女性シンガー、ネッタ・ローレンネ<Vo>がリード・ヴォーカルを務めるSMACKBOUNDの2nd『HOSTAGE』のレビューです。
2023年4月21日にリリースされました。
BATTLE BEASTのノーラ・ロウヒモ<Vo>とのプロジェクト、LAURENNE/LOUHIMO『THE RECKONING』(2021年)での歌唱が光っていたネッタですが、この『HOSTAGE』でもかっこいいパフォーマンスを繰り広げています。
前半と後半に1曲ずつ疾走キラー・チューンあり。
その2曲を含む以下の太字8曲がおすすめです。
- Reap
- Change
- Razor Sharp
- Rodrigo
- Break
- Imperfect Day
- Graveyard
- Traveling Back
- Hold The Fire
- Hostage
- The Edge
- ネッタ・ローレンネ<Vo>
- テーム・マンティサーリ<G:WINTERSUN>
- トゥオマス・ユリ・ヤスカリ<B>
- ロルフ・ピルヴェ<Ds:STRATOVARIUS>
- ヴィリ・イタペルト<Key>
1. Reap
- 00:00~ メランコリックな雰囲気+ロルフのドンドン。ネッタは中音域での歌唱
- 00:29~ トゥオマスが印象的なベース・ラインを響かせる
- 00:49~ 少しモダンな感じに
- 00:57~ サビ。演奏がシャープになり、ネッタの音域が上がる
- 02:17~ 「How do you sleep at night?」 → プシュ~! → 「How do you sleep at night?」くり返し → テームのメロディックかつ刺激的なギター+引き締まるドラムの連打
- 02:53~ ギター・ソロ vs.ザクザク・リフ。03:13からは高音域になり、純度が増す
2. Change
- 00:00~ ネッタが音域をグンと上げて下げる「I think we both know it, know it」。キャッチーでキュートな歌メロ…これがサビ
- 00:06~ トゥオマスの弾力性のあるベース+ネッタの低音域寄り&ソフトなヴォーカル
- 00:27~ ヴィリのキーボードが美しくコロコロ。ネッタの音域が上がっていき、声も伸びる
- 00:46~ サビ
- 02:28~ ソフトな「I think we both know it」 → コロコロ・キラキラなキーボード
3. Razor Sharp
アルバム前半の疾走キラー・チューンです。
- 00:00~ テームの鋭いギター → 徐々にエネルギーを解放するロルフのドラム → 疾走開始(ANNIHILATORを想起)。ネッタ、エネルギーをセーブしながらの歌唱
- 00:36~ ネッタ、張り上げ始める
- 00:44~ メロディックなギター+バスドラ連打
- 00:59~ テンポを落としてサビ。キャッチーでダイナミックな歌メロが染みる。ガッツポーズをしながらうっとり
- 02:46~ ギター・ソロ vs.ザクザク・リフ
- 03:03~ 「異常事態発生!」的に
4. Rodrigo
- 00:00~ スリリングかつシンフォニック
- 00:14~ ハッと目が覚めるような演奏
- 00:28~ 雰囲気がBEYOND THE BLACK「Raise Your Head」(2023年5th『BEYOND THE BLACK』収録)の00:31~に少し似てる
- 01:13~ ネッタが伸びやかに歌って → 「Le digo!」「Rodrigo!」 「Le digo!」「Rodrigo!」と引き締める(バックの演奏は00:14~のパート)
- 02:55~ 不穏な音像(00:00~が少し静まった感じ) → ネッタの低音域Vo
- 03:23~ ハーモニーが重なって…
- 03:43~ 高音域で同じメロディを歌う
5. Break
- 00:00~ ロルフのドラムがトトン → 印象的なフレーズが響く前奏。スポーツドリンクを連想。わりと明るい
- 00:18~ 骨太ベースを軸にした叙情的な演奏。ネッタ、中音域による平常モード
- 00:51~ ハードさが増してサビ。ネッタの「We break」 → 力強いコーラス「Break!」。以降も要所要所にシャキッとしたかけ声を配置。バックのテームのギター・フレーズもかっこいい
- 02:37~ ギター・ソロ。エキサイティングに進行し(同程度のボリュームによるリフの攻めも秀逸)、02:53からはドラマティックな演奏をバックにちょっぴり哀愁フレーズ
- 03:10~ ネッタ、いったんソフトになるも再度ヒートアップする気満々の歌 → ロルフのドラムが迫ってきてサビ
- 03:44~ シャキッとしたかけ声のバックでドラムがドンドン
7. Graveyard
- 00:00~ 音が迫ってきて、躍動感のある演奏。ロルフはバスドラ連打
- 00:29~ ネッタ、抑え気味に歌い始める
- 00:51~ 徐々に音域が上がり…
- 00:58~ サビ。高音域のキャッチーな「I’ll find my way」。ロルフのバスドラ連打再び
- 02:24~ キーボードが心地良く舞い、ノスタルジックな歌メロ
- 02:47~ いったん静まり、00:00の迫る音の拡大版→ 刺激的なテームのギターと共にサビ
- 03:21~ 「I’ll find my way」を美しいコーラスでなぞる
9. Hold The Fire
アルバム後半の疾走キラー・チューンです。
- 00:01~ 一発KO的疾走
- 00:18~ ネッタ、早口でヒステリックにまくし立てる
- 00:33~ いったんモードを下げて(それでもテンション高め)、メロディアスに
- 00:45~ サビ。「Hold the fire」をかっこよく2回。以降、どんどん熱くなっていく
- 01:00~ カウベルによるコンコン・カウント → 疾走再開
- 01:53~ スネアのカウントと共にネッタの狂気さ増す
- 01:59~ ギター・ソロ。最初はピリピリ、キリキリ → 02:16から落ち着きを取り戻す
- 02:58~ 一発KOパートを繰り返し、かなりかっこよく引っ張る
10. Hostage
- 00:00~演奏もネッタの歌も 「Hold The Fire」の後のクールダウン的
- 00:26~ 静かになって、メロディアスに
- 00:39~ ガッツのあるネッタの「I’m gonna go!」→ かけ声によるサビ
- 01:44~ 1番にはなかった共感度の高い歌メロ+ヴィリの哀愁キーボード…おすすめパート
- 01:52~ エネルギッシュなギター・ソロ
- 02:46~ サビ → おすすめパート×2回
LAURENNE/LOUHIMO『THE RECKONING』(2021年)
こちらは、記事の冒頭で触れたBATTLE BEASTのノーラ・ロウヒモ<Vo>とのプロジェクト。
パワフルでキャッチーな「The Reckoning」、「Razor Sharp」「Hold The Fire」に通じるアグレッシヴな「Bitch Fire」、感動的なバラード「Hurricane Love」「Viper’s Kiss」など、魅力的なナンバーが満載です。
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