ジェイムズ・クリスチャン率いる米メロディアス・ハード・ロック・バンドの14作目。
ジェイムズの個性的なリード・ヴォーカルに即効性のあるメロディを加える手法が冴えます。
ジェイムズの高音が気になる場面がありますが、曲そのものは練られていますし、メロディもさすがのクオリティ。
ハイレベルです。
傑作『WORLD UPSIDE DOWN』(2006年)からバンドに参加しているジミ・ベル<G>の貢献度もかなり高く、ヨハン・コレベリ<Ds >とマーク・マンゴールド<Key>もツボを押さえたプレイで魅了します。
「Crowded Room」
声が入り始める00:02~にドキッとします。
00:56から段階的に盛り上げて、サビ(01:11~)に移行する構成がすばらしい。
01:35~のブルータルなバックVoがまた新鮮です。
02:44~のジミのギターもエキサイティングでメロディが強調される03:03~もいいプレイ。
ブルータルなバックVoを再び絡めるエンディングもかっこいいです。
「Bad Karma」
00:02~のギターがSAXON「Madame Guillotine」(2024年『HELL, FIRE AND DAMNATION』)00:30~のよう。
ジェイムズのリードVoに続く00:13~がゴージャスでミステリアスです。
ホッとさせる歌メロ(00:39~)→ ジェイムズが足踏み(00:51~) → キャッチーなサビの流れが絶品。
足踏みは随所にみられ、いいスパイスになっています。
エンディング間近の04:02~ではブルータルなバックVo。
「Crowded Room」に続いて登場するのがうれしいです。
「Cry Of The Wicked」
00:39~や00:50~のジェイムズの高音が少し気になりますが、サビ(00:55~)では極上メロディが展開。
01:01~のコーラスや01:20~の中音域によるメロディも絶品です。
「Full Tilt Overdrive」
全体的にジェイムズの高音域が気になりますが、曲は軽快でかっこいいです。
00:30~のジェイムズのVoがジョン・コラビ<Vo:THE DEAD DAISIES>っぽくてニッコリ。
サビ(01:09~)もハイテンションで、02:33~のジミのギター、04:22~のマークのキーボードもエキサイティングです。
「Taking The Fall」
土臭くて渋い曲調の中でヨハンのドラムがドン!ドン!と心地良く響きます。
サビ(01:27~)はメロディもハーモニーも高品質。
02:00~のエフェクト処理されたギターがまたいいアクセントです。
2回目のサビの後の03:07~からはジミが少し潤ったフレーズで魅了。
派手さはないが始まった瞬間「おお…」となります。
「You’re Cursed」
ホラーの雰囲気の中でハードな音を響かせる手法がうまい(00:25~)。
本編はホラーの要素が薄まり、グルーヴィに進行。
ジェイムズの歌(01:48~) → ジミのギター(01:52~)の細かいテイストが生きます。
一瞬ホラー要素を再び組み込む03:24~もいいアクセント。
03:37からはマークが魅せます。
「Not The Enemy」
ミステリアスでヘヴィ。
00:15~が超刺激的。
スローで進みサビでミドルテンポになりますが、01:26からジェイムズのVoを絡めながら混沌とします。
ヨハンのドラムの連打(02:41~) → マークのキーボード(02:56~)もエキサイティングで光が差し込む03:10~もいい変化球。
ラストは再度ヨハンが連打します(不気味な声の絡め方も◎)。
「State Of Emergency」
「All The Way To Heaven」(『WORLD UPSIDE DOWN』収録)の速度をちょっと落としたような感じ。
ハードで哀愁のある00:42~がたまりません。
気分を高める01:09からの歌メロがすばらしく、01:54からは曲名をきれいなハーモニーで歌います。
02:07~も美しい。
03:06からのジミの高音域ギター・ソロも胸に響きます。