イタリアのヘヴィ・メタル・バンド、AZRAELから『お問い合わせ』経由で当サイトに2026年EP『CLOCKWORK ABYSS』の紹介依頼がありました。
なかなかかっこよかったので、ここで紹介します。
AZRAELは1988年結成。
バンド名はCRIMSON GLORYの「Azrael」(1986年『CRIMSON GLORY』収録)からとっているようです。
ソースはこちらのインタビュー。
「Who came up with a moniker Azrael? Why did you choose this name?」の箇所です。
『CRIMSON GLORY』40周年の2026年に『CLOCKWORK ABYSS』が発表されたわけですね。
- 90年代初期にはオリジナル曲に加え、CRIMSON GLORY、IRON MAIDEN、METALLICAなどもカヴァー
- 94年に活動休止
- 長い沈黙を経て2026年に再始動
- 2026年4月24日に先行シングル「Chinatown」リリース
- 5月1日にEP『CLOCKWORK ABYSS』リリース
という経緯になります。
メンバーは6名。
- Federico Travi<Vo>
- Edoardo Napoli<G>
- Andy Lijoi<G>
- Mik Radogna<Key>
- Gianluca Eroico<B>
- Daniele Di Tullio<Ds>
Federicoのヴォーカルはミッドナイト<Vo:CRIMSON GLORY>を中音域にさせたような感じで、ギターは哀愁フレーズが満載。
80年代に通じるキーボードも魅力的です。
作曲から録音、ミックス、マスタリングに至るまでの工程をバンドが手掛けています。
ライヴ感のあるラフな音作りが特徴的で、曲そのものもしっかりと作り込まれています。
「Nemesys」
出だしの泣きのギターがすばらしいです。
01:32~ではヴォーカルとのコンビネーションが絶妙で、力強さと切なさが見事に同居。
曲調が変わりザクザク(02:26~) → ガッツある声 → 哀愁ギター・ソロにも引き込まれます。
劇的度が増して音域が下がる03:40~にもドキッとさせられ、透明感のある音が伸びて終わる構成も見事です。
「Call Me Rover」
近未来的な始まりにワクワク。
00:56からはドライな音で悲哀ギターが奏でられ、控えめなドラム連打がまたいいスパイスです。
切なさを漂わせながら曲名を繰り返すサビも高品質。
そしてすばらしいのが02:39~。
キーボードが音域を上げて刺激し、絶品の泣きのギター・ソロへと移行します。
「Chinatown」
VAN HALEN「Jump」(『1984』収録)を思わせる爽快なスタート。
本編では適度にエネルギッシュなギターと共に哀愁メロディが展開していきます。
サビでは適度な力加減で曲名が繰り返され、01:52~のギターが心地良く浸透。
- 静かになり、キーボードが前面(02:15~) → シャープなギターが重なり、キーボードに躍動感が増す(02:48~) → 切ないギター・ソロ
もよく練られていて最高です。
03:59~のバックVoもノスタルジックでいい響きですし、暴れ気味になるエンディング間近もスリリングです。
「My Lost Delight」
重厚な演奏と共に泣かせにかかる00:08~にKOされます。
00:43~のドコドコがいい刺激。
本編は切なくドラマティックに進んでいき、CRIMSON GLORY『TRANSCENDENCE』(1988年)の「Painted Skies」「In Dark Places」「Lonely」のようなオーラも感じられます。
01:45~のバックVoがいいメロディで、ヴォーカルの音域が上がる02:05~がアツく、02:19~の悲哀ギターがまたすばらしい。
より前面に出る03:07~、04:34~にも魅了されます。
再びドコドコさせる締め方もいいですね。
「No More Time」
スローで劇的な中、伸びやかなヴォーカルが進行。
鋭角的なって一瞬演奏が止まる01:58~がいいアクセントで、その後も高品質なメロディが展開していきます。
04:03からはギター・ソロ。
ヴォーカルに合わせてエモーショナルなフレーズが伸びていき、04:33~でTREAT「Riptide」(2018年『TUNGUSKA』収録)00:17~のような泣きが入ります。
全体的にBLACK SABBATH「Anno Mundi」(1990年『TYR』収録)のような感じです。