ECLIPSE『WIRED』

スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ECLIPSEの通算8作目『WIRED』が2021年10月8日にリリースされました。

素晴らしい作品です。

エリック・モーテンソン<Vo/G>の表現力豊かなヴォーカルと重厚でエッジの効いた演奏が心地良いサウンド。
キャッチーな極上メロディがあちこちで舞う熱気ムンムンのメロディアス・ハード・ロックです。

おすすめ曲をピックアップしながら、聴きどころを紹介していきます。

『WIRED』の収録曲とおすすめ曲

以下の太字の9曲がおすすめです。

■ECLIPSE/WIRED (2021年)

  1. Roses On Your Grave
  2. Dying Breed
  3. Saturday Night (Hallelujah)
  4. Run For Cover
  5. Carved In Stone
  6. Twilight
  7. Poison Inside My Heart
  8. Bite The Bullet
  9. We Didn’t Come To Lose
  10. Things We Love
  11. Dead Inside

メンバー

  • エリック・モーテンソン<Vo/G>
  • マグナス・ヘンリクソン<G>
  • ヴィクター・クルスナー<B>
  • フィリップ・クルスナー<Ds>

おすすめ曲のレビュー

レビュー内に記載されている時間は、曲をフル再生した場合の表記です。

1. Roses On Your Grave

アルバムのオープニングにふさわしいノリが良いナンバー。

ダイナミズムにあふれた曲調と力強いコーラス。
冒頭からリスナーをワクワクさせてくれます。

ゴージャスなサビの「only the good die young」と歌っている箇所が印象的です。

メロディアスなギター・ソロも見事ですし、エンジンがヒートアップするオープニングです。

3. Saturday Night (Hallelujah)

力強いハーモニーとメロディ展開が見事なサビが印象的なナンバー。

この魅力的なサビが何度も繰り返されるので、どんどん魅了されていきます。

リスナーを虜にさせるアプローチがさすがです。

5. Carved In Stone

この「Carved In Stone」は、次の「Twilight」とセットで楽しむことをおすすめします。

「Carved In Stone」は3分半の中でドラマティックな展開を持たせる見事な曲。

特に序盤はエリックの表現力が光ります。

そして02:15からの演奏が圧巻で、曲が進むにつれて劇的になっていきます。

もう聴いていてドキドキします。

終わり方が唐突ですが、「Twilight」につながるものと考えれば、自然に「Twilight」へと流れていきます。

6. Twilight

ノリの良いメロディアス・ハード・ロック。

静かなパートから始まるため「Carved In Stone」からの流れがスムーズに感じます。

エリックの安定感のあるヴォーカルとダイナミックなコーラスと一音一音響いてくるギターが見事です。

そして、03:16から。
エリックの高音ヴォーカルからベートーヴェンの「歓喜の歌」のメロディを扱ったギター・ソロに流れる構成が圧巻です。

「Carved In Stone」と「Twilight」は『WIRED』のハイライトです。

7. Poison Inside My Heart

鳥肌モノです。

切なさを感じさせるメロディが素敵なドラマティック・ナンバー。

エリックのエモーショナルな歌と後ろで鳴り響く哀愁あふれるコーラスが魅力的です。
感動的なメロディを重ねながら迫ってくるこのアプローチが素晴らしすぎます。

中盤以降(02:01~)も泣かせてくれます。
感情が爆発したかのようなギター・ソロと時折挟むエリックのヴォーカル・パフォーマンスが絶品です。

8. Bite The Bullet

エッジの効いたギターが炸裂する骨太メロディアス・ハード・ロック。

サビでの「Bite!」の力強いかけ声が印象に残ります。

02:07からの演奏ではややミステリアスな世界観をみせてくれて、これがまたスリリングです。

9. We Didn’t Come To Lose

爆発あるドラムとダイナミックなサビがインパクト抜群。

拳に力が入るようなコーラスが圧巻で、同時に美しさも持ち合わせたメロディ展開が見事。
このアプローチはDEF LEPPARDを思わせます。

QUEEN「We Will Rock You」DEF LEPPARD「Pour Some Sugar On Me」のようなパンチ力があります。

10. Things We Love

分厚いコーラスで魅力的なメロディを歌い上げるのが魅力のECLIPSEですが、その抜群のセンスを味わえる曲。

多くのオーディエンスが大規模会場に集結し拳を振り上げている風景が目に浮かんでくるようなナンバーです。

歌に続いて、メロディックなフレーズで畳みかける01:57からの構成が特に絶品。

しかもアルバムの終盤にこういった感動を用意してくれる楽曲配置に脱帽です。

総評

ひと言でいうと「熱い」アルバムです。

トータル41分 中だるみしない適度な長さもいいですね。

『WIRED』は、特に後半が充実しています。

「Carved In Stone」「Twilight」を境にグングン引き込まれていきます。

「Twilight」以降は、再生を止められなくなります。

演奏、歌、コーラス、全てが一級品です。

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