SKILLET『AFTER THE STORM』

ジョン・クーパー<Vo/B>とコリー・クーパー<Key/G>の夫婦を中心とするアメリカのクリスチャン・ロック・バンドによる6曲入りEP。

  • 12作目『REVOLUTION』(2024年)
  • シングル「O Come, O Come Emmanuel」(2025年)

に続く音源となります。

ハードなサウンドの中でのキャッチーな歌メロが上質で、要所要所でのスクリームも効果的。

女性ドラマーのジェン・レジャー(2009年『AWAKE』からプレイ)がヴォーカルを兼任しているのもSKILLETの魅力の1つですが、彼女の歌は最後の「Come And Find Me」で聴けます。

バンドは2026年9月30日から『COMATOSE』20周年記念ツアー『Comatose 20 Years, Still Screaming』を開催中。

ツアーのタイトルに『AFTER THE STORM』の1曲目「Scream」が含まれています。

『COMATOSE』を祝いつつ前進し続けるバンドの姿勢が伝わってきていいですね。

『COMATOSE』が出たのは2006年10月4日で『AFTER THE STORM』は2026年10月9日。

『COMATOSE』からほぼジャスト20年後に『AFTER THE STORM』がリリースされたことになります。

「Scream」

00:02~が一瞬BLUE MURDER「We All Fall Down」(1993年『NOTHIN’ BUT TROUBLE』収録)00:01~のような中、ジョンが歌い出します。

00:10~の「I wanna scream」と共にダイナミックで躍動感のある本編へ。

曲名をスクリームするジョンがキマッています。

不気味になる02:10~ → ジェンのドラムが迫ってくる02:17~ → スクリーム → ヘヴィかつゆがんだ演奏パートにもワクワクさせられます。

「Lift Me Up」

ズシンズシンとしていてリズミカル。

勇壮な00:15~がかっこいいです。

サビでは音域を上げながら曲名を歌い、01:08~で再度00:15~。

きれいなハーモニーと共にこれまで以上に曲名が伸びる02:01~もすばらしいアレンジです。

ジョンがさらに激しくなる02:11~もエキサイティングで、その後の低音域(02:31~)がまたいいギャップです。

「Grave Stomper」

00:11~がいい刺激。

00:34からミステリアスに迫り、サビになりますが、ドラマティックな中で伸びる切ないメロディが最高です。

曲名を力強くコールする01:11~ → 直後に再度00:11~も見事な攻め。

02:24からはカオスになり、ブルータルな声による02:26~がいい突っつきです。

「After The Storm」

ジリジリしながら進んでいきます。

サビでは快活になり、メロディには哀愁も感じられ、01:10~で音域を上げるジョンがナイス。
いい感じに高揚感が増していきます。

音域低めのスクリームが伸びる02:31~ → ヘヴィかつ混沌 → ゆがみながらのエモーショナルなギター・ソロにも引き込まれます。

「Heaven Help Us」

00:06~が泣けます。

その後は連打(00:19~) → ジョンの歌の繰り返し、さらに引く00:45~が効果的で、サビでは清涼感のある歌が言葉数多めで展開します。

ノスタルジックな01:26~もいい響き。

中音域の歌声が伸びる(02:17~) → 再度00:06~もいい流れです。

「Come And Find Me」

「Ash In The Wind」(『REVOLUTION』収録)に通じるようなスリリングなスタートを切り、00:08からTARJA「The Trace Outlives」(2026年『FRISSON NOIR』収録)00:21~のようになるという極上の展開。

ジョンの切ない歌が絶品で、00:50からジェンの歌声が入ってきます。

「今回はジェンのリード・ヴォーカルはなし?」と思っていた(あきらめかけていた)絶妙のタイミングでの彼女の歌声の登場にうれしくなります。

  • 曲名2回(01:59~/よりアツくなる2回目が◎)
  • 哀愁ギター・ソロ
  • 激しくなる02:10~

とグッとさせつつも緊張感を高めるアプローチもさすが。

劇的なエンディングも最高です。

STRYPERへのリスペクト

以下は2024年12月14日(『REVOLUTION』リリースから1か月後)のBLABBERMOUTH.NETの見出し。

JOHN COOPER: ‘Without STRYPER, There’d Be No SKILLET’

引用元:BLABBERMOUTH.NET

「STRYPERがいなければ、SKILLETも存在していない」というジョンの発言です。

STRYPERもSKILLETもクリスチャン・バンドですが、音楽性が異なるので、ジョンがSTRYPERにこういった感謝の気持ちを抱いていたとは意外。

STRYPERは私のお気に入りバンドの1つですので、この発言を知って、より一層SKILLETが好きになりました。

ミュージシャンからミュージシャンへのリスペクトに接すると気持ちがいいですね。

STRYPERは2026年9月25日に『THRONE OF THORNS』をリリース。

ジョンからSTRYPERへの敬意を感じ取りながら『THRONE OF THORNS』を楽しむ絶好のタイミングでもあります。

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