2005年にNIGHTWISHを離れ、ソロとして活躍しているターヤですが、期待を上回る強力作を出してくれました。
これまでで最もヘヴィでダイナミック。
芯が太く歌唱力のあるターヤの声とそれを包み込む重厚な音が圧巻です。
ゲストとの共演曲が多いのも魅力です。
- 元NIGHTWISHのマルコ・ヒエタラ<B/Vo>…「Leap Of Faith」
- 三重県津市出身の津軽三味線奏者、駒田早代さん…「The Trace Outlives」
- APOCALYPTICA…「Tango」
- CRADLE OF FILTHのダニ・フィルス<Vo>…「I Don’t Care」
- RED HOT CHILLI PEPPERSのチャド・スミス<Ds>…「Against The Odds」
特に駒田さんとの「The Trace Outlives」は鳥肌モノ。
津軽三味線の音がブルータルで重厚な音像にきっちりハマっていてすごいです。
- 2025年のマルコのソロ曲「Left On Mars」(『ROSES FROM THE DEEP』収録)にターヤが参加
- そしてマルコが今回の「Leap Of Faith」に参加
と、お互いのソロ作で共演していますが、今度はターヤに駒田さんの曲で歌ってほしいです。
「Intro」「Frisson Noir」
静かな「Intro」から「Frisson Noir」につながっていきます。
切ないピアノで始まりますが、01:00からだんだん怪しくなっていき、01:14からヘヴィに。
01:20~でズレるストリングスもいいテイストです。
02:28~は歌メロがNIGHTWISH「Bless The Child」(2002年『CENTURY CHILD』収録)のよう。
- 05:16から徐々に刺激を加えていくギター
- ドラムが暴れる05:48~
と終盤に向けてスリリングさが増していき、間髪入れずに「The Eternal Return」が始まります。
「The Eternal Return」
ドドン!と爆発力のあるスタートを切ります。
ゆがんだ00:05~がいいテイストで、ドラムが暴れる00:11~もエキサイティング。
ターヤ(00:44~) → 悪魔のようなささやき(00:49~)が効果的で、サビの01:29~はEPICA「Cross The Divide」(2025年『ASPIRAL』収録)03:07~につながりそうな雰囲気です。
間を置いて、それまでとは対照的に澄んだ世界が広がる02:49~も見事なアクセント。
そして絶妙のタイミングで03:34から再度ドドン!となります。
「Leap Of Faith」
マルコ・ヒエタラが参加。
NIGHTWISH「Bless The Child」のような幕開けです。
00:58からターヤ歌い始め、01:26からマルコが登場。
02:21からは、
- 00:58~より短い間隔でターヤ → マルコ
- ターヤ&マルコ
へと盛り上げていきます。
壮大な中でターヤの歌声が伸びる03:59~も圧巻。
ただ、このパートはターヤのみとなっています。
「At Sea」
10分の大作です。
スリリングなピアノ(00:00~) → 悲壮感のあるストリングス(00:40~) → ヘヴィな演奏(01:02~)にワクワク。
ターヤは徐々に気分を高めていくパフォーマンスで、音域が上がる01:58~が特に魅力的です。
減速して歌声が伸びる03:48~もいい緩急。
音域を下げながらの伸ばしでホッとさせる04:17~もさすがです。
- ピアノの活発さが増す04:42~
- ミステリアスでヘヴィな05:02~
- よりスリリングになる05:34~
- 耽美的な05:59~
と様々な仕掛けを施していき、07:29からは優しい空間を劇的に醸成します。
すばらしい。
「Blaze Forever」
ズシンズシンと重いギターが心地良く響く曲調にターヤのミステリアスな歌がハマります。
ドラムの連打と共に迫って演奏がストップする01:36~が効果的。
切ないピアノ(02:33~) → 魔女のような声(02:39~)にも引き寄せられますし、怪奇的なギター(03:17~) → 突進 → 減速も聴きごたえがあります。
終盤は不気味な中でのギターの痙攣(05:30~)がいい刺激です。
「The Trace Outlives」
駒田早代さんが参加。
- ベースの突っつき4回 → ミステリアス → 津軽三味線
という唯一無二のスタートに虜になります。
00:12~のかけ声が大迫力で、ここはNIGHWTISH「Tribal」(2020年『HUMAN. :II: NATURE.』収録/Voはフローア・ヤンセン)02:00~のよう。
ターヤは中音域を軸にゆらゆらしながら歌っていき、01:22から少し音域を上げてメロディを際立たせます。
三味線とかけ声で突進する01:30~も抜群のかっこよさ。
静かになって三味線を響かせる02:41~、03:40~も効果的で、ヘヴィな演奏と三味線で締めに向かう04:47~にも拍手喝采です。
すごい!
「Tango」
APOCALYPTICAとの共演曲。
やや控えめなチェロ+ターヤを軸に進んでいき、ターヤは00:58~の伸ばしが素敵です。
ヘヴィさを抑えた曲調ですが、03:04~が聴きどころ。
突進する中、03:15から悲壮感のあるチェロがいい感じに染みてきます。
「I Don’t Care」
CRADLE OF FILTHのダニ・フィルス<Vo>が参加。
ミステリアスさを漂わせながらも爆発力のある00:10~を挟みます。
ターヤとダニがパートを分けるのではなく、2人で一緒に歌うスタイル。
両者の声がバランスの良い音量となっていて、音域が上がるところでは2人が両極端の歌声で主張し合います。
「悪魔と共存したターヤ」といった感じです。
「Against The Odds」
RED HOT CHILLI PEPPERSのチャド・スミスがドラムを叩いています。
切ないながらも劇的なスタートですが、チャドが叩き始めてターヤの歌が入るといったんソフトになります。
02:01からはシンフォニックさが加味され、徐々に盛り上がっていき、ターヤの高音を軸としたサビへ。
1番にはなかった02:38~のドドンもいい刺激です。
壮大な空間が広がった後にチャドがナチュラルにドラムを叩き始める04:39~も最高の流れ。
チャドの円熟味のあるパフォーマンスがすばらしいです。
プレイリスト
『FRISSON NOIR』発表前にもターヤは多くのミュージシャンと共演していますので、よろしければこちらのプレイリストもお楽しみください。
PRIMAL FEAR「I Will Be Gone」は、ターヤ参加のヴァージョンの前にオリジナルを加えています。