スウェーデンのロックン・ロール・バンドによる通算7作目。
『AUTOMATON』(2022年)以来、約4年ぶりのアルバムです。
マーティン・スウィート<G>以外は新しいメンバーとなっていて、下記ラインナップとなっています。
- ジョン・エリオット<Vo:CONFESS>…CONFESSは5月15日に『METALMORPHOSIS』をリリース
- マーティン・スウィート<G>
- クリス・ヤング<B>
- マイケル・スウィート<Ds>…マーティンの弟
今作にはデビュー作『REST IN SLEAZE』のようなスピリットが宿っていて、ワイルドで野心に満ちたノリのいいサウンドが展開。
2025年には『REST IN SLEAZE』20周年記念盤がリリースされていますので、この再発盤と『ART OF CHAOS』を一緒に楽しみましょう。
80年代の名曲に直結するナンバーがあるのも『REST IN SLEAZE』の魅力ですが、今回の『ART OF CHAOS』では「Get Out」がそれに該当し、意外なタイミングでCINDERELLAになります。
「Satizfaction」
ゴージャスでかっこいいバックVoを絡めながら進んでいきます。
サビを歌い終えた後のブルータルなかけ声(01:11~)がいい仕切り直し。
減速してのドラム連打(02:26~)→ 「Hey!」もキマッています。
「Sick Enough For Me」
00:08~のリード・ギターが心地良いです。
本編では華やかな歌メロが進行し、サビでは、
- 重厚な歌声による曲名
- 00:08~のギター
- 曲名→「I don’t think so」
と高品質なメロディによる畳みかけが最高。
2回目のサビの後の01:47~にも気持ちが高まります。
RATT+DEF LEPPARD的なナンバーです。
「Chaos Magnetic」
ドコドコした曲調が快感。
00:46~で曲名をささやくところがいい引き具合で、サビではダイナミックな歌声による曲名がかっこよくキマります。
歌メロをずらしたようなギター・ソロ(02:34~)もなかなかツボですし、弾力性が増す02:54~もいい刺激です。
「Loveblind」
KISSIN’ DYNAMITE「I Do It My Way」(2024年『BACK WITH A BANG!』収録)につながりそうなスタートですが、本編はスローに進行するバラード。
懐かしさも感じさせながらもポジティヴさを維持したサビが最高で、感動的なメロディの繰り返しに胸が熱くなります。
ギター・ソロ後の音域高めのサビ(03:14~)もいい突き上げ具合。
03:28~で通常の音域に戻りますが、ここでは感動に加え安堵感も得られます。
見事な緩急です。
「Get Out」
ゆるくコンコンしながら始まり、ポップ感覚を伴いながら疾走します。
00:35からはクールなバックVoが加わり、サビは想定外のCINDERELLA。
メロディも歌詞も「If You Don’t Like It」(1988年『LONG COLD WINTER』収録)で、これまでの曲調からは考えられない名曲のリンクにうれしくなります。
すばらしい!
軽く火花を散らす02:24~もエキサイティングですし、適度にエネルギッシュな02:57~ → ゴージャスな歌声(03:17~)もいい流れです。
「Killing It Now」
ミステリアスなフレーズでスタートしますが、本編はDOKKENのように鋭角的。
ジョンのヴォーカルは音域が高めで、サビではダイナミックかつ重厚な声で曲名が歌われます。
エモーショナルなフレーズが伸びて、テンションを上げていくギター・ソロもなかなか。
ジョージ・リンチが弾きそうな02:12~も切れ味抜群です。
「Silent Place」
程良くハードでありながらも哀愁を漂わせるナンバー。
ギターも歌もメロディが心地良く浸透します。
- 華麗なバックVo(00:47~)→ ヴォーカル1本(00:58~) → 再度バックVoと共にサビ
と歌声のアクセントのつけ方が秀逸。
切なさが増す03:07~ → サビのハーモニーがより前面に出る03:21~もすばらしいです。
『REST IN SLEAZE』
オリジナル・リリースは2005年。
2025年に20周年記念盤(本編にボーナス1曲追加)が配信されました。
特におすすめは、もろに80年代の名曲で始まる「Tikket」「Out Of Line」の2曲と「It’s A Miracle」。
「Tikket」はSKID ROW「Sweet Little Sister」(1989年『SKID ROW』収録)、「Out Of Line」はMÖTLEY CRÜE「Ten Seconds To Love」(1983年『SHOUT AT THE DEVIL』収録)でスタートします。
「Tikket」は躍動感のあるメロディがエキサイティング。
「Out Of Line」はエンディング間近(03:35~)にもう一度「Ten Seconds To Love」を持ってくる構成がたまりません。
「It’s A Miracle」は骨太な演奏とDEF LEPPARDのようなハーモニーが魅力です。