ザック・ワイルド<Vo/G/Piano>率いるBLACK LABEL SOCIETYが11作目『DOOM CREW INC.』を2021年11月26日にリリースしました。
ガツンとやられる強烈な1枚ですので、この記事でおすすめします。
以下がポイントとして挙げられます。
- ザックはギターとヴォーカルに加え、ピアノも弾く
- 当てはまる言葉は「ヘヴィ」「豪快」「パワフル」
- 肉、ハンバーガー、ピザ、ホットドッグ、ポテトなどをがっつり食べながら楽しみたい
- 飲み物はビール(大ジョッキ)、あるいは強炭酸飲料(氷をたくさん)
おすすめ曲をピックアップして、聴きどころを紹介していきます。
『DOOM CREW INC.』の収録曲とおすすめ曲
以下の太字の8曲がおすすめです。
■BLACK LABEL SOCIETY/DOOM CREW INC. (2021年)
- Set You Free
- Destroy & Conquer
- You Made Me Want To Live
- Forever And A Day
- End Of Days
- Ruins
- Forsaken
- Love Reign Down (2021 Version)
- Gospel Of Lies
- Shelter Me
- Gather All My Sins
- Farewell Ballad
メンバー
- ザック・ワイルド<Vo/G/Piano>
- ダリオ・ロリーナ<G>
- ジョン・ディサルヴォ<B>
- ジェフ・ファブ<Ds>
おすすめ曲のレビュー
レビュー内に記載されている時間は、曲をフル再生した場合の表記です。
1. Set You Free
アコースティック・ギターから始まりヘヴィに進行するオープニング。
重いリフが心地良く響くミドル・テンポのナンバーです。
ザック・ワイルド<Vo/G/Piano>のヴォーカル・スタイルはオジー・オズボーンに似ていて、中毒性のあるメロディが放たれています。
02:18からのギター・ソロもエモーショナルでエキサイティングです。
2. Destroy & Conquer
ややアップ・テンポで進む骨太ナンバー。
ヘヴィでキャッチーです。
70年代の雰囲気もあり、ザックのヴォーカルは「Set You Free」よりややメロディアス。
所々にハーモニーを加えて、インパクトのあるギター・フレーズを組み込ませるアレンジが素晴らしいです。
SPIRITUAL BEGGARSの2000年4th『AD ASTRA』のような雰囲気です。
終盤スローダウンするパート(03:13~)もいいアクセントになっています。
3. You Made Me Want To Live
LED ZEPPELINの「No Quarter」(1973年5th『HOUSE OF THE HOLY』収録)のような歪みのあるサウンドで始まり、ハードなギターが被さる展開です。
緩急をつけたザックの歌唱がナイス。
ヘヴィなパートを背に伸びのある歌メロを披露し、そこからギター・ソロに移行する02:21からの展開が絶品です。
ソロそのものも魂がこもっていて、1音1音が胸に響いてきます。
4. Forever And A Day
絶品のバラード。
最後の「Farewell Ballad」もバラードですが、この「Forever And A Day」のほうがおすすめです。
ザックのソフトな歌唱が素晴らしく、その後ろで切なくピアノが鳴り響きます。
02:01からは泣きのフレーズを取り入れたエネルギッシュなギター・ソロも聴けます。
こんな感動的な曲を届けてくれるなんてザック、すごすぎです。
聴き終えた後は優しい気持ちになれる。
そんなバラードです。
5. End Of Days
スローでヘヴィな曲。
この「End Of Days」から「Forsaken」まで同系統のナンバーが続きます。
オープニングの「Set You Free」をやや遅くした感じで、中毒性のある歌メロが気持ち良く響いてきます。
中盤で静かになるパート(02:31~)もあり。
ここでのアクセントをつけたザックのヴォーカルも素晴らしいです。
この後に展開するギター・ソロ(03:27~)もインパクトのあるフレーズが満載です。
7. Forsaken
爆発力のあるイントロにやられます。
ややミステリアスさを加味させたヘヴィ・サウンド。
ザックの歌はパワフルな歌唱を軸に進行しますが、02:29からは浮遊感を持たせた歌メロを導入。
ここのメロディにフックがあります。
「End Of Days」からスローでヘヴィなナンバーが3連発続きますが、この「Forsaken」のアレンジは特に面白いです。
8. Love Reign Down (2021 Version)
オリジナルは2000年2nd『STRONGER THAN DEATH』のラストに収録されていました。
『STRONGER THAN DEATH』収録の「Love Reign Down」はスローでヘヴィなナンバーでしたが、今回の「Love Reign Down (2021 Version)」はバラード調。
全く違う曲になっています。
切ないピアノとザックの歌唱が光っていて、03:34からのギター・ソロも気持ちが入っていて見事です。
ザックによると、この曲はザックの母に捧げられたもので、元々はオジーの1991年作品『NO MORE TEARS』制作時にピアノで書いていた曲とのこと。
ですので、当初のヴァージョンで録り直したということになります。
「Love Reign Down」(2000年2nd『STRONGER THAN DEATH』収録)
9. Gospel Of Lies
出だしがBLACK SABBATHの「Black Sabbath」(1970年1st『BLACK SABBATH』収録)を思わせます。
遅く重くスタートするナンバー。
ミステリアスなザックのヴォーカルも見事にこの激重サウンドにハマっています。
時折登場するハーモニーも不穏さを強調させるいいアクセント。
02:48から加速していき、エネルギッシュなギター・ソロも被さりスリリングになっていきます。
魔力のあるヘヴィ・サウンドに引き込まれます。
総評
BLACK LABEL SOCIETYの11作目『DOOM CREW INC.』。
ザックが特に影響を受けたBLACK SABBATHに通じるヘヴィ・サウンドが楽しめる強力作です。
リフは重くて強力。
ギター・ソロでもスリリングなフレーズでエキサイトさせてくれます。
ギタリストとしてだけでなく、ザックのヴォーカリストとしての表現力の高さにも注目です。
ヘヴィな曲ではテンポに合わせてエネルギッシュに、時にはムーディーに歌い、バラードではソフトな歌唱も披露します。
歌、演奏共にドキドキする要素が満載のアルバムです。
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