WIG WAMの再結成第2弾となる『OUT OF THE DARK』のレビューです。
2023年2月10日にリリースされました。
前作『NEVER SAY DIE』(2021年)は「再結成は大正解!」の傑作でしたが、今回の『OUT OF THE DARK』もすばらしい。
やはり再結成は大大正解!
以下の太字9曲がおすすめです。
- Out Of The Dark
- High And Dry
- Forevermore
- Bad Luck Chuck
- Uppercut Shazam
- Ghosting You
- The Purpose
- The American Dream
- 79
- God By Your Side
- Sailor And The Desert Sun
- グラム(オーゲ・ステン・ニルセン)<Vo>
- ティーニ(トロン・ホルテル)<G>
- フラッシュ(バント・ヤンセン)<B>
- スポーティー(オイステン・アンデセン)<Ds>
1. Out Of The Dark
- 00:00~ ティーニのシャープなギターを軸にノリの良い演奏。グラムは低音域寄りの歌唱でスタートし徐々にヒートアップ
- 00:45~ 迫りくるスポーティーのドラムと共にサビ。ダイナミックでキャッチー
- 02:06~ ティーニのギター・ソロ。最初はじっくり聴かせて、02:24からテンションが上がる
- 02:32~ スポーティーのドラムが暴れてダークな雰囲気に。グラムもシリアス・モード。厳かなコーラスが響く
- 03:34~ スポーティーのドラムの連打と共にサビに戻る。バックではティーニがエキサイティングなギター・プレイ
- 04:08~ ギター以外のパートがストップ(いいアクセント) → 演奏再開 → エネルギッシュなエンディングへ
スポーティーのドラムを機に曲調を切り替えるアプローチが効いています。
2. High And Dry
曲名がDEF LEPPARDの1981年2作目『HIGH ‘N’ DRY』と同じですが、同作とは異なる曲調です。
- 00:00~ スローで骨太な演奏
- 00:13~ グラムが低音域~中音域の歌唱。声に適度な熱量。いい感じにガラガラ声。
- 00:35~ サビ。ゴージャスなコーラスにキリッ
- 01:55~ 適度に熱いティーニのギターとスポーティーのリズミカルなドラムが絶妙にブレンド → メロディックなギター・ソロへ
- 02:19~ 予想外のピアノが入ってきてポカポカ
3. Forevermore
- 00:00~ ジョン・ボン・ジョヴィ<Vo/G:BON JOVI>のソロ「Blaze Of Glory」(1990年)に儀式的要素が足された感じ
- 00:12~ 少し邪気が感じられるヴォーカル。最初は複数Vo → その後グラムの声が前面に
- 00:58~ クオリティの高いコーラスを伴ったサビ。WIG WAM通常モード
- 02:58~ スポーティーのドラムがドン!ドン! → ピロピロ・エモーショナルなティーニのギター → グラムが高音で魅了
『NEVER SAY DIE』の「Kilimanjaro」をミステリアスにした感じでもあります。
4. Bad Luck Chuck
- 00:00~ ブルージーなティーニのギター。グラムがいろいろ言ってる
- 00:27~ 「Never Say Die」(『NEVER SAY DIE』収録)っぽい骨太な演奏
- 00:40~ グラム、ゆらゆらしながら歌い、01:08からシャキッ
- 01:15~ ゴージャスでキャッチーなサビ
- 02:36~ ティーニのギターが心地良く響く。02:54からいい感じにエネルギッシュに
5. Uppercut Shazam
- 00:00~ 「Out Of The Dark」のような曲調
- 00:30~ グラムの早口に引き込まれる
- 00:38~ 「Hypnotized」(『NEVER SAY DIE』収録)に似た歌メロ
- 00:44~ これまたダイナミックでかっこいいサビ。「shaza~m」と伸ばすところが◎
- 00:59~ 「shaza~m」にエコーがかかる
- 01:16~ スポーティーのドラムがいいフェイント
- 03:39~ スポーティーがバスドラを連打してヒートアップ
6. Ghosting You
- 00:00~ ギターがTHE POODLESの「House Of Cards」(2015年6作目『DEVIL IN THE DETAILS』収録)に少し似てる
- 00:52~ DEF LEPPARDっぽくなる
- 01:03~ サビ。DEF LEPPARDゲージ最高潮。分厚いハーモニーを伴った魅力的なメロディ
- 02:46~ グラムの高音が伸びて、エモーショナルなティーニのギター・ソロへ
7. The Purpose
ちょっとドライな感じのバラードです。
- 00:00~ ティーニの泣きのギターが染みる
- 00:49~ 感動の度合いが徐々に高まる歌メロ
- 00:25~ 歌の後に少し演奏を伸ばして再び泣きのギター
- 02:52~ ギター・ソロ。哀愁を維持しながらもエネルギッシュさを増す
- 03:30~ 分厚く美しいハーモニーが結構長い時間続く
8. The American Dream
- 00:00~ グラムが「キャキャキャ」
- 00:37~ SKID ROWっぽくなり…
- 00:44~ SKID ROWの「Makin’ A Mess」(1989年1st『SKID ROW』収録)のサビ(00:49~)に通じる歌メロ
- 01:20~ フラッシュのベースが前面に。レイチェル・ボラン<B:SKID ROW>が弾きそうなフレーズ
- 01:45~ グラム、現SKID ROWのエリック・グロンウォール<Vo>っぽい。1番よりもSKID ROW度が高め
- 02:29~エネルギッシュなティーニのギター・ソロ
10. God By Your Side
- 00:00~ ヘヴィな演奏
- 00:16~ ゆがんだ感じでグラムが歌う
- 00:45~ 「Call Of The Wild」(『NEVER SAY DIE』収録)を緩めた感じのメロディ。ゆっくり心地良く浸透してくる
- 02:25~ 雰囲気が変わる。ティーニのエモーショナルかつ神秘的なギター+フラッシュの魅力的なベース・ライン
- 02:57~ それまでの演奏の余韻 → サビへ
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