EVANESCENCE『SANCTUARY』

『THE BITTER TRUTH』(2021年)から5年ぶりとなるオリジナル・アルバムです。

これまでのアルバムは下記で前々作『EVANESCENCE』から前作『THE BITTER TRUTH』までは10年かかっていました。

  • 『FALLEN』(2003年)
  • 『THE OPEN DOOR』(2006年)
  • 『EVANESCENCE』(2011年)
  • 『THE BITTER TRUTH』(2021年)

「シングルは出ているものの、次のアルバムはだいぶ先かな」と思っていたので、予想していたより早めにアルバムを出してくれたのがうれしいです。

『THE OPEN DOOR』~『EVANESCENCE』とほぼ同じ間隔でのアルバム発表となります。

『SANCTUARY』は以下のラインナップで制作。

  • エイミー・リー<Vo/Key>
  • ティム・マコード<G>
  • トロイ・マクローホーン<G>
  • ウィル・ハント<Ds>
  • エマ・アンザイ<B>…父親が日本人で母親がオーストラリア人のハーフ。SICK PUPPIESのB/Vo

エマ加入後初のアルバムでもあります。

「Self-Destruct」からタイトル曲「Sanctuary」までが特に充実。

後半は「Self-Destruct」がすばらしいです。

「Beautiful Lie」

「Bring Me To Life」(『FALLEN』収録)がリンクする曲名ですが、曲調は異なります。

ミステリアスな中でのエイミーの歌(00:18~) → ズシンとしたギター(00:22~)がかっこいい。

音量小さめの野性的な息を加える01:14~、熱量を上げたエイミーの声を重ねる02:09~も効果的です。

吐き出し(02:24~) → ヘヴィでリズミカルな演奏にも引き込まれ、間隔を置きながらのエイミーの歌唱も見事なハマり具合。

02:43~は「The End Of The Dream」(『EVANESCENCE』収録)00:50~のようです。

「Tell Me When You’ve Had Enough」

突っつき3回 → モダンでグルーヴィな前奏がいい刺激。

エイミーの歌声を00:24~で震わせたり、ジリジリしたギターを挟む00:35~もいいスパイスで、サビではメロディアスな王道の歌メロが展開します。

サビの歌い終わりに音域を上げるスタイルがキマッていますね。

減速してヘヴィになる02:00~、声が通り抜ける02:08~も効果的。

02:29~のエイミーの伸びもすばらしいです。

「Who Will You Follow」

2025年4月10日に先行公開されました。

ピアノ+エイミーのきれいな歌声でスタート。

曲名をかっこよく歌った後にヘヴィなパートに突入し、00:31からは刺激的な音をバックにエイミーの歌が進行していきます。

いったん声を弱める(01:08~) → 再度ヘヴィになってサビも抜群のかっこよさ。

ヘヴィなパートは「Made Of Stone」(『EVANESCENCE』収録)を思わせます。

02:40~でエイミーの声が途切れ途切れになってから、重みが増す構成もスリリング。

清らかさが加味される02:54~、リードVoの音域を上げる03:09~も見事なアプローチです。

そしてエンディング間近の03:49~。
「The End Of The Dream」00:21~のような歌メロの唐突な攻めにドキッとさせられます。

「Rapture」

ポロポロする中、エイミーのソフトな歌が進行しますが、00:35から雲行きが怪しくなります。

サビの歌メロは「Better Without You」(『THE BITTER TRUTH』収録)を想起。

切り上げ気味に曲名で歌い終えるところも「Better Without You」に通じるものがあります。

01:55からはいろんな音が入り混じりカオスに。
02:05でエイミーの高音を挟むのもいい効果です。

「Afterlife」

2025年3月28日に先行リリース。

少しかすれ気味の声によるエイミーの歌い出しが印象的です。

メランコリックに進んでいきますが、00:40からエイミーの歌声が伸びてヘヴィに進行。
歌声の伸ばしと共にダイナミックになるスタイルがキマります。

02:02から浮遊感が増し、劇的に展開。

  • エイミーの歌声が伸びる(02:31~) → 耽美的な演奏
  • エイミーの歌声が下がる(02:59~) → ミステリアスでヘヴィな演奏

も聴きごたえがあります。

エイミーの表現力と演奏の緩急を堪能できます。

「Sanctuary」

不吉でありながらもスリリングな音と声が続き、00:43からエイミーのソフトな歌声が入ります。

01:13~の耽美的なキーボードを機にダークでヘヴィに展開。

中音域を軸に進行していくエイミーの歌がシリアスさを醸し出し、音域を上げそうで上げない唱法が曲調にハマります。

より刺激が強まる01:46~のギターも効果的ですし、02:54~の声の伸びもさすがです。

「Calm Down」「Self-Destruct」

「Calm Down」は「Bring Me To Life」の歌い出しがぼやけたような始まりが特徴的。

その後、リズミカルかつカオスに進行します。

「Self-Destruct」は劇的でヘヴィなスタートにドキッとさせられ、ムードのあるエイミーの歌にドドンとした演奏を挟む00:21~がかっこよくキマります。

その後は高揚感のあるメロディが展開し、さらに高い音域になる00:42~がいい突き上げ。

  • どんよりしながらエイミーの歌が響き渡る02:10~
  • 連打を絡める02:39~
  • ストリングスが前面に出る02:50~

もすばらしいです。

「Fight Like A Girl」

2025年6月6日にリリースされたK・フレイとの共演曲。

ミステリアスでドラマティックな本編ラストの「Wide Open Heart」も悪くはないのですが、この「Fight Like A Girl」のほうがエンディングに向いています。

刺激的な演奏の中でエイミーのエモーショナルな歌とK・フレイのキュートな歌が短い間隔で繰り返され、サビでフワッと曲名を歌うのが特徴的。

サビではいい感じに緊張感が緩みます。

K・フレイのラップを軸にザクザク(01:53~)→ ドドンと引き締める(02:11~) → ギター・ソロもいい流れです。

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