WAGE WAR『LANDFALL』

アメリカのメタルコア・バンドによる6枚目のアルバム。

2026年4月17日に5曲入りEP『IT CALLS ME BY NAME』を出していますが、わずか半年後にアルバムを出してくれました。

  • 要所要所で警戒心を煽るギター
  • ブルータルなスクリームとヒステリックなスクリームの使い分け
  • 高品質なクリーンVo

が魅力です。

『IT CALLS ME BY NAME』からは「Blindfold」「Song Of The Swamp」をアルバム後半に配置。

アルバムを通してこの2曲を聴くと、他の曲(「Landfall」「Sweet Dreams」「Way Of Pain」「R3D DOT」)の魅力も再認識できるという絶妙な曲順となっています。

「Landfall」

弾力性がある中、00:21~のバスドラ連打に燃えます。

01:00からクリーンVoが前面に出てメロディアスに展開。

ノスタルジックな01:19~が「Circle The Drain」(2021年『MANIAC』収録)00:55~のようで、直後にスクリームで再びテンションを上げるスタイルがまたキマッています。

02:58~のブザーもいい緊張感。

その後は、よりヘヴィかつノイジーになる03:09~ → 静寂(03:24~) → 突進でエキサイトさせます。

「Sweet Dreams」

KAMELOT「NightSky」(2023年『THE AWAKENING』収録)00:00~のようにシャカシャカしたスタート。

00:08からスクリームと共に疾走します。

00:23~のヒステリックな吐き捨てが「Low」(2019年『PRESSURE』収録)00:22~のようでナイス。

そして00:38からフワ~ッとなってエモーショナルなクリーンVoのサビが展開します。

ヒステリックなギターが間隔を置いて突っつく01:13~も刺激的で、ブルータルな01:28~はヒステリックな00:23~とは対照的なパフォーマンスが効果的。

スクリームと共にドラムが暴れる02:26~にもテンションが上がります。

「Silk」「Figure 8」

カオスな中、間隔を置いて警戒音で突っつく00:12~が効果的です。

吐き出しと共に減速する00:21~もいいアクセント。

いったん静かになる01:12~ → ジリジリしながら攻撃再開 → リード・ギター+野太い声(01:25~)にも引き込まれ、01:56からはキーボードがさらに緊張感を高めてくれます。

02:21~は「TOMBSTONE」(2024年『STIGMA』収録)02:31~になりそうな雰囲気です。

「Figure 8」はクリーンVo主体のナンバー。

歌メロが全体的に「Circle The Drain」に通じ、唐突に引く01:50~は「Silk」01:12~のような効果があります。

「God Complex」

SOULFLY「Totem」(2022年『TOTEM』収録)00:00~をスローにしたような00:03~にワクワク。

キリキリした演奏にドライなスクリームがハマり、コンコンする中ささやく00:46~ → サビがいい流れ。
サビではダイナミックな演奏と力を緩めたヴォーカルが特徴的です。

  • ドラムとヘヴィなギターで迫る01:55~
  • バスドラ連打+スクリーム02:04~

と段階的に盛り上げる構成もさすがです。

「Stay With Me」

メランコリックでふわふわしながらのスタート。

エフェクト声(00:18~) → ガツンとした本編への流れに引き寄せられます。

00:39~の歌い出しもすばらしい。
切ないメロディが絶品で、響きがまたいいですね。

ドコドコ(00:58~) → 哀愁メロディで曲名を突き上げるサビ → 再度00:18~も見事な構成。

02:24~のギター・ソロも泣けます。

美しい哀メロで魅了するという点では名曲「MAGNETIC」(『STIGMA』収録)に通じます。

「Silence Has Spoken」

サビで音域が上下するクリーンVoとピロピロした演奏が化学反応を起こしていて、高音域の01:05~に胸が熱くなります。

02:03~のギター・ソロは始まりの刺さり具合がなかなか。

フレーズがエキサイティングになってサビを重ねる02:22~がまたすばらしいです。

「Way Of Pain」

ドンドンする00:01~、狂気的な00:20~が刺激的。

ドコドコする01:05~もエキサイティングで(音量控えめなのがまたいい変化球)、変則的な01:15~を挟むところにもセンスを感じます。

ヒステリックな01:22~もやはり強烈です。

静まってから攻撃再開するスタイルがハマるWAGE WARですが、この曲では02:25~がそう。

02:35からブルータルに再開してエンディングに向かいます。

「R3D DOT」「Blindfold」「Spellbound」

「R3D DOT」は怪異的かつヘヴィな曲調が独特。
01:45~で「Song Of The Swamp」01:51~のようにキリキリしたギターが刺激してきます。

「Blindfold」は『IT CALLS ME BY NAME』の3曲目。
『IT CALLS ME BY NAME』で聴いた時はあまり印象に残らなかったのですが、あらためて聴くと「Sweet Dreams」のサビをスローにしたようなメロディ展開が魅力的です。

「Spellbound」はメランコリックでヘヴィ。
陰鬱な00:31~から曲が進むにつれて激しさを増していき、01:45~のゆがんだ歌がいいハマり具合です。

「Song Of The Swamp」

『IT CALLS ME BY NAME』の1曲目。

アグレッシヴな曲調の中で、

  • 2種のスクリーム(ブルータルな00:12~とヒステリックな00:58~)
  • 「R3D DOT」01:45~のようにキリキリしたギター(01:51~)

がエキサイティングです。

静かになって音声(02:34~) → 連打と共に畳みかける02:43~は「Landfall」03:24~、「Way Of Pain」02:25~にも通じます。

「Blindfold」では「Sweet Dreams」の魅力を再認識できましたが、ここでは上述の「R3D DOT」に加え、「Landfall」「Way Of Pain」の畳みかけの興奮が蘇ります。

「Silhouette」

どんより切なく始まり、01:04からリズミカルになって、01:20からは歌メロに包容力が増します。

サビではスローかつヘヴィな演奏と共に悲哀メロディが展開。
そして02:14~のスクリームに燃えます。

03:21~のゆがみながらの歌、03:34~の音量低めのスクリームもアレンジが秀逸で、03:51からの野太い声もエンディング間近のいい転換点。

その後ゴリゴリし、フェードアウトしていってアルバムが終わります。

新曲多めのセットリスト

私は新譜をリリースするアーティストのセットリストを見るのが大好きで、新曲が多めのショウに魅力を感じます。

『IT CALLS ME BY NAME』のツアーでは、

  • 『IT CALLS ME BY NAME』から全曲演奏
  • 1曲目も最後も『IT CALLS ME BY NAME』のナンバー

となっています。

こういうセットリストは攻めの姿勢が感じられて最高ですね。

私が体験したライヴでは2024年のKISSIN’ DYNAMITE東京公演に通じます。

10月3日からは新規セットリストとなっていて、こちらは「Landfall」でスタート。

「Sweet Dreams」も演奏されており、今後『LANDFALL』からの曲が増えていくことが期待できます。

タイトルとURLをコピーしました