アメリカのバンドによる5作目です。
『BLACKOUT』(2023年)から約3年ぶり。
重厚なサウンドの中にマット・ブランディベリー<Key/Programming>のラップとダニー・ケース<Vo>のリードVoを巧みに取り入れます。
通常の歌もラップも切なくきれいな声が魅力なのですが、クリーンVoにはうっとりさせられ、ラップにはキリッとさせられます。
BRING ME THE HORIZON「MANTRA」(2019年『amo』収録)を思わせる「Drag Me」で幕を開け、前半は高音域のクリーンVoで魅了する「Forever」「Dir For You」がハイライト。
後半は「New Disease」以降がすばらしく、特に「Darkside」「Your Ghost」は圧巻です。
「Drag Me」
曲名が前面に出て重厚な演奏に突入する00:04~がBRING ME THE HORIZON「MANTRA」01:19~のようなかっこよさ。
00:34~に気分が高まり、その後のメロディアスなサビへ流れていきます。
サビはTHE GHOST INSIDE「Wash It Away」(2024年『SEARCHING FOR SOLACE』収録)に通じるものがあります。
「Forever」「Die For You」
2曲とも高音域のサビが最高で、ERRA「black cloud」(2026年『silence outlives the earth』収録)のようです。
そして、どちらも2回目のサビの後がすばらしく、どんよりする中できれいな歌声が響き渡ります。
「Upside Down」
ヘヴィでリズミカルな演奏の中で、
- フワフワした歌 → ラップ → メロディアスなサビ
がハマります。
1番より音域を上げたクリーンVo(01:12~)がまたすばらしく、激しくなる02:11~もいい盛り上がりです。
「(Not) Psycho」
00:05~の低音ラップがクール。
00:14~の声もいいテイストで、サビではノイジーな中でエモーショナルなメロディが展開します。
それまでの声とは対照的な01:27~もインパクト抜群で、「Upside Down」同様、激しくなる02:14~にもテンションが上がります。
「New Disease」
切ないメロディが舞うサビが高品質で、その後の展開がまたすばらしい。
1回目のサビの後(01:16~)はラップがかっこよく響き、2回目のサビの後(02:03~)は、ためこんだような歌 → 吐き出し → 刺激的な演奏パートにテンションが上がります。
「Darkside」
始まりが一瞬「Barely Breathing」(『BLACKOUT』収録)を思わせます。
- どんよりしながらのクリーンVo → ラップ → いったん引いてささやく → メロディアスな高音域のサビ
の構成がすばらしい。
2番は01:22~のラップから燃える予感しかなく、スクリームを絡めて激しくなり、02:11~の演奏も刺激的です。
そして02:59~。
予想外のタイミングでノスタルジックな絶品メロディがくるのでKO必至です。
「Falling From Heaven」
ラップ → サビの構成がすばらしく、サビでは切ないメロディが展開。
「Forever」「Die For You」の音域を少し下げたような歌メロに魅了されます。
02:02から複数の声が混じり始め、激しくなります。
「Your Ghost」
メランコリックな中、言葉数多めのラップがいい響きです。
サビではエモーショナルな極上メロディが伸びていくのですが、サビ前に一瞬声が前面に出る00:40~がいいですね。
01:50からは徐々にテンションを上げて、劇的かつハードに進行。
ブルータルな声による締めくくりも最高です。
旧譜のおすすめ曲
マットとダニーのツインVoになってからの作品からピックアップ。
上に挙げた「Barely Breathing」を含め、いい曲がたくさんあります。