以下の元IN FLAMESメンバーたちによるメロディック・デス・メタル・バンドの2nd。
- ミカエル・スタンネ<Vo:DARK TRANQUILLITY, GRAND CADAVER, CEMETERY SKYLINE>…『LUNAR STRAIN』(1994年)に参加
- 二クラス・エンゲリン<G>…1998年初来日公演に参加。イエスパー脱退後に加入。『SIREN CHARMS』(2014年)から『I, THE MASK』(2019年)まで在籍
- イエスパー・ストロムブラード<G:CYHRA>…IN FLAMES創始者。『LUNAR STRAIN』から『A SENSE OF PURPOSE』(2008年)まで在籍
- ピーター・イワース<B>…1998年初来日公演に参加。『COLONY』(1999年)から『BATTLES』(2016年)まで在籍
- ダニエル・スヴェンソン<Ds>…1998年から参加。 『COLONY』から『SIREN CHARMS』まで在籍
日本盤CDを購入しましたので、その紹介記事になります。
デビュー作『DAYS OF THE LOST』(2022年)に引き続き、『MARCH OF THE UNHEARD』も傑作。
ブルータルでアグレッシヴなサウンドの中に上質なメロディがうまく散りばめられています。
- Conspire To Deceive
- Detonate
- Our Channel To The Darkness
- Cruel Perception
- What We Become
- This Curse Of Silence
- March Of The Unheard
- Forever Astray
- Between Directions
- A Death That Becomes Us
- The Burning Point
- Coda
- Not Yet Broken…ボーナス・トラック
- The Defiant One…ボーナス・トラック
- Become Surrender…ボーナス・トラック
リリース日:2025年1月10日
レビュー
『DAYS OF THE LOST』を想起させる場面が所々にあり、それがプラスに作用しています。
新たなタイプの「Between Directions」のような曲があるのもうれしい。
クリーンVoを取り入れた曲は『DAYS OF THE LOST』と同じく本編に2曲。
『DAYS OF THE LOST』では5曲目「In Broken Trust」と7曲目「A Truth Worth Lying For」に分けて配置していましたが、『MARCH OF THE UNHEARD』では「Forever Astray」「Between Directions」と続けてクリーンVoの曲が登場します。
クリーンVoの歌詞
『DAYS OF THE LOST』のクリーンVoの曲は、
- In Broken Trust
- A Truth Worth Lying For
- Become Surrender(未発表曲)
ですが、いずれもクリーン・パートの歌詞の始まりは「I don’t want~」。
今回も何か共通点があるのかと気になっていたのですが、「Forever Astray」「Between Directions」のクリーン・パートの歌詞には「I don’t want」縛りや決まった始まりはありませんでした。
商品仕様
『DAYS OF THE LOST』は、
- BOX仕様
- 両面ポスター付き(メンバー/アートワーク+ボーナス・トラック「The Path Of Fierce Resistance」を含む収録曲記載)
- ジャケット・ステッカー付き
でしたが、『MARCH OF THE UNHEARD』は、
- 通常プラケース
- ジャケット・ステッカー付き
となっています。
アートワークも前作と関連性が感じられてかっこいいので、CDを2枚並べて眺めながら聴くのもありですね。
KREATORのミレ・ペトロッツァ
『BURRN!』2025年2月号のインタビューでミカエルが、デス・メタル・シンガーになりたいと思うきっかけになったシンガーの1人としてKREATORのミレ・ペトロッツァ<Vo/G>を挙げています。
ちなみに、2022年の『激ロック』のインタビューではニクラスが、
- 『ENDLESS PAIN』が『DAYS OF THE LOST』制作時のインスピレーションとなった作品の1つだった
とも述べています。
ミレとユルゲン“ヴェンター”レイル<Ds/Vo>とミレがヴォーカルをとっていて、ミレが歌うのは「Total Death」「Tormentor」「Flag Of Hate」「Bonebreaker」「Dying Victims」。
確かにこの頃のミレのバイオレントさはミカエルのグロウルに通じるものがあります。
ニール・パート
こちらもソースは『BURRN!』2025年2月号のインタビュー。
ミカエルの一番好きな作詞家は故ニール・パート<Ds:RUSH>で、15~17歳の頃からニールの大ファンであると語っています。
歌詞をうまく組み立てられない時は「ニールだったらどうするだろうか」と考えるようにしているようです。
また、バンド名のTHE HALO EFFECTの由来は『CLOCKWORK ANGELS』(2012年)の「Halo Effect」。
『DAYS OF THE LOST』『MARCH OF THE UNHEARD』を聴く前、あるいは聴き終えた後に「Halo Effect」も聴きましょう(実際、私もそうしています)。
アルバムを聴く前であれば気分を高めてくれますし、アルバムを聴いた後であれば余韻に浸れます。
『BURRN!』2025年2月号にニクラス、ミカエル、イェスパーのインタビューが載っています。
全14ページのカラーでインタビュアーは奥野高久さん。
読みごたえがあります。
『MARCH OF THE UNHEARD』のレビューもあり、土屋京輔さんの最後の力強い1文に拍手です。
11月に初の単独来日公演
『MARCH OF THE UNHEARD』のリリース日に初の単独来日公演が発表されました。
- 2025年11月25日(火):大阪・BIGCAT
- 2025年11月26日(水):東京・豊洲PIT
抜群のタイミングでの情報解禁。
『DOWNLOAD JAPAN 2022』でのパフォーマンスも最高でしたから、これは期待大ですね。