NERVOSA『SLAVE MACHINE』

ブラジルの女性5人組による通算6作目。

『JAILBREAK』(2023年)以来約2年半ぶりのアルバムで、創設メンバーのPrika Amaral<Vo/G>がリード・ヴォーカルを務めるようになってから2作目になります。

『JAILBREAK』よりダイナミックになっていて、アンジェラ・ゴソウ期のARCH ENEMYのよう。

脳天に突き刺さるようなギターを軸とした演奏の中にメロディックなフレーズを絶妙に盛り込ませます。

「Slave Machine」「Ghost Notes」「30 Seconds」のようなスケールの大きいメロディも魅力の1つ。

アグレッシヴかつブルータル、そしてドラマティックなサウンドを堪能できます。

「Impending Doom」

異空間で儀式が行われているような幕開けにワクワクさせられ、本編は疾走。

サビでは歌声が厚くなり、少しメロディックになります。

中間部はスローになり、ヴォーカルはよりブルータルに。

ギター・ソロもいい刺さり具合で、ソロの最後に速弾きになり、疾走再開する構成がまたエキサイティングです。

「Slave Machine」

シャープなスタート → 暴虐的なグロウル → 高音域ギターにテンションが上がります。

サビでは勇壮な歌メロが展開。

メロディックなギター(02:25) → 音域が上がってのスケールの大きい歌(02:40~) → ギター・ソロの流れもアツいです。

最後はブレイクを挟みながらかっこよく締めくくります。

「Ghost Notes」

00:23~のギターに緊張感が高まります。

00:42からはメロディックなギターが前面に出て、ブルータルなVoも乗っかり、サビは「Slave Machine」のように劇的になります。

ベースが前面に出る02:06~もいい刺激で、

  • メロディックなフレーズをじっくり聴かせる02:25~ → エモーショナルな02:43~

と浸透度を高めていくギターも最高です。

「Hate」

00:00~がメロディックかつエネルギッシュで最高です。

そして00:13からザクザク。
本編ではグイグイくる00:35~のギターにゾクゾクさせられます。

サビは曲名をブルータルにシャウト。
進行するにつれて少しずつメロディックになっていくバックの演奏もキマッています。
 
ギター・ソロの後に再び00:00~を持ってくる構成もうまいです。

「The New Empire」

変則的な連打による始まりがエキサイティング。

Parikaが歌い始めると疾走し、サビではスローに。
「Ghost Notes」から劇的さを取り除いたような展開です。

暴虐的なグロウル(01:24~) → メロディックなギターの刻み(01:33~)にもテンションが上がります。

「30 Seconds」

メロディックな01:14~ → 劇的な01:28~が最高。

神聖な歌声による予想外の極上メロディに圧倒されます。

ブルータルな曲調とは対照的な声を加えるアプローチがすばらしい。

アンジェラ期ARCH ENEMY「Ravenous」(2001年『WAGES OF SIN』収録)のようなスタートを切るKREATOR「Midnight Sun」(2022年『HATE ÜBER ALLES』収録/女性シンガー、ソフィア・ポルタネットとの共演)のサビのような雰囲気も漂います。

02:27~も見事。
01:14~を踏襲しつつも異なるスタイルでの攻めにセンスを感じます。

「Crawling For Your Pride」

鋭角的に進行していき、サビではわりと唐突に疾走。

シャープなギターとゴージャスな歌が繰り返される構成に魅了されます。

01:39~のリード・ギターも高品質で、じわじわと浸透させながら、01:50からは音を伸ばして刺激してきます。

「Learn Or Repeat」

最初のドン!がいいですね。

00:07~のグロウルと共に疾走する構成にも燃えます。

ギターは、メロディックに伸ばす00:30~、テンションが上がっていく02:17~がすばらしい。

エンディング前の区切り(02:54~)にも引き込まれます。

「The Call」

バイオレントに疾走。

00:52~のメロディックな刻みがかっこよく、少しズレ気味の00:59~もツボです。

予想外の低い音域で始まる02:11~もうまいアプローチ。
そして02:24からズレそうになりますが、ここはすぐに立て直します。

「Speak In Fire」

最後の曲は骨太でヘヴィ。

PANTERAのようにギターをズシンズシン響かせます。

00:16~の不気味な低音ヴォーカルが見事にハマっていて、ヒステリックさが加味されるサビも最高です。

メロディックなギターが前面に出る01:55~もいい転換点。
その後、切なさを漂わせながらのギター・ソロが進行します。

『JAILBREAK』(2023年)

ParikaがリードVoになってから初のこちらもなかなか。

アルバム・タイトルをブルータルにリピートする「Jailbreak」が特にかっこいいです。

また、EXODUSのゲイリー・ホルト<G>が「When The Truth Is a Lie」に、INFECTED RAINの女性シンガー、Lena Scissorhands<Vo>が「Superstition Failed」にゲスト参加しています。

Lenaは2026年3月13日リリースのFABIENNE ERNI『STARVEIL』にも参加していて、EXODUSは翌週の3月20日に『GOLIATH』をリリース。

3月新譜リリースのアーティストと接点があるというのも興味深いです。

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