スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、DEGREEDのヴォーカリスト兼ベーシストのロビン・エリクソン<Vo/B>がロビン・レッド名義で1stソロ・アルバム『ROBIN RED』を2021年9月17日にリリースしました。
いいメロディが目白押しの傑作ですので、おすすめ曲と共に紹介していきます。
ちなみに、ロビンは9月17日生まれ。
誕生日に記念すべき1stソロをリリースしたということになります。
『ROBIN RED』の収録曲とおすすめ曲
以下の太字の9曲がおすすめです。
■ROBIN RED/ROBIN RED (2021年)
- Don’t Leave Me (With A Broken Heart)
- (I’m A) Bad Habit
- Everlyn
- Freedom
- Midnight Rain
- Can’t Get Enough
- Reason To Survive
- Heart Of Stone
- Nitelife
- Head Over Heels
- Livin’ Dead
- Living For
『ROBIN RED』はH.E.A.Tのデイヴ・ダロン<G>によるプロデュース。
デイヴは共同ソングライター、ギタリストとしても貢献しています。
また、DEGREEDのメンバーでロビンの実弟でもあるマッツ・エリクソン<Ds>も参加。
DEGREEDでは、重厚でダイナミックなサウンドが展開され、モダンなアプローチもみられますが、この『ROBIN RED』はオーソドックスなメロディアス・ハード・ロックを基調としています。
- 爽快感がありキャッチーで魅力的なメロディが満載
- 80年代を思わせる懐かしさもあり、NIGHT RANGERに近い
そんなサウンドですので、DEGREEDとは一味違ったサウンドが楽しめます。
メンバー
- ロビン・レッド(ロビン・エリクソン)<Vo/B>
- デイヴ・ダロン<G/Synth/Percussion>
- マッツ・エリクソン<Ds>
- エリック・モーディン<Percussion>
おすすめ曲のレビュー
レビュー内に記載されている時間は、曲をフル再生した場合の表記です。
1. Don’t Leave Me (With A Broken Heart)
印象的なギターのフレーズで始まる心地良いナンバー。
オープニングにピッタリ。
表現力のあるロビンのヴォーカルが冴え渡り、サビでは爽快感が炸裂します。
ギター・サウンドにもエッジがあり、02:23からのギター・ソロもスリリングでメロディアス。
濃密でガッツのあるオープニングです。
2. (I’m A) Bad Habit
曲のタイトルを連呼するサビが印象的な曲です。
『ROBIN RED』では、曲のタイトルを魅力的なメロディで繰り返すアプローチが秀逸なのですが、この「(I’m A) Bad Habit」ではそのセンスが光ります。
軽快なテンポのナンバーで、オープニングの「Don’t Leave Me (With A Broken Heart)」からの流れが生きていますね。
聴いていて心地良いナンバーです。
他の曲を比べるとハーモニーは抑えめで、ロビンのヴォーカル1本での歌唱が前面に出ているのも大きな特徴ですが、これがまたいいアクセントになっています。
4. Freedom
マッツ・エリクソン<Ds>の流れるようなドラムから始まり、エッジのある演奏に突入する流れが素晴らしいメロディアス・ナンバー。
哀愁あるメロディと共に展開するサビの心地良さは秀逸で、「(I’m A) Bad Habit」同様、ここでも曲のタイトルの繰り返しが効果的。
歌メロと呼応する泣きのギター・ソロも素晴らしいです。
時折のぞかせるピアノのフレーズも魅力的で、夜空に輝く星のようです。
5. Midnight Rain
「Freedom」のテンポをやや上げた曲調で、哀愁メロディが炸裂しています。
中音域中心にエモーショナルに歌い上げるロビンの歌唱が絶品で、デイヴのギターも魅力的な歌メロに呼応するような素晴らしいフレーズを弾いています。
躍動感のあるキーボードも効果的で、体に染みこむメロディと見事に融合しています。
6. Can’t Get Enough
やや明るい曲調で、ロビンの中音域の歌唱を中心に曲が進んでいき、サビでは高めのメロディとなります。
サビに行く前のコーラスが絶品で、ここでグッときます。
中音域から高音域へ移行する展開ですので、ロビンの歌唱力の高さを味わうことができます。
サビからギター・ソロに突入する02:06からの流れは絶品です。
歌メロとギターのフレーズが共に魅力的で抜群のコンビネーションをここでもみせています。
8. Heart Of Stone
序盤から泣きのギターが炸裂する極上メロディアス・ナンバー。
夕方の海沿いあたりを思い浮かべる曲調で、サビに向けて情熱度を増していくロビンの歌唱が絶品です。
そのサビでは哀愁あるメロディが炸裂し、一体感を感じさせるコーラス・ワークが秀逸。
ここのアレンジは絶品です。
10. Head Over Heels
ロビンの高めの音域での歌唱が冴えるナンバー。
最初は哀愁を帯びる中音域の歌唱でスタートしますが、サビでは情熱的に。
透明感のあるコーラスが被さってくるアレンジが絶品です。
ここでも曲のタイトルを、インパクトのある歌い方でリスナーを引き付けています。
ロビンの歌メロをなぞるように訴えかけてくるデイヴのギターも見事です。
11. Livin’ Dead
曲のタイトルを繰り返す曲がいくつかある特徴を持つ『ROBIN RED』ですが、この「Livin’ Dead」もそのタイプ。
「Livin’ Dead」と何度か繰り返され、バックで心地良いコーラスが響き渡るアレンジが絶品です。
エッジの効いたギター・サウンドを軸として展開する爽快メロディアス・ハードです。
12. Living For
本編ラストの「Living For」はバラード調のナンバー。
デイヴが奏でる物悲しいギターが響き渡り、ロビンの切なく訴えかけるようなヴォーカルが感動を誘います。
ロビンの歌メロは終始、心に染みてきますし、ギターも最初から終わりまでずっと泣いています。
切ないメロディに感動的なコーラスが被さるアレンジが素晴らしすぎます。
総評
『ROBIN RED』の聴きどころを紹介しました。
トータル50分という適度な長さのメロディアス・ハード・ロックです。
感動的な本編最後の「Living For」を聴き終えた後は、充実感に包まれます。
懐かしさのある魅力的なメロディが満載。
DEGREEDとはひと味違う魅力に包まれたメロディアス・サウンドです。
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