数多くの名作のプロデューサーでもあるフレドリック・ノルドストローム<G>率いるスウェーデンのHMバンドの7作目。
2017年の『SIX』以来、7年ぶりのアルバムとなります。
ストレートでガッツのある王道ヘヴィ・メタルが展開。
一方でニクラス・イスフェルド<Vo>は剛腕サウンドとは対照的にスリムな声質で魔力があります。
DREAM EVILには「Metal」がつく曲名が多いですが、今回の1曲目は「Metal Gods」。
JUDAS PRIEST、IRON MAIDEN、SAXON、MANOWARの作品が歌詞に含まれているので、聴き終えた後は曲中に登場する作品が聴きたくなります。
「Chosen Force」は以下の「Chosen」シリーズの4作目。
関連曲を古い順に聴いていくとメロディの類似点が感じられて面白いです。
- The Chosen Ones(2002年『DRAGONSLAYER』収録)
- Chosen Twice(2004年『THE BOOK OF HEAVY METAL』収録)…サビ(01:16~)がKAMELOT「New Babylon」(2023年『THE AWAKENING』収録)の00:00~に似ていて◎
- The Unchosen One(2010年『IN THE NIGHT』収録)
「Metal Gods」
JUDAS PRIEST「Metal Gods」(1980年『BRITISH STEEL』収録)とは同名異曲。
ハイエナジーなギターと力強い「Metal Gods!」がかっこいいです。
00:36~にJUDAS PRIEST『UNLEASHED IN THE EAST』(1979年)、00:46~にIRON MAIDEN『THE NUMBER OF THE BEAST』(1982年)、01:37~にSAXON『THE EAGLE HAS LANDED』(1982年)、01:46~にMANOWAR『BATTLE HYMNS』(1982年)が登場。
4作品のうち2作品がライヴ・アルバムというのが興味深いです。
「Chosen Force」
上述の「Chosen」シリーズの4作目。
躍動感のある「The Unchosen One」を引き締めたような感じです。
伸びやかに堂々と歌うニクラスがすばらしい。
低音が前面に出るハーモニー(03:01~) → エネルギッシュなギター・ソロもいい流れ。
曲調からしてシリーズはまだ続いていきそうです。
「The Tyrant Dies At Dawn」
低音が効いてハキハキしているVoでスタート。
これがサビの歌メロで01:03からツーバス疾走で進行します。
控えめに刻まれるメロディックなギターとも相性が抜群。
勇壮な01:18~もアツいです。
02:33~はACCEPT「Balls To The Wall」(1983年『BALLS TO THE WALL』収録)03:19~のようでうれしくなります。
「Lightning Strikes」
00:11~のギターが快感で、一定の間隔を空けながら歌うサビ(01:12~)が印象的。
02:32からは00:11を軸として展開し、02:53からよりエキサイティングになります。
03:19~のドン!もいいアクセントです。
「Masters Of Arms」
シリアスで劇的な音像に分厚くヘヴィなギターが被さります。
00:49~のハーモニーとメロディがとても魅力的で、その後の「Hey!」で気合いを入れさせる構成がまたうまい。
それまでの展開を無視したようなギター・ソロ(02:16~)も面白いです。
「Y.A.N.A.」
ミステリアスで切ない。
「オ~オオ~オオ~」(00:46~) → 歌メロの音域を下げる(00:49~) → 高揚感のあるサビ(00:54~)がすばらしい流れです。
02:09からは想定外の中音域、02:31~からは音質もメロディも絶品のギター・ソロが進行します。