2021年7月9日に、ジョニー・ジョエリ<Vo>率いるメロディアス・ハード・ロック・バンド、HARDLINEが7作目『HEART, MIND AND SOUL』をリリースしました。
最高に素晴らしい作品です。
清涼感を与えてくれます。
おすすめ曲をピックアップしながら、聴きどころを紹介します。
『HEART, MIND AND SOUL』の収録曲とおすすめ曲
以下の太字の7曲がおすすめです。
■HARDLINE/HEART, MIND AND SOUL(2021年)
- Fuel To The Fire
- Surrender
- If I Could I Would
- Like That
- Heavenly
- Waiting For Your Fall
- The Curse
- Heartless
- Searching For Grace
- 80’s Moment
- We Belong
メンバー
- ジョニー・ジョエリ<Vo>
- マリオ・ペルクダニ<G>
- アンナ・ポルタルピ<B>
- マルコ・ディ・サルヴィア<Ds>
- アレッサンドロ・デル・ヴェッキオ<Key>
おすすめ曲のレビュー
ドライヴ感のある「Fuel To The Fire」によって好スタートを切る『HEART, MIND AND SOUL』ですが、特に素晴らしくなるのは「Like That」以降。
感動的なメロディが押し寄せてきます。
レビュー内に記載されている時間は、曲をフル再生した場合の表記です。
4. Like That
爽快感あふれる優しい曲調。
FAIR WARNINGの「I’ll Be There」(1997年3rd『GO!』収録)を彷彿させる極上メロディアス・ナンバーで、哀愁を帯びたメロディが心に染みます。
間髪入れずに次の「Heavenly」に続く流れにドキッとさせられます。
5. Heavenly
『HEART, MIND AND SOUL』は次から次へと楽曲が畳みかける構成ではないのですが、「Like That」からこの「Heavenly」への流れは絶妙です。
この曲はスローなバラード。
ドラマティックな演奏に、ジョニーの伸びのあるヴォーカルが乗るスタイルで、泣きのギターを挟む構成がまた見事です。
目を閉じながら聴くと感動が一層高まります。
7分近くあり、アルバムの中では最長の曲です。
6. Waiting For Your Fall
こちらはアップ・テンポが心地良いハード・ロック・ナンバー。
自然と体が動いてしまうような爽快さがあり、興奮が加速していきます。
ジョニーの伸びのある声が気持ち良く響き渡り、程良く透明感を映出すキーボードがまたいい味を出しています。
7. The Curse
ハード・ロック・ナンバーが続きます。
「Waiting For Your Fall」よりテンポは落ちるものの、グルーヴ感のある曲調がかっこいいです。
『HEART, MIND AND SOUL』でのギター・ソロは、メロディアスなフレーズをじっくり聴かせるタイプのものが多いのですが、この曲ではやや弾きまくりなソロになっていて、なかなかスリリングなフレーズが楽しめます。
8. Heartless
「これはヤバそう」との期待を抱かざるを得ないようなジーンとくるイントロでスタート。
バラードかと思ったら、曲そのものはミディアム・テンポのメロディアス・ナンバー。
サビに向けての展開は聴いていてワクワクします。
こういう感動を味わえるからメロディアス・ハード・ロックはやめられない。
9. Searching For Grace
極上メロディを添えたバラード調のナンバー。
訴えかけてくるようなジョニーのヴォーカルが体に染みこんできます。
歌メロから泣き全開のギター・ソロに流れ込む03:24からの展開は特に絶品。
引き込まれます。
時折魅力的なフレーズを放つピアノも見事です。
10. 80’s Moment
ポジティヴな雰囲気に満ちた王道メロディアス・ナンバー。
アルバムの後半にこういった曲を配置するのがまたいいですね。
懐かしくもあり、また希望を感じさせるヴォーカルのメロディが見事。
前向きなエネルギーに満ちていて最高です。
総評
HARDLINEの7作目『HEART, MIND AND SOUL』を紹介しました。
ノリの良いナンバーもあれば、感動的なバラードもありの『HEART, MIND AND SOUL』。
メロディアス・ハード・ロックに求められるものが凝縮されています。
ジョニー・ジョエリ<Vo>の表現力豊かな歌唱はもちろん、楽曲の要所要所で印象的なフレーズを覗かせるマリオ・ペルクダニ<G>のギターやアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ<Key>キーボードも見事です。
充実したメロディが満載の傑作です。
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