BUTCHER BABIES『NIGHTBLOOM』

アメリカの女性Voバンド、BUTCHER BABIES。

今までカーラ・ハーヴェイとハイディ・シェパードによるツイン・ヴォーカルでしたが、カーラが脱退し、今作からハイディのみとなりました。

2023年の2作品『EYE FOR AN EYE…』『…’TIL THE WORLD’S BLIND』以来のオリジナル・アルバム。

『EYE FOR AN EYE…』はメロディックな曲、『…’TIL THE WORLD’S BLIND』はアグレッシヴな曲に重点を置いていましたが、両作品の魅力を凝縮した作風となっています。

2026年8月14日に出たSALIVA『BREAKING THROUGH』と同じく、ハワード・ベンソンとニール・サンダーソン<Ds:THREE DAYS GRACE>を中心とするJudge & Jury Recordsからのリリース。

『EYE FOR AN EYE…』では「Sleeping With The Enemy」「Bottom Of A Bottle」が極上でしたが、今回も「Lost In Your Touch」「Sincerity」のアタマ2曲が最強レベルです。

「Lost In Your Touch」

「Sleeping With The Enemy」のような抜群のオープニング。

クリーンVoは切ないメロディが絶品で、00:21~や01:07~などスクリームを加えるタイミングも絶妙です。

02:14~からはソフトで妖艶なハイディ+連打。
歌と演奏による対照的な攻めがマジックを生み出しています。

伸びる歌声に重なる高音域のギター(03:10~)も刺さります。

「Sincerity」

00:15~がいい刺激。

歌声が前面に出てサビに行く構成もキマッていて、サビでは曲名が伸びるメロディがとても魅力的です。

再度00:15で突っつく01:22~も効果的ですね。

静かでミステリアスな02:25~ → ドコドコにも引き込まれ、02:43~の哀愁ギターにKO。
02:43~は「Bottom Of A Bottle」02:07~に通じ、フレーズだけでなく、音質にも即効性があります。

「Blame It On The Wind」

ハイディが歌い出す00:04~がIN THIS MOMENTのような雰囲気。

サビでは曲名を情熱的に突き上げながら、包容力のあるクリーンVoも伸びます。

01:48~のギター・ソロは「Lost In Your Touch」03:10~のような刺さり具合。

そしてきれいな高音が伸びる02:01~が美しくてアツいです。

「Broken & Beautiful」

カオスなエフェクト声 → クリアな歌声 → 本編に引き込まれます。

00:37からは冒頭の歌がハードかつリズミカルな演奏にカチッとハマり、その後の伸びやかサビがまたすばらしいです。

01:08~のドラムもエキサイティング。

2回目のサビまでは歌詞は曲名とは逆で「beautiful」「broken」の順に歌われますが、02:00~で「broken」 → 「beautiful」になります。

想定外に不気味でヘヴィな02:08 → スクリームにも燃えます。

「Are You Waiting Up?」

00:01~がAMARANTHEのように刺激的。

本編ではジリジリとしたギター+フワッとした歌で進んでいき、サビでは切ないメロディが突き上げられます。

02:23からはどんより。

ハイディの歌が響き渡り、02:39からはわりと唐突にギター・ソロが始まります。

即効性のあるエネルギッシュなフレーズがすばらしく、キックと手の連打でエキサイトさせる03:02~ → 03:06~も見事です。

「Black Clouds Over Georgia」「Fever In My Neck」「Songbird」

「Black Clouds Over Georgia」は「Are You Waiting Up?」02:23~のようにメランコリックに始まり、00:13~の泣きのギターがなかなか強烈。
サビではハードな演奏と共に情熱的な歌が繰り広げられ、2番以降は間隔を空けながらのバスドラ連打が効果的です。

「Fever In My Neck」はIN FLAMES「Deliver Us」(2011年『SOUNDS OF A PLAYGROUND FADING』収録)のような始まりにワクワクさせられます。
サビでは音域を上げて熱唱しながらも切なさを兼ねたメロディ展開が秀逸。
スクリーム後の幻想的な02:31~、歌声の響きが強まる02:49~も効果的です。

「Songbird」は00:10~が「Sincerity」00:06~に通じる刺激。
サビでは重厚な演奏と安堵感のあるメロディが魅力的で、00:57~で一瞬フワッとさせるハイディの唱法が光ります。

「Leaving California」

曲名を歌う00:07~(後のサビ)に清涼感があります。

いったん引いて進行していきますが、

  • 01:15からザクザク
  • 01:24からスクリーム

とだんだん熱くなっていきます。

02:03~のソロもエモーショナルかつノスタルジックですばらしい。
音質も「Sincerity」02:43~のような魅力があります。

ミステリアスに迫って弾力性が増す02:49~もかっこいいです。

「Black Dove」

要所要所でキリキリさせる00:12~がスリリングです。

スクリームを軸に進行していき、サビではクリーンVo。
メロディックになりながらも力強さを維持します。

ドコドコする01:07~、疾走する01:24~もうまい盛り上げ方ですし、スクリームが伸びてさらにテンションが上がる01:32~がまた圧巻。

よりキリキリしてカオスになる02:10~もなかなか強烈です。

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