BRUCE DICKINSON『THE MANDRAKE PROJECT』

IRON MAIDENのブルース・ディッキンソン<Vo>によるソロ7作目。

『TYRANNY OF SOULS』(2005年)以来、19年ぶりのソロ作品となります。

4作目『ACCIDENT OF BIRTH』(1997年)から制作に関わってるロイ・Zが引き続き本作のプロデュースを担当し、ギターとベースもプレイ。

アルバムはIRON MAIDEN『SENJUTSU』(2021年)をミステリアスにしたような「Afterglow Of Ragnarok」で幕を開けるのですが、これがかっこいいのなんの。
ここでもう虜になります。

この「Afterglow Of Ragnarok」だけでも『THE MANDRAKE PROJECT』は聴く価値ありですが、ドラマティックで感動的な「Fingers In The Wounds」やモダンな「Mistress Of Mercy」など、IRON MAIDENとは異なる魅力を備えたナンバーをちゃんと配置。

さすがのソロ・アルバムです。

ブルースが1人で書いたIRON MAIDEN「If Eternity Should Fail」(2015年『THE BOOK OF SOULS』収録)も曲名を変えて登場します。

「Afterglow Of Ragnarok」

いきなりキラー・チューン。

ダークで厳かに始まり、00:20からヘヴィなギターが被さります。

ブルースは歌い出しから圧倒的なオーラ。

01:11から高音域になり、唐突に01:27からサビ。
劇的な音像と伸びやかな歌メロがすばらしいです。

03:49~の呪術的音像 → 混沌としたギター・ソロ、05:08~の躍動感あるキーボード → 邪悪なVoがまたスリリングです。

「Rain On The Graves」

00:28からがJUDAS PRIEST「The Green Manalishi (With The Two-Pronged Crown)」(1978年『KILLING MACHINE』収録/オリジナルはFLEETWOOD MAC)00:22~のよう。

01:12からキーボードが前面に出て、01:19~のサビで緊張感が増します。

04:01からブルースが笑いますが、すぐに終わらず、04:10から笑いの質が変わります。

「Resurrection Men」

不穏(00:00~) → 神秘的(00:08~) → リズミカルかつ民族的(00:37~)。

曲調の変化が楽しめます。

軽快に進行します…が、02:36からはBLACK SABBATHのようにスローでヘヴィ。

ベースが強調される03:24~も心地良いです。

04:24からどんよりし、05:00で00:37~に戻ります。

「Fingers In The Wounds」

00:00~にやられます。

00:19~のブルースのVoとバックのピアノが美しく切ないです。

00:39からはドラマティックかつハードに展開し、ブルースが高音を絡めながら熱唱。

キーボードが乱舞し民族的に進行する01:47~がまたスリリングです。

収録曲の中で一番短いのに濃いです。

「Eternity Has Failed」

IRON MAIDEN「If Eternity Should Fail」の曲名違い。

ブルースが歌うパートはやや速度を落とし、洗練されたサウンドで名曲を再構築しています。

「Mistress Of Mercy」

ややモダンでグルーヴィな演奏+ブルースのノリが良い高音域Vo。

サビ(00:55~)ではスーッとする歌メロに心が洗われます。

ドンドンしながらメロディックなギターが被さる02:12~、暴れる04:37~もエキサイティングです。

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