きつけます。

リズミカルさが増して力強く展開するサビ(01:03~)もかっこいい。

ハネスの高音域が伸びる(02:26~) → ハイテンションなギター・ソロ → 00:21~の声+ドンドンも練られた構成です。

「The Best Is Yet To Come」

00:12~のVoが切ない。

サビ(00:47~)では音域を上げて「ye~~t」と伸ばす唱法が光り、00:51~のバックVoが郷愁感をかきたてます。

ギター・ソロの後に00:12~のメロディを持ってくる02:46~もいい構成です。

「I Do It My Way」

いったん休む00:58でサビへの期待を抱かずにはいられなくなります。

そして、さらなる高みを目指す系のサビが展開。

中音域のVoが伸びてギターが絡まる02:52~、少し音域が上がる03:09~、「The Best Is Yet To Come」00:51に通じる03:17~も絶品です。

「More Is More」

「Voodoo Spell」(『NOT THE END OF THE ROAD』収録)のような始まり。

サビ(00:50~)では曲名 → マジカルなVoがキマッてます。

アコースティック・ギター(02:19~) → トーキング・モジュレーター(02:31~)もいい流れです。

「Iconic」

「No One Dies A Virgin」の出だしを遅くしたようなスタートです。

9曲目で初めてスローなナンバー。

サビ(00:54~)では堂々かつはっきりとエネルギッシュに「She is iconic」と歌います。

01:11~はハネスが自分自身に挑戦しているような唱法です。

「When The Lights Go Out」

やや急ぎ気味の00:38~が印象的。

サビでは00:59~で力が入り、アンドロイドのような01:11~にビビッときます。

ギター・ソロ(02:21~)→ コーラス(02:36~)も胸に響きます。

タイトルとURLをコピーしました