GLAMOUR OF THE KILL『VENGEANCE』

英国のメタル・バンドによる3rdフル。

久々のオリジナル・アルバムです。

  • 2013年9月18日:2ndフル『SAVAGES』リリース
  • 2014年11月17日:EP『AFTER HOURS』リリース
  • 2015年7月22日:解散

  • 2018年3月17日:再結成
  • 2018年10月23日:復帰第1弾アルバム『RESURRECTION』からのシングルとして「Fire Fight」リリース
  • 2019年1月4日:シングル「Resurrection」がリリースされるが、アルバム『RESURRECTION』については動きがみられず沈黙

  • 2025年:シングル「Grace Of God」「Vengeance」「Feed Them To The Pigs」「Suffer」リリース

といった流れを踏んでのアルバム発表。

フル・アルバムとしては12年4カ月ぶりです。

BULLET FOR MY VALENTINEに通じるアグレッシヴなサウンドを若々しくエネルギッシュに展開していたGLAMOUR OF THE KILLですが、デイヴィー・リッチモンド<Vo/B>のヴォーカルには貫禄が増し、演奏もより濃密になりました。

「Fire Fight」「Resurrection」の時点で大化けしていますが、『VENGEANCE』はこの2曲をさらに上回ります。

また低音ヴォイスの使い方が抜群にうまく、ラスト「Broken Halo」にはMEGADETHを思わせる場面もあります。

驚きと興奮の1作です。

【メンバー】
デイヴィー・リッチモンド<Vo/B>
マイク・キングスウッド<G>
サム・ブルックス<G>
ベン・トムソン<Ds>

「First Breath Of The Reaper」

切ないピアノで始まる劇的な序曲。

01:11からの連打が刺激的です。

狂気じみた「We are the forgotten」で終わり、次の「The Forgotten」が始まります。

「The Forgotten」

00:17から再度「We are the forgotten」が登場し、疾走します。

00:44~の邪悪な声が刺激的。

01:02からはワイルドな歌声も絡めます。

サビでは減速しメロディアスになり、02:08から勇壮に展開。

05:40からは「First Breath Of The Reaper」の切ないピアノが流れてきて、不敵な笑い声が響き渡ります。

「Grace Of God」

勇壮なかけ声(00:17~)と共にBULLET FOR MY VALENTINE「Scream Aim Fire」(2008年『SCREAM AIM FIRE』収録)のようにアグレッシヴに疾走。

グルグルしながら野性的な声(01:11~) → 「Paraly~sed」と伸ばすパワフルでキャッチーなサビが最高にかっこいいです。

01:53~のリード・ギターも切れ味抜群ですし、刺激的な低音ヴォイス(03:08~) → ギター・ソロもエキサイティング。

「The Forgotten」にギター・ソロがなかっただけに余計燃えます。

劇的度を上げる03:35~、最後のサビの前に神聖になる03:54~もいいアレンジです。

「Vengeance」

雄々しい歌声と共にスタート(これがサビ)。

ブルータルな声(0:40~)を絡めながらドコドコ → 曲名が前面(01:08) → サビの流れを踏みます。

段階的にテンションを上げる構成が秀逸です。

02:32からは低音ヴォイス。

03:23~でキーン!となって、ギター・ソロと共に疾走する構成も緊張感があっていいですね。

「Feed Them To The Pigs」

ノリのいいナンバーです。

エネルギッシュに進みながらもズレ始めて不気味になる00:07~がなかなかツボ。

00:59から軽く突き上げ始めてサビに移行しますが、サビはノリの良さは維持しながらもホラーチック。
01:14~の悪魔的低音ヴォイスがまたいい響きです。

曲調に見事にマッチした怪奇的なギター・ソロも聴きごたえがあります。

「Delirium」

深遠な音像の中、0049から切ないギターが鳴り響き、0117からデイヴィーが歌い出しますが、ここはPANTERA「This Love」(1992年『VULGAR DISPLAY OF POWER』収録)を思わせます。

ソフトでありながら邪気も感じられる歌い方が特徴的です。

カオスになって低音ヴォイスが絡まる(02:29~) → いったん引く(02:47~) → グルーヴィなサビがいいアクセントのつけ方で、曲名の歌い方(03:07~)がまたかっこいいです。

曲調は異なりますが、曲名が同じのLACUNA COILのこちらも聴きたくなります。

「Rampage」

神聖 → ジリジリ → 勇壮な歌声で曲名を分ける始まり方に引き込まれます。

さらに00:51~がWHITE ZOMBIE「Super Charger Heaven」(1995年『ASTRO-CREEP: 2000』収録)の00:21~っぽいのでワクワク。

低音ヴォイス(01:42~) → エネルギッシュなサビもいい盛り上げ方で、03:22~のギター・ソロもエキサイティングです。

終盤にさらに興奮度を高める構成がナイスです。

「Aeternum Immortalis」

儀式的に始まり、00:26からその儀式が本格化します。

01:09からデイヴィーのクリアなヴォーカルと共に疾走。

その後は速度を落としてアクセントをつけながらの展開になりますが、天使と悪魔的な01:33~ → 劇的なサビがかっこいいです。

1回目のサビの後のスクリーム(02:05~)もいい刺激。

儀式の真っ只中のような演奏パート(03:12~)も聴きごたえ十分ですし、神聖なパート(03:51~、04:33~)の組み込ませ方も見事です。

「Suffer」

鐘が不気味に鳴り響く中、エフェクト声が入り、その後疾走。

警戒心を高める00:35~のギターがいい刺激です。

00:57から低音ヴォイスが入り、エネルギッシュな本編に突入。

01:09~のかけ声もパワフルでいいですね。

01:17~や01:35~など、歌声のいじりも効果的。

このいじり声が濃密かつ混沌とした曲調にハマっています。

「Broken Halo」

ダークでメランコリックに始まりますが、01:07からザクザク。

この01:07~がMEGADETHのようです。
MEGADETH最終作リリースの2日前にこういったパートが聴けるのはうれしい驚きです。

なんてすばらしいタイミング。

サビではスローになってミステリアスな歌メロが広がります。

03:27~のギター・ソロは哀愁を漂わせながらも少しズレ気味のフレーズがツボですし、不気味さを維持しながらも音域を上げる04:31~もいい変化球。

見事なラスト・ナンバーです。

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