ANETTE OLZON『STRONG』

NIGHTWISH~現THE DARK ELEMENTアネット・オルゾン<Vo>が2021年9月10日に2ndソロ『STRONG』をリリースしました。

タイトルどおり、強力なアルバムです。

おすすめ曲をピックアップしながら、聴きどころを紹介します。

『STRONG』はマグナス・カールソンとアネットの共同プロデュース作品で、収録曲の作曲はマグナス・カールソンが担当。

元PAINのベーシストでアネットの夫のヨハン・ハスガフヴェルがグロウルで参加しており、非常にアグレッシヴでブルータルな要素が強いアルバムとなっています。

ドラマティックで躍動感のある曲調に女性ヴォーカルとグロウルが乗るスタイルですので、AMARANTHEなどのファンにもおすすめです。

『STRONG』の収録曲とおすすめ曲

以下の太字の6曲がおすすめです。

■ANETTE OLZON/STRONG (2021年)

  1. Bye Bye Bye
  2. Sick Of You
  3. I Need To Stay
  4. Strong
  5. Parasite
  6. Sad Lullaby
  7. Fantastic Fanatic
  8. Who Can Save Them
  9. Catcher Of My Dreams
  10. Hear Them Roar
  11. Roll The Dice

ヨハンは「Bye Bye Bye」「Sick Of You」「I Need To Stay」「Parasite」「Who Can Save Them」「Hear Them Roar」にグロウルで参加しています。

おすすめ曲のレビュー

レビュー内に記載されている時間は、曲をフル再生した場合の表記です。

4. Strong

やや低音域~中音域のアネットの歌唱が非常にかっこいいナンバー。

ミステリアスな雰囲気を漂わせる歌メロで進行し、サビでは勇壮で力強い展開に。

拳を振り上げたくなります。

02:43からドラマティックに移行し、04:08からアグレッシヴに畳みかける構成がまた素晴らしいです。

5. Parasite

00:28からのヨハン・ハスガフヴェルのグロウルがエキサイティング。

疾走感があって攻撃的な曲調にアネットの美声によるメロディアスなサビが乗るスタイルで、興奮度が高まります。

スピード感があってスケールの大きい音像の迫力に圧倒されます。

02:43からの間隔を開けてリズミカルに歌うアネットのパフォーマンスもいいアクセント。

6. Sad Lullaby

アグレッシヴな「Parasite」に続く感動的なバラードです。

「これぞマグナス・カールソン」の絶品ナンバー。

QUEEN「The Show Must Go On」(1991年作『INNUENDO』収録)を思わせるイントロから始まる劇的なアプローチを持つ「Sad Lullaby」。

マグナスのメロディ・センスが最大限に発揮されています。

壮大でドラマティックな素晴らしい演奏をバックに堂々と歌い上げるアネットが見事です。

「Strong」「Parasite」「Sad Lullaby」の流れは絶品です。

7. Fantastic Fanatic

リズミカルでノリの良い曲調。

シンフォニックな演奏をバックに、シャープなリフが刻まれるサウンドが心地良いです。

アネットは伸びのあるヴォーカルが大きな魅力ですが、その歌唱が中音域で繰り広げられていて、このアプローチがとても新鮮。
同時に高音の歌唱でも私たちに訴えかけてくるので、ここがまたたまらないのです。

9. Catcher Of My Dreams

重厚で勢いのあるサウンドが特徴の『STRONG』ですが、アルバム全体の方向性を象徴するようなナンバー。

アネットは中音域よりやや高めで歌っていて、エネルギッシュで素晴らしい歌唱が際立っています。

魅力にあふれたメロディを堂々と歌っていて、アネットの表現力の高さを実感できます。

ハイトーンで張り上げるアプローチは圧巻です。

11. Roll The Dice

パワフルなラスト・ナンバーです。

シャープで勢いのある曲調で、サビではスローで魅力的なメロディを聴かせます。
このサビのメロディは「ああ、最後だなあ」と思わせるような展開で、聴いていてグッときます。

エンディングは壮大な終わり方ではなく、意表を突いた感じなのですが、この変化球的アプローチが『STRONG』のインパクトを増大させる要因でもあります。

意外ですが面白い終わり方です。

総評

アネット・オルゾンの2ndソロ『STRONG』を紹介しました。

重厚でドラマティック、そしてアグレッシヴでブルータルなアルバムです。

幅広い音域での歌唱をかっきょくキメるアネットのパフォーマンスが見事で、メロディにも強力なフックが満載。

マグナス・カールソンがこういったアグレッシヴでブルータルな楽曲を書くのは予想外でしたが、アネットのパフォーマンスも見事ですし、ヨハンのグロウルとの相性もバッチリでした。

新鮮なアプローチが満載の強力作です。

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