DEGREED『CURTAIN CALLS』

ロビン・エリクソン<Vo/B>とマッツ・エリクソン<Ds>の兄弟を中心とするスウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド。

8枚目となるフル・アルバムで、前作『PUBLIC ADDRESS』(2023年)後の下記EPを経てのリリースとなります。

  • 『WILDCHILD (TRIBUTE TO ALEXI LAIHO)』(2025年3月)
  • 『THE LEFTOVERS, VOL. 1』(2025年7月)…未発表曲+『WILDCHILD (TRIBUTE TO ALEXI LAIHO)』全曲&曲順入れ替え

デビュー当初からメロディは高品質で、作品をリリースするたびにクオリティが向上しているDEGREEDですが、今回もさすがの内容。

モダンで重厚なサウンドの中で極上メロディが舞います。

「One Helluva Ride」

『PUBLIC ADDRESS』の2曲目「Who Are You (To Say)」を加速させたようなオープニング曲。

サビではスローになりますが、躍動感のある演奏と共にスケールの大きい歌メロが広がります。

高音域のフレーズによる演奏パートにもテンションが上がります。

「Holding On To Yesterday」

こちらは『PUBLIC ADDRESS』の1曲目「Big Plans」のような歌メロです。

00:46~でいったん哀愁を漂わせ、清涼感のあるサビへ移る構成がすばらしい。 

ダイナミックなメロディだけで通すのではなく、いったん引くところがいいですね。

サビは始まった瞬間ドキッとします。

「Believe」

絶品のサビのメロディがフェードインしてスタート。

ここでもう名曲を確信できます。

ノスタルジックに進んでいき、サビでは重厚な演奏の中で出だしの歌メロが進行。

2回目のサビの後に徐々に突き上げる02:12~もすばらしく、その後の哀愁ギターがまた最高です。

『PUBLIC ADDRESS』でいえば「This Is Love」のような位置付けです。

「My Blood」

パワー・バラード。

美しい音像の中でロビンが絶品の歌を響かせて始まります。

サビでは高揚感のあるメロディ → 「My blood!」と曲名を吐き捨てる展開が特徴的。
曲調とは対照的な力強い唱法が映えます。

01:52~のキーボードも適度に刺激的でナイスです。

「Curtain Calls」

スリリングなスタートを切り、弾力性を伴わせながら進行しますが、すばらしいのは00:54~。

キーボードがキラキラする中、清涼感がありながらも哀愁あるメロディが展開し、サビのラストではパワフルな歌声が放たれます。

2回目のサビの後の02:02~にもワクワクさせられ、02:13~のハーモニーも上質です。

「The Rambler」

同日にソロ作『NEW DAY』をリリースしたジョン・コラビがやりそうな雰囲気でスタート。

ロビンのクリアな声による歌い始めがすばらしく、高品質なメロディが展開していきます。

歌声の響きが強まる01:10~、エネルギッシュになった後のノスタルジックな02:31~にも魅了されます。

「Matter Of The Heart」

懐古的なオーラを漂わせながらの哀愁ある前奏 → キャッチーな00:19~の流れが最高です。

ロビンは00:23~で声を響かせ、00:51からクリアになるというスタイル。
歌声を引き締めていくアプローチがキマッています。

そしてサビではガッツある演奏の中でゴージャスな絶品メロディが展開。

ドコドコしてから音域が上がる02:37~もいい構成です。

「Broken Dreams」

分厚い演奏の中でキーボードが心地良く響き渡ります。

ロビンのヴォーカルが伸びて演奏が止まり(01:09~)、爽快なサビと共に演奏を再開する流れがかっこいいです。

『THE LEFTOVERS, VOL. 1』のボーナス・トラックの曲名「Hear Me Out」を繰り返す02:19~も最高。

「Here Me Out」は美しくドラマティックでしたが、この「Broken Dreams」はダイナミックな中で安心感を与えてくれるメロディが魅力です。

『WILDCHILD (TRIBUTE TO ALEXI LAIHO)』(2025年)

こちらは冒頭で述べたEP。

DEGREEDが故アレキシ・ライホ<Vo/G:CHILDREN OF BODOM>へのトリビュートをやるのは意外でしたが、タイトル曲では普段のDEGREEDとは違う魅力を味わえます。

「Hate Me!」(2000年『FOLLOW THE REAPER』収録)や「Trashed, Lost & Strungout」(2004年)のような曲調で、サビではDEGREEDならではのゴージャスな歌メロが展開。

「グロウルになる寸前」といった唱法で攻めるロビンのパフォーマンスも見事にハマっています。

他の4曲も高品質で、特にバラード「Hard To Be Human」がおすすめです。

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