DELAINの通算7作目『DARK WATERS』のレビューです。
2023年2月10日にリリースされました。
マタイン・ウェスターホルト<Key>以外のメンバーが入れ替わって以降、初のアルバム。
期待を上回る強力作です。
- 新加入のダイアナ・リア<Vo>は歌唱力抜群。前任のシャルロット・ウェッセルズ<Vo>に似た声質でキュートさも兼ね備える
- ポップなナンバーによる幕開け…ちょっと意外
- 元NIGHTWISHのマルコ・ヒエタラ参加のキラー・チューンあり
- ボーナス・トラック(ピアノ・ヴァージョン)も素敵
以下の太字9曲がおすすめです。
- Hideaway Paradise
- The Quest And The Curse
- Beneath
- Mirror Of Night
- Tainted Hearts
- The Cold
- Moth To A Flame
- Queen Of Shadow
- Invictus
- Underland
- The Quest And The Curse (Piano Version)
- ダイアナ・リア<Vo>
- ロナルド・ランダ<G/Vo>
- ルドヴィコ・シオフィ<B/Growls>
- サンダー・ゾア<Ds>
- マタイン・ウェスターホルト<Key>
1. Hideaway Paradise
- 00:00~ フワフワした演奏 → ダイアナのほんわかした歌声が乗る
- 00:38~ ロナルドのギターが被さり厚みが増す…メロディが2016年5作目『MOONBATHER』の「Suckerpunch」(00:26~)に似てる
- 01:02~ ダイアナが本格的に歌いだす。演奏は再びフワフワ
- 01:34~ サビ。ポップでキャッチーな歌メロが響きわたる
- 03:12~ ダイアナの美声(歌詞なし) → ロナルドの心地良いギター・フレーズ → フワフワ演奏をバックにダイアナが歌う(歌詞あり) → ちょっと間をおいてサビへ
2. The Quest And The Curse
- 00:00~ 劇的かつ重厚な演奏
- 00:21~ ほんわかキュートなダイアナのヴォーカル
- 00:43~ サビ。ダイアナの伸びやかな歌メロにうっとり
- 00:59~ ダイアナがやや早口に曲のタイトルを歌う(気持ちが引き締まる)+ルドヴィコのブルータルなグロウル…すばらしい対象描写
- 02:43~ シンフォニックな演奏がスリリング
- 03:03~ 高音域の美声が重なる(歌詞なし)
- 03:33~ ダイアナが包容力のある声で歌い始める(歌詞あり)
3. Beneath
- 00:15~ ドラマティックで骨太な音像と共にミディアム・テンポで進行
- 00:45~ 一言一言アクセントをつけるようなダイアナの歌い方に引き込まれる
- 01:16~ いったんフワフワ
- 01:23~ 再びミディアム・テンポになりキャッチーなサビ。魅力的なハーモニーが重なる
- 01:53~ダイアナのみのヴォーカルになり、緊張感が増す
- 03:15~ ダイアナの高音域での魅惑的な歌メロ → ロナルドのメロディックなギター・ソロ → ダイアナの美声+ピアノがキラキラ
4. Mirror Of Night
- 00:00~ 近未来的劇的サウンド
- 00:15~ ドカン!と爆発力のある演奏
- 00:51~ ダイアナが歌い始める。高音域、キュート
- 01:22~ スローになり、サビ。歌が進むにつれて安堵感が増すようなメロディ展開
- 03:10~ ダイアナの歌声が伸びる、伸びる → 壮大な音像にドキドキ → ピアノ+ダイアナの美声 → ハーモニーと共に演奏再開…感動のしすぎに注意
5. Tainted Hearts
- 00:00~ 大作映画のオープニング・クレジットのよう
- 00:07~ ドラマティックでリズミカルな演奏
- 00:43~ 刺激的な音が重なる
- 00:53~ ダイアナの伸びやかな歌唱
- 03:11~ 演奏の空気が少しずつ変わり始める。「視界不良。前方注意」といった感じ
- 03:41~ シリアスさが前面に
- 03:56~ ダイアナ、演奏に呼応して音域を下げて歌う(歌い出しのメロディが刺さる)
7. Moth To A Flame
- 00:00~ サビの歌メロでスタート。わりと長い時間
- 00:19~ ミドル・テンポで分厚い演奏…かと思ったら、00:35から2012年3作目『WE ARE THE OTHERS』収録の「Mother Machine」(00:26~)風に。EVERGREYっぽい感じもあり、シャープでかっこいい
- 00:51~ ダイアナの歌唱もシリアス・モード
- 01:06~ 少し雰囲気が変わりポップに
- 01:20~ 00:00の歌メロ+演奏によるサビ
- 02:24~ 近未来風の刺激的なサウンド
- 03:59~ アンドロイド風のダイアナの声
8. Queen Of Shadow
- 00:00~ シンフォニックでスリリング。KAMELOTの「Burns To Embrace」(2018年12作目『THE SHADOW THEORY』収録)のイントロを思わせる
- 00:14~ ロナルドの重厚なギターを軸とした演奏(メロディが強調される00:29~が特に◎) → ダイアナが透明感のある声で歌い始める
- 01:13~ ダイアナのみのヴォーカルでフワフワしながら「ハ~」 → 男性ヴォーカル(おそらくロナルド)がハモってサビに。すばらしい歌メロ
- 02:27~ ソフトでありながらも不穏な吐き捨て声と共にスロー・ダウン。ややミステリアスに
- 02:50~ メロディックな00:29~のフレーズ → 音域を変える(いい変化球) → サビ
9. Invictus
冒頭に書いたマルコ・ヒエタラ参加曲。
圧巻です。
- 00:00~ NIGHTWISHのようにオペラティック
- 00:31~ ダイアナ、シリアス・モード
- 00:46~ トーンが変わり、バックからも刺激的なヴォーカルが絡む
- 01:19~ ダイアナの「ウー」「ウー」がミステリアスでいい感じ
- 02:26~ ダイアナ、今度は「ウー」だけでなく「オー」も
- 02:41~ 演奏が少しシャープになって、02:56からマルコ登場。歌が入ってきた瞬間に彼と分かる。すごい存在感
- 03:48~ ダイアナの「ハー」 → マルコとダイアナが一緒に歌う(マルコが前面) → ヴォーカルの密度が増し、どんどんエキサイティングに
11. The Quest And The Curse (Piano Version)
アグレッシヴな原曲が壮大なバラードに大変身。
感動的です。
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