OVERKILLの20作目(←すごい!)『SCORCHED』のレビューです。
2023年4月14日にリリースされました。
キレッキレです。
いい感じにクレイジーである一方、わりと素直にキャッチーな曲もあり。
DIOやIRON MAIDENを彷彿させるパートも登場します。
以下の太字8曲がおすすめです。
- Scorched
- Goin’ Home
- The Surgeon
- Twist Of The Wick
- Wicked Place
- Won’t Be Comin Back
- Fever
- Harder They Fall
- Know Her Name
- Bag O’ Bones
- ボビー“ブリッツ”エルズワース<Vo>
- D.D.ヴァーニ<B>
- デイヴ・リンスク<G>
- デレク“スカル” テイラー<G>
- ジェイソン・ビットナー<Ds>
1. Scorched
- 00:00~ 真夜中を連想させるギター…STEELER(アクセル・ルディ・ペル<G>が在籍したバンド)の1988年4作目『UNDERCOVER ANIMAL』のオープニング曲「(I’ll Be) Hunter Or Hunted」の始まりに似てる
- 00:46~ シャープなギター+ジェイソンのドラムがドンドン・ドコドコ → 進撃
- 01:10~ ボビー登場。独特のヒステリックな唱法
- 01:46~ 「Scorch」がいっぱいのサビ。気合いが入ったかけ声も絡める
- 02:20~ ボビーの「フッ」 → バスドラ連打で突進
- 03:37~ ジェイソンのカウント → スローでヘヴィなパートへ
- 04:11~ グルーヴィになる。メロディックなギターが前面。D.D.の弾力性のあるベースも顔を出す
- 04:35~ ドライなギター・ソロ。D.D.のベースがグリグリ
- 05:01~ 突進でテンションUP → STEELER「(I’ll Be) Hunter Or Hunted」な真夜中ギター
2. Goin’ Home
冒頭に書いた「わりと素直にキャッチーな曲」がこれ。
2曲目にこういった曲を組み込ませるところがまたニクいです。
- 00:00~ 高音域ギター+重厚なリフ
- 00:31~ ダイナミックな演奏へ
- 00:51~ テンポが上がる → ボビーの歌
- 01:15~ さらにスピードアップ
- 01:25~ メロディックなギターとボビーのVoが見事に調和
- 01:42~ キャッチーなサビ。「goin」「ho~me」と親しみを込めて伸ばす
- 02:34~ 「goin」「ho~me」が繰り返されて演奏パートへ。ギターがグイグイとメロディアス。でもD.D.は我が道を行く的なベース…各パートが際立って最高
- 02:59~ ボビーの「Wherever ~」「Whatever ~」「However ~」 → 頼もしい「The suffering」のかけ声
- 03:32~ 疾走。ハイテンションなギター・ソロ
- 04:17~ 疾走しながら最後のサビ。名曲「Iounbound」(2010年15作目『IROUNBOUND』収録)の06:18~を思わせる
3. The Surgeon
- 00:00~ ジェイソンのカウント → D.D.のガキガキ・ベース → スラッシーな演奏へ
- 00:17~ ボビー、ボディにパンチをもらったかのような歌い出し。00:26からはクールなかけ声も重なる
- 00:58~ サビ。ボビー、だんだんクレイジーさが増していく
- 02:28~ エネルギッシュなギターからさりげなく顔を出すD.D.のベースがかっこいい
- 02:49~ スローでヘヴィに → ドドドド → ボビーのヒステリックな唱法と勇壮なかけ声がマジックを起こす
- 03:35~ 迫りくるフレーズ
- 04:13~ 狂気度高めのギター・ソロ → バスドラがドコドコ→ ドラム連打 → サビへ
- 05:15~ そろそろ終わりそう。でも終わらず引っ張る → D.D.がガキガキ
4. Twist Of The Wick
- 00:00~ ギターが音が伸びる。重なる。警戒度が高まる
- 00:43~ ジェイソンのドラムとD.D.のベースの連打と共に疾走
- 01:22~ ボビー、ブチ切れながら曲名を繰り返す
- 01:42~ ゆっくりになって、ヒステリックにメロディアスなサビ
- 02:59~ ライド・シンバルがキンキン
- 03:09~ 勇壮なコーラスが響き、ドラマティックなパートへ
- 03:48~ シャープなギターでじりじり迫る
- 04:03~ 疾走
- 05:10~ ボビー、ブチ切れ曲名リピート(5回)
5. Wicked Place
- 00:15~ 骨太でグルーヴィな演奏。雰囲気がちょっとSOULFLYの「Filth Upon Filth」(2022年12作目『TOTEM』収録)
- 01:01~ 不吉なオーラが漂うサビ
- 02:24~ ジェイソンがスネアを叩き雰囲気が変わる → 勢いが増し、ボビーがいい感じにズレて「Hey」
- 03:10~ ギター・ソロ。ボビーのテンションをうまく引き継ぐ
- 04:38~ ストリングスによるサビのフレーズが前面に
6. Won’t Be Comin Back
- 00:00~ DIO「Holy Diver」(1983年1st『HOLY DIVER』収録)の01:20~っぽい
- 00:31~ ギターがIRON MAIDEN「The Number Of The Beast」(1982年3rd『THE NUMBER OF THE BEAST』収録)の01:31~
- 00:58~ テンポが上がっても「The Number Of The Beast」
- 01:31~ ボビー、「Won’t be comin’ back this way」の音域をどんどん下げながらの攻め
- 02:47~ 「The Number Of The Beast」なギター → D.D.の「The Number Of The Beast」なベース
- 03:20~ 空気を変えていい感じに激的なギター・ソロ
- 04:16~ ボビー、わりと平常モード寄りに「Won’t be comin’ back」
8. Harder They Fall
- 00:24~ 攻撃モード全開の演奏の中、ボビーはVoの後半で音域を下げるパフォーマンス → エコー
- 00:57~ ボビー、だんだん狂気度が増して「You got to, got to, got to, got to have it~!」
- 01:00~ サビ。かけ声が「Welcome To The Garden State」(2019年19作目『THE WINGS OF WAR』収録)のサビ(00:56~)を想起
- 02:49~ 「comes around」にエコーがかかる
- 02:59~ ギターがキリキリ・ピロピロ
- 04:06~ ボビーとD.D.のクレイジー合戦
10. Bag O’ Bones
- 00:00~ ドドドンとくる攻めがかっこいい。「Long Time Dyin’」(1997年9作目『FROM THE UNDERGROUND BELOW』)の00:54~が少し加速した感じ
- 00:35~ リズミカルになり、ボビーのVoも演奏に呼応
- 01:08~ ジェイソンのドラムとボビーが暴れ始める
- 01:15~ サビ。少しひん曲がった感じのキャッチーな歌メロが快感
- 02:15~ シャカシャカ・ギターが前面に
- 02:31~ ボビーのVo → 早口「now shake it」
- 04:15~ シャカシャカ・ギター → ボビーの「Shake」
コメント