東京公演のライヴレポートです。
バンドとオーディエンスの一体感が感じられるすばらしいショウでした。
ハネス・ブラウン<Vo>は「very soon」を用いて「すぐに戻ってきてまたプレイしたい」と言っていましたが、本当にそう。
「リピーターが増えること間違いなし」と思える充実のステージでした。
【来日メンバー】
ハネス・ブラウン<Vo>
アンデ・ブラウン<G>
ジム・ミューラー<G>
ステファン・ヘイル<B>
セバスティアン・バーグ<Ds>
公演日/会場
- 2024年11月18日(月):東京・WWW
開演前のBGM
海外ではPOISON「Nothin’ But A Good Time」(1988年『OPEN UP AND SAY…AHH!』収録)だったようですが、東京はDEF LEPPARD「Pour Some Sugar On Me」(1987年『HYSTERIA』収録)でした。
00:06~から始まり、03:13~あたりでフェードアウト。
場内が暗転し、ショウがスタートしました。
セットリスト
海外でプレイされていた「Heart Of Stone」(2018年『ECSTASY』収録)と「Not A Wise Man」(2024年『BACK WITH A BANG!』収録)がカットされ、「Love Me Hate Me」(2010年『ADDICTED TO METAL』収録)と「Yoko Ono」(2022年『NOT THE END OF THE ROAD』収録)が新たに加わりました。
ソフトなナンバーは「Six Feet Under」(2012年『MONEY, SEX & POWER』収録)のみ。
ハードな曲での畳みかけが圧巻でした。
新作『BACK WITH A BANG!』の「Raise Your Glass」で締めくくる構成もいいですね。
攻めの姿勢が感じられるセットリストです。
アルバムごとの演奏曲はこちらをご覧ください。
『BACK WITH A BANG!』から6曲演奏
- Back With A Bang
- My Monster
- Raise Your Glass
- Queen Of The Night
- The Devil Is A Woman
- The Best Is Yet To Come
の6曲がプレイされました。
「Back With A Bang」のエンディングはショウのクライマックスのような引っ張り具合で、よりエキサイティングなアレンジ。
「My Monster」と「The Devil Is A Woman」の演奏前にSEが入れるのもいいアクセントとなっていました。
「My Monster」の前に流れていたのはミュージック・ビデオの00:00~00:25だったと思います。
「My Monster」はヘヴィさが強調される03:07~がかっこよく、「The Devil Is A Woman」は00:21~をノーマルVoでやるアレンジが逆に新鮮でした。
ステージではアンデ、ジム、ステファンもバックVoをとっていて、特に「The Best Is Yet To Come」のサビ(00:47~)でその強みが出ていました。
コミュニケーション重視のパフォーマンス
会場全体に視線を送りながら熱唱するハネスがすばらしかった。
こちらから向かって左にマイクを差し出し、目線は右側に向けるパフォーマンスも光っていました。
アンデ(基本的に右側)とジム(左側)が曲によってポジションを入れ替えたり、ステファンとジムがお互いに向かい合ってジャンプする姿もよかったです。
セバスティアンはオーディエンスとアイコンタクトをとりながらエネルギッシュにドラムを叩いていました。
オーディエンスも最高
すごいテンションでした。
曲が終わった後の拍手が鳴り止まず、その後手拍子が長時間起こることもあり、すごい盛り上がり。
メンバーもかなり感激していたようで、その様子を見ているこちらも胸がいっぱいになりました。
ショウの終盤、曲中のオーディエンスの反応に「見ろよ、鳥肌(goose bumps)が立っているぜ」と左腕を見せるハネスの姿も印象的でした。
ハネスのMCに勇気づけられる
「11年ぶりに日本に戻ってこれてうれしい」「日本でプレイできる日をどれだけ待ったことか」
日本公演実現を何度もうれしそうに語るハネスの姿にこちらも笑顔になりました。
特にすばらしかったのが「Not The End Of The Road」の前のMC。
パンデミックの時に本気でバンドを終わりにしようと思ったことに触れつつ、今辛い思いをしている人たちに向けて以下のエールを送っていました。
- Stay optimistic and go for it. Because it’s Not The End Of The Road.
悲観せずにがんばろう。まだ道半ばなのだから。
※optimisticは「楽観的」という意味ですが、「いい結果につながることを信じる」という状況に使われるようです。
曲のタイトルにつなげながら、ファンを後押しする姿に胸が熱くなりました。
終演後のBGM
こちらは海外と同じ。
AUTOGRAPH「Turn Up The Radio」(1984年『SIGN IN PLEASE』収録)でした。
「Raise Your Glass」終了後すぐに流れるというスタイル。
最後は、ステージ後方からバンドのメンバーとオーディエンスで写真撮影。
写真撮影の時だけ「Turn Up The Radio」の音量ダウン → 撮影終了後また音量が戻る
というのもうれしい心遣いでした。